プレイレポート
11月27日に正式サービス開始を迎える「モンスターハンター メゼポルタ開拓記」先行プレイレポート。来るべきときに備え,ゲームシステムを把握しよう
本作は,「モンスターハンター フロンティアG」と世界設定を共有するシミュレーションRPGだ。プレイヤーはギルドマスターとなり,ハンター達を率いて未開の地を開拓したり,狂暴なモンスターを狩猟したりすることになる。開拓と狩猟で入手した素材で武器を作るという,同シリーズのお約束はそのままに,ハンター達を育成する楽しさが加わっている。
今回は,正式サービスに先駆けてテストプレイを体験したので,確認できた範囲でゲームシステムを紹介すると共に本作の魅力に迫ってみたい。
狂暴なモンスターとかわいいキャラクターが織り成すメゼポルタ開拓記の世界。危機的な状況の中ではあるが,なんだかホンワカした雰囲気でストーリーは展開していく。雰囲気を盛り上げるBGMやキャラクターボイスにも注目してほしい |
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メゼポルタを拠点にして
開拓と狩猟に明け暮れる冒険が始まる
本作の冒険の拠点となるメゼポルタでは,ハンター達の編成,武器の生産と強化,そしてプレイ記録や実績を確認するといったことが可能だ。ゲームの流れとしては,マイビレッジのクエストボードで「クエスト」を受けてから開拓フィールドに移動することになるが,そのための準備はすべてマイビレッジの施設で行う。
マイビレッジの景観はこんな感じ。まだ空き地があるので,ストーリーが進めば新しい施設がアンロックされるのかもしれない |
クエストは,メゼポルタ周辺で起こっている異変を調査する「ストーリー」をはじめ,毎日新しい依頼に挑戦できる「デイリー」,素材を渡して報酬を得る「納品」などが用意されている。ストーリークエストをクリアすることで「開拓ランク」が上昇し,クエストボードで受注できるクエストや工房で生産できる武器が増えていく仕組みだ。
ただし,クエストや開拓に臨むには開拓ポイントが必要になる。これは時間経過で回復するもので,ブラウザゲームでは定番のシステムなのだが,レア度の低い素材を採取したいときも例外ではなく,このあたりは気軽にできるようにしてほしいと感じた。
未開の地を開拓して素材を集めよう
狩猟パートは戦略性に富んだコマンドバトルを採用
狩猟クエストでは規定のターン数内にメインターゲットがいる場所まで移動し,討伐することが目的となる。フィールドは入り組んだ地形となっていて,メインターゲットまでのルートは自分で選べるが,道中には素材が入手できる採取ポイントやモンスターの出現ポイントが設定されている。行動力を有効活用するためにも,ターン数ギリギリまで素材を集めて回り,できるだけアイテムポーチをパンパンにして帰還したいところだ。
クエストや開拓を成功させるには,ハンター達のHPを回復する「薬草」や,攻撃力がアップする「怪力の種」といったフィールドで入手できるアイテムをうまく活用することも欠かせない。ただし,1つしかストックできないため,残りターン数を見ながら,どのタイミングで手に入れて使うべきかを考える必要があるだろう。
また,ハンターの移動を妨げる障害物は,破壊するためにゼニー(ゲーム内の通貨)や特定の素材が要求される。手持ちのゼニーが足りなくて障害物を壊せず,メインターゲットの場所にたどり着けないこともあったので注意したいところだ。
開拓ランクが上がると気球発着所が使えるようになり,少ないターン数でフィールドの奥まで探索可能 |
フィールドには最大12人のハンターを連れていける。狩猟(バトル)に参加するメインの4人に加えて,サブの8人という編成だ。狩猟中にハンターを入れ替えることは可能だが,メインの4人が全員戦闘不能になると,そのフィールドで入手したアイテムポーチの中身がカラになったうえ,マイビレッジに強制送還されてしまう。
メインターゲットと戦う前に戦闘不能のハンターを出したり,「スタミナ」(詳しくは後述)が尽きたりしたときは,無理せずに帰還するのも1つの手だろう。途中で帰還すれば,アイテムポーチの中身はそのままマイビレッジに持ち帰ることができるからだ。ちなみに規定のターン数内にクリアできなかった場合も,それまでに入手した素材を持ったまま村に帰還することになる。
開拓の途中でレアモンスター(クシャルダオラ)に遭遇することも。しかし,生半可な装備では太刀打ちできないので,序盤は逃げたほうが無難だ |
ここからは狩猟パートのシステムを解説していこう。
狩猟はモンスター1体に対して,最大4人のハンターが立ち向かうことになる。ターン制コマンドバトルを採用しており,1つのターンは8つのアクションポイント(AP)で構成されている。モンスターの行動はコマンド受付の時点ですでに表示されているので,その行動に対してハンター達がどのような「アクション」で対抗するのかがポイントになるのだ。
アクションには敵を直接攻撃するだけでなく,仲間の攻撃力をアップするもの,防御を固めてダメージを軽減するものなど,さまざまなタイプがある。それぞれ消費APが設定されているが,8ポイント以内に収まるのであれば,1人のハンターが1ターン内で2〜3回攻撃することも可能だ。ただし,アクションを使うとスタミナ(ST)を消費するため,むやみに選んでいいものではない。STは村に戻るまで回復しないので,メインターゲットの討伐に向けて主力のSTを温存しつつ,フィールドを探索することが重要だ。
また,特定の条件を満たすと「部位破壊」により,追加素材を入手することが可能だ。初狩猟でいきなり狙えるほど易しい条件ではないが,事前にモンスターの情報を確認して,そのターゲットに合わせてハンターを選択すれば成功する確率は高まるだろう。
狩猟中は部位破壊の条件や肉質といったモンスターの情報を確認できる |
今回のテストプレイでは,バサルモスやリオレイアなどの大型モンスターと遭遇したが,その中で最も苦戦したのはダイミョウザザミだった。とにかくハンター4人に同時にダメージを与える範囲攻撃が強烈で,HPの低いハンターは一撃で戦闘不能になってしまうこともあった。
そんな強烈な攻撃を持つモンスターに対しては,麻痺や睡眠といった状態異常に陥らせるアクションが効果的だ。それぞれに対応するアクションを繰り出すとゲージが蓄積していき,それが100%になると麻痺や睡眠の効果が発動する。つまり,強烈な攻撃の前に状態異常に陥らせれば,ダメージを防げるというわけだ。
スクリーンショットを見ただけでは,コマンド選択式のシンプルなシステムに思われるかもしれないが,実はなかなか奥深いものになっている。ハンターが成長し,新しいアクションを習得するたびに新しい戦い方が生まれるので,育成の意欲もおのずと高まるだろう。
ハンターの育成と武器の生産
トコトンやり込める要素が満載
続いて,ハンターの育成要素を紹介しよう。
ハンターは開拓の道中で仲間にするほか,マイビレッジでスカウトすることができる。スカウトのほうが,よりレアリティの高いハンターが登場する可能性が高い傾向にある。なお,同じハンターが仲間になることもあるが,同時に編成することができない。レベルアップ時のステータス上昇は一定なので,特別に愛着があるといった理由がなければ,同じハンターを2人以上育てる意味はなさそうだ。
ハンター達はモンスターの狩猟に成功すると,経験値を獲得してレベルアップする。それに合わせてステータスが上昇し,新しいアクションを習得していく仕組みだ。狩猟に参加しないサブのハンターも経験値を得られ,クエストの報酬である「教官の指導書」を使えば,その場で経験値を獲得することもできる。
ちなみに今回のテストプレイでは,ハンターの最大レベルは50と設定されていたが,2〜3日でハンター数人がレベル30を越える程度まで成長した。1人のハンターを集中して強化するというよりも,多数のハンターを育成してギルドの層を厚くするほうが重要になりそうだ。
ハンターの人数が増えてきたら,「パッシブスキルの継承」で能力の底上げを図りたい。これはハンター同士を掛け合わせることで,ほかのハンターが所有しているパッシブスキルを引き継がせるシステムだ。複数のパッシブスキルを所有するハンターは,それだけ狩猟での活躍が期待できるわけだが,継承させた側のハンターは消えてしまう。
また「ハンターのブースト」というシステムは,同じハンターを掛け合わせて一時的に(テストプレイでは3日間程度)ステータスを上昇させるというものだ。当然,どちらかのハンターは消えてしまうので,フィールドで仲間になるレアリティの低いハンターを活用するといいだろう。一方,レアリティの高いハンターは貴重なパッシブスキルを所有しているので,永続的に強化可能なパッシブスキルの継承に起用したいところだ。
モンスターハンターシリーズの醍醐味といえば,集めた素材で武器を生産することだろう。メゼポルタ開拓記では,全11種類(片手剣/双剣/大剣/太刀/ハンマー/狩猟笛/ランス/ガンランス/ライトボウガン/ヘビィボウガン/弓)の武器が登場し,生産レシピは開拓ランクの上昇に合わせて自動的に増えていく。武器を装備するとハンターの攻撃力だけでなく,防御力やそのほかのパラメータが上昇するのが特徴だ。
武器の中には火や水,睡眠,麻痺などの属性が付与されているものがあり,強力な1本を作ることも大事だが,モンスターの特徴に合わせて選べるようにしておくのが望ましい。もちろん強力な武器ほど,レアな素材が必要だ。また武器を生産すると,低確率ではあるが「業物」と呼ばれる,各種ステータスが通常の武器よりも高い逸品が完成することがある。
ちなみに武器の強化も可能で,こちらは余った素材を流用できるため,それほど難しくはないようだ。
多数のハンターを育成する必要があるメゼポルタ開拓記だが,クエストや開拓,狩猟をこなしていくだけで自然に成長していくので煩わしさを感じることはなかった。そして武器を生産するために,素材を求めてモンスターの狩猟に挑むというひと手間が,やり込み要素としてモチベーションにつながっている印象を受けた。
ブラウザゲームというとマウスをカチカチ押しているだけでゲームが進んでいくタイトルもあるが,メゼポルタ開拓記では開拓や狩猟,武器の生産といった根幹となる部分で,プレイヤーにじっくりと考えることを要求してくる。ハンター達が強くなれば,なんとかなる場面もあるにはあるが,やはり試行錯誤を繰り返してコツを見つけることで面白くなっていくのだ。アクションゲームの腕や反射神経を問われることはないので,誰にでもオススメできるタイトルといえるだろう。
なお,特典がもらえる事前登録は11月25日10:00までとなっており,今からでも十分に間に合う(関連記事)。まずは特設サイトをチェックして,来るべき正式サービス開始に備えよう。
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