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ゲームセンター常設型リアル脱出ゲームに第2弾が登場。20日スタートの「横濱はじめて物語」店で「スパイ大戦からの脱出」に挑戦してきた
常設型リアル脱出ゲームとしてスタートした「リアル脱出ゲームセンター」だが,今回のテーマは“スパイ”。第1弾を連コインのすえにクリアした筆者は,果たして太刀打ちできるのか。さっそく新たな謎に挑戦してみた。また本アトラクションの仕掛け人でもある,タイトーの安藤直史氏,SCRAPの伊藤紘子氏にも話を聞いている。そちらも合せてチェックしてほしい。
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「リアル脱出ゲームセンター」公式サイト
より“身体を使った探索”が楽しめる第2弾「スパイ大戦からの脱出」
先の記事でもお伝えしているが,まずこの「リアル脱出ゲームセンター」について改めて説明しておこう。ゲームセンターの運営を手がけるタイトーと,「リアル脱出ゲーム」大手のSCRAPがタッグを組んだこのシリーズは,イベント形式で行われる通常のリアル脱出ゲームとは違い,ゲームセンターに常設される形であるところポイントだ。
リアル脱出ゲームは,2013年3月〜5月に東京都神保町の書泉グランデで行われた「本屋迷宮からの脱出」や,2014年2月9日〜11日に福岡県福岡市の福岡 ヤフオク!ドームで開催された「あるドーム球場からの脱出」など期間限定で行われることが多く,イベント的な楽しさがある一方,機会を逃すと参加できないという側面があった。
しかし,リアル脱出ゲームセンターなら,ゲームセンターにいけばいつでも楽しめるというわけで,横濱はじめて物語を始め,福岡の「タイトーステーション キャナルシティ博多店」でも,事前予約することなく,いつでもリアル脱出ゲームをプレイできる。
またリアル脱出ゲームセンターの場合,クリアに失敗しても何度でも再挑戦――つまり連コインができるのも通常の脱出ゲームとは趣を異にするところ。1プレイにつき10分500円で,クリアできるまで繰り返し遊ぶことができる。もちろん,その分謎は難しめに作ってあるそうなので,あくまでクリアできればの話だが。
2013年10月から始まった「伝説のゲームセンターからの脱出」では,「神が宿る筐体」を探しだし,ゲームセンターから脱出することが目的だった。しかし第2弾である「スパイ大戦からの脱出」では,参加者は腕利きのスパイとなり,女スパイ「レディー・バタフライ」の要塞に潜入。謎を解いてミサイルの発射を阻止することが目的となる。横濱はじめて物語の一室が,レディー・バタフライの要塞となっていて,参加者達はブリーフィングの後,ロッカーや机,テーブルなどが配置された室内へ通され,制限時間10分の間に,自由に探索を行うこととなる。
というわけで筆者もさっそくレディー・バタフライの要塞に挑んでみたわけだが……リアル脱出ゲームの性質上,ここで謎の詳細について書くことはできない。ただ感想としては,前回よりも身体を使った探索になっているのが面白いと感じられた。とくに,初心者や低年齢層にとって楽しい体験になると思われる。ちなみに身体を使うといっても,筋力や持久力などを競うような体力勝負ではないのでご安心を。
一方で,謎解きは相変わらず手応えがある印象だ。部屋の中には謎と手がかりがちりばめられているのだが,筆者の脳みそでは,初回は謎の概要らしきところまでしか掴むことはできなかった。
というわけでコンティニューしてみる。前回のプレイで手に入れた手がかりは,次のプレイに持ち込すことが可能なので,繰り返しプレイすることで一歩ずつ謎の解明へと近づけばいい。部屋の中を写真や動画で撮影することも許可されているので,一度頭を冷やして,じっくり作戦を練ってみるのもいいだろう。(ただし,動画や写真をTwitterやブログなどで公開するのは厳禁)。
というわけで,初回よりは先に進めたものの……2回目でも謎をすべて解き明かすまでには至れなかった。うぐぐ,この原稿を書く仕事さえなければ,解けるまで連コインしたものを……。
なお,リアル脱出ゲームセンターでは,一人でもグループでも挑戦可能だ。友達と一緒に謎に挑むのもいいし,ほかの参加者と協力して挑むのもいい。手応えのある謎も,助け合えばそれだけ正解へ近づける……ハズ。
プレイできる店舗が限られているのが難点ではあるが,横濱はじめて物語にはリアル脱出ゲームセンター以外のアーケードゲームもあるので,一日楽しめる場所であるのは間違いない。ゲームセンターで遊ぶついでに,本作に挑戦してみてはいかがだろうか。
幅広い層に脱出ゲームを届けたい――タイトー・安藤直史氏・SCRAPの伊藤紘子氏 ミニインタビュー
先行体験会後,会場にてタイトーの安藤直史氏とSCRAPの伊藤紘子氏に話を聞くことができたので,その模様を掲載しておこう。
4Gamer:
リアル脱出ゲームセンターは,今回が2度目の公演となります。手応えはいかがですか。
前回の公演は,幅広い層からご好評をいただいて,SCRAPさんのファンだけでなく,これまでリアル脱出ゲームに参加したことのなかった方にも挑戦していただけました。客層としても親子連れから小学生グループまでさまざまで,中にはお孫さんと一緒に来られたという方もいました。
4Gamer:
常設型ということもあり,参加しやすいのが魅力ですね。
安藤氏:
ええ。常設型は期間中であれば何度でもプレイしていただけるのが強みです。脱出成功率も,これまでのSCRAPさんの公演よりも高いくらいで,ライトなお客様にも楽しんでいただけたのではと思っています。
4Gamer:
ではタイトーとしても,手応えを感じていると?
安藤氏:
はい。タイトーがゲームセンターを運営していくうえでも,価値のあるプロジェクトになったと思っています。現在リアル脱出ゲームセンターは,横浜,博多,仙台,静岡の4か所のみですが,今後は実施店舗をもっと広げていきたいです。公演もできれば第3弾,第4弾と続けていきたいですね。
4Gamer:
なるほど。では,今回の「スパイ大戦からの脱出」の見どころというと?
SCRAP 伊藤紘子氏(以下,伊藤氏):
今回はやるべきことがすぐに分かり,身体を動かしながら探索を楽しめるので,これまでリアル脱出ゲームに触れたことのない人にもオススメです。小説や映画に出てくるようなスパイになった体験ができるので,ぜひ遊びに来てください。
安藤氏:
幅広い層に楽しんでいただくのが,このアトラクションの狙いです。リアル脱出ゲームの面白さを抽出したような内容で,前回にも増して色々な人に楽しんでいただけるものになっているので,ぜひ足を運んでいただければと。
4Gamer:
分かりました。本日はありがとうございました。
ゲームセンターのゲーム感覚で楽しめるリアル脱出ゲームセンター。今回の公演は「横濱はじめて物語」以外にも,「タイトーステーション キャナルシティ博多店」で7月11日から楽しめるようになる。期間は今のところ明らかとなっていないが,恐らく半年以上は続くと思われるので,夏休みなどにぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
また「横濱はじめて物語」ではすでに終演している第1弾「伝説のゲームセンターからの脱出」は,キャナルシティ博多でも7月3日を持って終了となる。まだ謎を解いていない人はゲームセンターへ急ごう。
「リアル脱出ゲームセンター」公式サイト
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