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「ファンタシースター ノヴァ」「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」「シャイニング・レゾナンス」がプレイアブル出展された体験会レポート。各プロデューサーへの合同インタビューも掲載
本稿では,写真を中心にイベントの様子を紹介しつつ,イベントに駆けつけた酒井智史氏(「ファンタシースター」シリーズプロデューサー),都築靖之氏(「ファンタシースター ノヴァ」プロデューサー),野中竜太郎氏(「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」プロデューサー),澤田 剛氏(「シャイニング・レゾナンス」プロデューサー)への合同インタビューを掲載する。
続いて,酒井氏,澤田氏,都築氏,野中氏の合同インタビューを掲載しよう。セガの人気タイトルを手がけるプロデューサーが公の場で一堂に会する機会はなかなかないと思うので,興味のある人はぜひチェックしてほしい。
――セガの年末の注力タイトルが揃い踏みとなりましたが,プレイアブル出展を行ってみていかがですか?
澤田氏:
「レゾナンス」ではプラットフォームがPlayStation 3になったことで,心機一転の気持ちが大きいですね。世界観も一新しているので,シャイニングシリーズを未プレイの方もプレイしやすくなっていると思います。
システムはオーソドックスなRPGのスタイルですが,戦闘にはアクション要素を盛り込んでいます。シリーズとしては初のスタイルになりますね。新たな要素としてドラゴンへの変身や,歌の要素をうまく戦闘に取り込んだ形になっています。今回のプレイアブルでは,本作のアクションバトルにどのような楽しさがあるのか,という部分を体験できるので,ぜひプレイしてみてほしいですね。
野中氏:
「電撃文庫FC」はPS3版とPS Vita版の両方をプレイアブル出展しています。PS Vita版はTGS 2014にも出展しましたが,これがなかなか評判良かったんです。
アーケード版の全国チャンピオンである,はま〜選手が言っていたのですが,PS Vita版は思いついたコンボがその場で練習できるのが素晴らしい,またゲームセンターに行こうという気持ちにさせてくれると。
まさにその通りで,PS Vitaは携帯ゲーム機なのでいつでも練習ができるんです。そこは据え置きゲーム機にはない利点かなと思います。もちろん,PS3版も非常に良い出来になっているので,興味のある方はぜひ両方でプレイしてほしいですね。
都築氏:
「ノヴァ」はこれまでバトル部分を抽出した「バトル体験版」を配信しており,さらにTGS 2014では,バトル体験版でいただいたご意見を元に改善を重ねたバージョンを出展しました。今日のイベントでも同じものが遊べます。
そして11月13日からは,さらに+αの改善を施した「序盤体験版」をPS Storeで配信します。こちらはゲーム冒頭から,製品版と同じものを楽しんでいただける内容です。ファンタシースターシリーズには欠かせないキャラクタークリエイトもお楽しみいただけますので,序盤体験版ではそのあたりに注目してほしいですね。
セーブデータは製品版に引き継げるので,体験版をやり込んでいただいて,その流れで製品版も遊んでほしいと思います。「ノヴァ」はファンタシースターでありながらも少し違うものを目指して作ったので,その部分を感じていただけたら幸いです。
――酒井さんは,各出展タイトルをご覧になっていかがですか?
酒井氏:
「電撃文庫FC」は,セガとしてはかなり久々の2D格闘ゲームですよね。まずアーケードで登場して,そのあとで家庭用に移植するというセガならではの展開もありました。セガが作るキャラクターゲームはすごく愛がこもっているので,ファンの方にも納得していただけるような作品になっていると思います。
次に「レゾナンス」ですが,シャイニングシリーズはファンタシースターと同じくらい長く続いているシリーズなので,セガとしても非常に大切にしているタイトルなんです。今回パッと見たときに,「日本のRPGってこうだよな」と思いました。すごく丁寧に作られているし,出演している声優さんも豪華ですよね。Tonyさんのイラストをそのまま再現したグラフィックスや,“澤田シャイニング”ならではの歌の要素もあるので,そういう部分でも,シャイニングらしさを継承している作品だと言えるのではないでしょうか。
「ノヴァ」は,オンラインだけではなく,オフラインで腰を据えて「ファンタシースター」をプレイしたいというご意見をもとに,ポータブルシリーズを遊んでいただいた方にお届けするようなものとして,もう1つの「ファンタシースター」を立ち上げたいという想いから生まれたタイトルです。
トライエースさんと組ませていただけたことで,グラフィックスのクオリティは「本当にPS Vitaなの?」と思うくらいの仕上がりになっています。加えて,本作は1人プレイはもちろん,4人でマルチプレイを楽しむこともできます。
「ファンタシースターポータブル」シリーズではモードが分かれていて,4人で遊ぶためには,一度ゲームを立ち上げ直さなければいけなかったんですが,「ノヴァ」はストーリーをそのまま4人で楽しめるようになっています。もちろん,4人でストーリーをクリアすることもできるので,お友達と一緒にワイワイと盛り上がりながら楽しんでほしいですね。
あと,「ファンタシースターオンライン2」(以下,「PSO2」)も年末に向けて進化していきます。11月には「アルティメットクエスト」という超難度のクエストが入りますし,12月には「マガツ」という巨人と戦うクエストも配信されます。さらに,来年(2015年)はPSOが15周年を迎えます。その第1弾企画として,12月4日から舞台「ファンタシースターオンライン2−ON STAGE−」という初めての試みを行いますので,こちらもぜひよろしくお願いします。
――年末には,今回出展されているタイトル以外にも多数のセガタイトルが発売されますが,ご自身が手がけているタイトル以外で注目している作品はありますか?
野中氏:
このメンバーのタイトルになりますが,「ノヴァ」はストーリーやイベントが充実しているので,一人でも……僕みたいに友達がいない人でも楽しめるものになっています(笑)。都築とは席が近いんですけど,「ノヴァ」の映像を見ていて,素直に「すごいな!」と思いましたね。
あと,僕は「戦場のヴァルキュリア」に関わっていた際,2Dのキャラクターを3Dにするという作業において,実にいろいろな試行錯誤をしました。なので澤田から「レゾナンス」はTonyさんの絵を3Dにすると聞いて,「そんなことできるの?」と思ったんです。でも実際に上がってきたものを見たら,モデルが良くできていて再現度もすごい。2Dキャラの魅力をきちんと3Dに落とし込めている。なので,この2タイトルには非常に注目しています。
都築氏:
僕は「PSO2」の今後の展開が気になりますね。常にバージョンアップを重ねているので,気が気じゃないんですよ(笑)。「ノヴァ」も完成形を目指して作っていますが,「PSO2」は随時バージョンが上がっていくので,我々が目指している完成形の先を行っちゃう。「ノヴァ」のハードルがどんどん上がってしまうんです。「PSO2」とネタがかぶってるんだけど大丈夫かなとか,「PSO2」は移動速度がアップしているけど「ノヴァ」はこれで大丈夫なのかなとか,いろいろと気になりますね。
あと「PSO2にはあるのに,なぜノヴァには無いの?」みたいな,ユーザーさんの辛辣な意見が怖くてしょうがないんです(笑)。「PSO2」という良いお手本が常にあるのは心強いんですけど,どうしても比較されてしまうことには不安を感じています。ただ,「ノヴァ」は「PSO2」の後追いではなく,別の「ファンタシースター」であることは間違いないので,そこを意識しながらも,比較されるのを覚悟のうえで頑張りたいと思います。
酒井氏:
「ノヴァ」はほぼ作り直しなので,完全新作と言ってもいいくらいの手間がかかってるんです。2つの「ファンタシースター」が同時並行して立ち上がっているので,「ノヴァ」がシリーズ化できるくらい売れてくれれば,「PSO2」のチームにとっても良い刺激になると思います。
「レゾナンス」は,年末のダークホースとなるに違いないと思います。プラットフォームをPS3にしたことでできることが多くなりましたし,これぞ日本のRPGだなと。このあいだ,シャイニングシリーズのライブに行かせていただいたんですが,声優さんのシャイニング愛には感動しました。こんなに愛されているんだなって,すごく印象的でしたね。
澤田氏:
私は「電撃文庫FC」に注目しています。格闘ゲームって昔に比べると,少し熱が落ち着いてきていると思うんですけど,そんな中,アーケードで出してヒットさせているのはすごいと思います。
シャイニングも「BLADE ARCUS from Shining(ブレードアークス フロム シャイニング)」という格闘ゲームをアーケードで出しているんですが,これまでずっと家庭用でゲームを作っていたので,ロケテストでユーザーさんからいろいろな意見をいただいたりというのは,すごく新鮮でした。「電撃文庫FC」は家庭用とアーケードの連動要素もあるので,そこがとても面白いと思います。私としては,アーケードゲームが盛り上がってくれるのは非常に嬉しいですね。
――ありがとうございました。
「ファンタシースター ノヴァ」公式サイト
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