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「GUILTY GEAR Xrd」部門の優勝は,なんとチップ使いのサミット選手。 好試合が続出した「GODSGARDEN #10」初日フォトレポート
本稿では,そのうち27日のGGXrd部門を写真と共にお届けしていく。記事の最後には優勝者へのインタビューも掲載しているので,最後まで読み進めていただければ幸いだ。
27日のイベントは,2階が試合会場,3階が複数のプロジェクターが設置された観戦スペースとなっていた。場内では飲食も提供されており,スポーツバーのような雰囲気だ |
実況を務めたのはGODSGARDENのかみちゃんこと神園氏。過去シリーズではスレイヤー使いとして有名で,GGxrdでもエルフェルトで高段位者として知られている |
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ハイレベルな試合が目白押しの当日予選。最新テクニック「FD仕込み必殺技」に注目
当日の模様を紹介していく前に,観戦のポイントとして本大会の開催一週間ほど前に見つかった新テクニック「フォルトレスディフェンス仕込み必殺技」(以下,FD仕込み)について紹介しておこう。
このテクニックの要点を簡単に説明すると,「相手が攻撃してきた場合は必殺技が,攻撃してこないとフォルトレスディフェンスが発動する」というもの。つまり,無敵必殺技での切り返しをリスクなく行えると言うことで,発見時は本作の熱心なプレイヤーの間で大きな話題となった。
聞いてのとおり非常に強力なテクニックだが,もちろんこれに対抗する手段も用意されている。詳細はここでは割愛するが,本作における駆け引きが,また一段階深まったと考えれば良いだろう。ただ,発見されてから日が浅いテクニックだけに,実戦レベルでどれだけ活用できるか,あるいはどう対策するかが焦点となっていた。
当日予選は,まずグループ分けされたリーグ戦において1位を獲得しなくてはならない。その後,リーグ通過者によるトーナメントが行われ,本戦出場者6名が決定される仕組みだ。
各リーグでは,あーくれぼ2014覇者がぞう選手(ファウスト),世界最強と謳われるナゲ選手(ファウスト),ミリア/ソル/ラムレザルの3キャラをすべてトップクラスで扱うかりんちゅ選手(ミリア),ブリジットからソルにキャラ替えして一躍トッププレイヤーとなったもっちー選手(ソル),2D格闘なら何でもこなす器用系のこいち選手(イノ)など,そうそうたるメンバーがぶつかり合う,つぶし合いの様相を呈した。
予選にも関わらず見応えのある試合のオンパレードで,優勝候補と目されるプレイヤーが,ここで次々と撃沈されることに。
まさにハイレベルな試合が続出した予選を制し,決勝トーナメントにコマを進めた選手は以下の6名だ。ここに投票で選ばれた招待選手2名が加わり,いよいよ最後の決戦が幕を開ける。
カイvs.チップによる予想外のGrand Final
決勝トーナメントは,2試合先取制のダブルエリミネーション方式で行われた。Winner'sトーナメントで一度負けてしまっても,Loser'sトーナメントで勝ち上がれば,決勝のGrand Finalへ進めるという仕組みだ。
Winner's Finalは,スーパーチップことサミット選手と,レジェンドこと小川選手の戦いに。サミット選手はγブレードやαブレードを使ってザトーの分身を消し,影溜まり〜エディ召喚に合わせてK版毅式転移で接近するなど,徹底した対策が光っていた。1戦目では1,3ラウンド目とも体力劣勢から逆転勝利するなど勝負強さを見せ,そのまま2戦ストレートでサミット選手が勝利。サミット選手がGrand Finalへ駒を進めた。
Grand Finalは,小川選手を倒してLoser'sトーナメントを勝ち上がってきたあいん選手が,自身をLoser'sに落としたサミット選手に再び挑戦する形に。誰もが予想だにしなかったカイvs.チップという決勝カードに,観客も固唾を呑んで行方を見守っていた。
そして1勝1敗でサミット選手の優勝リーチがかかった3戦目。お互い残り体力が少ない状態までもつれ込んだ1戦となったが,勝利をもぎ取ったのはサミット選手。チップのダッシュ攻撃があいん選手にヒットし,サミット選手が無敗のまま優勝を勝ち取ることとなった。
GGxrd部門優勝・サミット選手インタビュー
4Gamer:
優勝おめでとうございます。今のお気持ちを教えてください。
しばらくギルティギアから遠ざかっていてこともあり,こういう大舞台で勝ったのは久しぶりだったので,結果が出せて嬉しいです。チップというキャラはシングル戦では勝ちにくいと言われていて,それを覆せたのも良かったですね。
4Gamer:
チップは防御力が低いので,事故りやすいんですよね。
サミット選手:
ええ。さらに今作ではブリッツシールドがあるので,かなり荒れやすい。だから,ちょっと大変でした(笑)。
4Gamer:
反対に,チップの強みはどこにあるとお考えでしょうか。
サミット選手:
毅式転移やγブレードの黄色ロマンキャンセルから相手の状況を確認して行動を選択できるので,反応速度ややりこみ次第で対応を変えられるのが強みですね。
4Gamer:
なるほど。ちなみに最近発見された「FD仕込み」についてなんですが,今大会で意識されていたでしょうか。
サミット選手:
FD仕込みは使おうとか考えていたのですが,チップだと毅式転移などが暴発しやすくて,リスクリターンが合わないんです。ただ,立ち回りでFDを連発して,使ってる風には見せかけるようにしていました(笑)。
4Gamer:
反対に,FD仕込み対策については?
サミット選手:
対策もとくにはしませんでした。ほかのプレイヤーもそこまで多用していなかったように感じましたし,発見から日が経ってないこともあって,大舞台で使う勇気はなかったのかもしれません。
4Gamer:
先ほど大舞台は久しぶりとおっしゃってましたが,これまではどんなゲームをプレイされてきたのでしょうか。
サミット選手:
格闘ゲームはギルティギアから始めたようなものなので,格闘ゲーム歴でいえばおおよそ10年ぐらいでしょうか。今日勝てたのは,運が良かったのもありますが,土壇場まであきらめなかったことが勝因になったのかなと。
4Gamer:
これから夏に向けて大きな大会が続きますが,参加されますか。
サミット選手:
EVOは行かないので,「ARC REVOLUTION CUP 2015」(以下,あーくれぼ)が次の目標になりますね。FABと中洲ベッドマンと組んで優勝を目指します。「闘神激突」も参加したいんですが……PS4を持っていないので参加資格がないんです(苦笑)。
4Gamer:
なるほど。ではあーくれぼの活躍に期待したいと思います。本日はありがとうございました。
長時間におよぶ激戦の末,サミット選手の優勝で幕を閉じたGODSGARDEN #10。参加プレイヤー達のやり込みを肌で感じ,モチベーションが上がったプレイヤーも多かったのではないだろうか。
GGxrdは,今後も「闘神激突」「EVO2015」,そして「あーくれぼ2015」と,大規模な大会が控えており,その後には次回作である「GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-」の稼働も控えている。
なおPlayStation 4では,現在「GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」がフリープレイ期間となっていて,PlayStation Plus会員であれば誰でも無料で本作を入手できる。7月7日までにダウンロードしておけば期間終了後もそのままプレイできるので,本作をまだプレイしていないという人,また本大会で興味を持ったという人は,この機会にGGXrdを始めてみてはいかがだろうか。
盛り上がりがまだまだ続きそうなギルティギアシリーズ,今後の展開を楽しみにしておこう。
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