「Myst」の精神的後継作となるアドベンチャーゲーム，「Obduction」のリリースが，2016年7月26日に決定

　1993年にリリースされ，その美しいグラフィックス描写によりCR-ROMドライブの売り上げに大きく貢献したと言われるアドベンチャーゲーム，「Myst」。
　同時期に登場し，“世界で6台に1台のPCにインストールされている”とまで言われた「DOOM」と共に，1990年代のPCゲームシーンに大きな足跡を残した記念碑的な作品として，今も多くのプレイヤーの記憶に残る作品である。
　そんなMystの開発を手がけた，ランド・ミラー（Rand Miller）氏率いるCyan Worldsにとって久々の新作となる「Obduction」（PC / Mac）が，2016年7月26日にリリースされる。GoG.comやHumble Storeなどでは，29.99ドルで販売される予定。また，「Oculus Rift」にも対応するとのこと。


　Obductionは，“Mystの精神的後継作”として2013年から開発が行われてきた作品。未知の異世界Hunrathに誘拐された主人公が，その世界からの脱出を目指すのではなく，自分はどこにいるのか，なぜここは地球と似ている光景なのか，そして何の目的で連れ去られてきたのか……といった謎を，ほとんどヒントもないままに世界を散策しながら解き明かしていくことになる。
　Mystシリーズは，美しい情景を眺めつつ動き回る作品であることから，“グラフィカルアドベンチャー”などと呼ばれるサブジャンルまでを作り上げたが，本作でもその“伝統”を継承。最新版のUnrealEngineを利用しつつも，独特で繊細なタッチの異世界が，目の前に広がることになりそうだ。


　新たなティーザートレイラーも公開されたが，内容は今年の3月に紹介したもの（関連記事）とほぼ同じ。少々残念ではあるが，ネタバレを防ぐ目的であると考えられる。もっとも，E3 2016にはプレイアブル出展が行われるとのことで，より詳しい内容が明らかになる日も近そうだ。

「Obduction」公式サイト