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「Myst」や「Riven」で知られるADVの老舗Cyanが新作「Obduction」を発表。Kickstarterで資金調達をスタート
「Obduction」(Kickstarter)
Cyanといえば,1993年の「Myst」や1997年の「Riven」など,いわゆる“グラフィックアドベンチャー”と呼ばれるジャンルを開拓したメーカーとして知られる。これらは何千枚にもおよぶ美しいプリレンダグラフィックスと,QuickTimeによるアニメーションを合わせたゲームで,スライドショーのようにゲームを進めていく独特なゲームプレイが人気となった。シリーズ作品は日本でも発売されているので,ご存じの人も多いだろう。
これらのアドベンチャーゲームは,そのプログラムサイズの大きさからCD-ROMのみで発売されたが,当時は広く普及していたフロッピーディスクベースのゲームの後塵を拝していた。しかし,Mystが話題になったことが大きな要因となってCD-ROMデバイスが普及し始め,やがてはキラーアプリと呼ばれるまでに成長。2002年にElectronic Artsから「ザ・シムズ」がリリースされるまで,「Myst」の1200万本という販売本数は,PCプラットフォームでは最大のものであった。
「Obduction」は,Cyanの十八番といえるパズル要素を持つシングルプレイ専用のアドベンチャームで,ゲームエンジンには「Unreal Engine 4」が使用される。明るく澄んだ夜の空から落ちてきたオブジェクトを見つけたことにより,主人公(=プレイヤー)が何らかの理由で地球外の環境に飛ばされてしまうというストーリーである。本作においてプレイヤーは,「Myst」同様にパズルを解きながら探索を進め,その場所はどこなのか,そして自分がなぜそこにいるのかといった謎を解き明かしていくことになるのだ。
Kickstarterでの寄付受付は,日本時間の11月16日まで。バッカーは25ドル以上を寄付することで,本作のデジタルダウンロード版を入手できる。詳細なストレッチゴールが公表されていないなど謎な部分も多いが,続報にも注目しておくべき一作といえるだろう。
「Obduction」(Kickstarter)
(C)2016 Cyan Inc. / Cyan Worlds Inc. All rights reserved.
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