イベント
[TGS 2013]Xbox LIVE向け「Constant C」は歯ごたえありすぎの重力アクションパズルだ
かわいらしいグラフィックスに惹かれて軽い気持ちでプレイしてみたところ,かなりの難度に頭を悩ませるほどで驚かされた。歯ごたえありすぎな本作の概要を紹介したい。
時間と重力を操り,仕掛けだらけのステージを進め!
本作は,どういうわけか時間の流れが止まってしまった宇宙ステーションが舞台となっている。プレイヤーはここに潜入したレスキューロボットを操作して,さまざまな仕掛けが施されたステーション内を進んでいくことになる。
「時間が止まっているのに,なんでロボットが動けるんだよ」という突っ込みが入りそうだが,ロボットの周りには「タイムサークル」と呼ばれる円形の空間があり,この中だけは時間が流れているのだ。だからロボットは自由に動けるし,空中に浮いたブロックなどに,このタイムサークルを触れさせると,時間が流れ出してストンと下に落ちることになる。
止まった時間の中で動けるだけでも凄いのだが,このロボットは,重力が働く方向をコントロールすることさえできるのだ。プレイヤーから見た重力の方向は下のままなのだが,[B]ボタンを押すと画面が右に90度回転,[X]ボタンを押せば左に90度回転,さらに[Y]ボタンを押せば180度回転するといった具合で,結果的に重力が働く方向が変わるというわけだ。
このタイムサークルと重力転換という2つ要素を駆使して,ステージの仕掛けを解いていくというゲームなのだが,これがなかなか難しい。重力を操るパズルゲームはほかにもいくつかあると思うのだが,本作にはタイムサークルの概念があるので,プレイヤーは「遠くのものは重力で動かせない」というところで苦労することになる。
例えば,通路をふさいでいる重いブロックをどかそうとして,重力を変えるとしよう。ほかの重力パズルなら,ブロックから少し離れた場所で方向を変えるという方法が取れるのだが,本作はブロックをタイムサークルに触れさせた状況で,重力を変えなくてはならないという状況が頻繁に発生するのだ。そこで一歩操作を間違えれば,避けるまもなくブロックにつぶれされて即死だ。
また,重力の操作方法も,難度を高くするのに一役買っている。前述した「ボタンで画面を回転させる」という操作は,直感的には少々分かりにくい。とくに[B]の右90度回転と[X]の左90度回転に慣れるまでは少々時間がかかりそうだ。
落ち着いて考えれば何の問題もないのだが,TGSの試遊台で,しかもコンパニオンのお姉さんが見守る中ではそうもいかない。同じ場所で同じミスを繰り返したときのお姉さんの視線と言ったらもう……。ただ,幸いなことに,TGSバージョンにミスの回数制限はないので,(時間の許す限りではあるが)あきらめずに落ち着いてプレイするといいだろう。
本作の難しさばかりをアピールしてしまったようだが,もちろん難しいだけのゲームではない。タイムサークルの存在により,安全策が取れないと述べたが,本作の魅力はその裏返しである,アクション性とスリルにある。
いい例が,宙に浮いたブロックに飛び移りながら移動するような場面だ。ブロックは乗ったとたんに動き始めるので,事前に動きを確認することはできないし,着地地点が悪ければ足を滑らせることになる。
アクションパズルというジャンルの面白さは,解き方を「頭で理解」してから「手の動きで実現させる」というところにあると思うのだが,本作はどちらかといえば,後者にフォーカスした作品ではないだろうか。曲がりくねった通路を重力のコントロールで進む,という,ほとんど解き方を考える必要がないステージが用意されているところからも,それを感じた。
「頭では分かっているのに解けない」という苦しさもあるが,それだけに,解けたときの爽快感は格別。TGS会場を訪れる予定のある人はぜひ本作をプレイしてもらって,思う存分ミスをしながら,クリアの喜びを味わってほしい。
MAGES 公式Webサイト
- 関連タイトル:
Constant C
- この記事のURL:
キーワード
(C)2014 MAGES./5pb. (C)2014 IGS CO.,LTD,ALL RIGHTS RESERVED.