イベント
セガの新たな取り組み「project 575」は,五・七・五とVOCALOIDが融合したソーシャルメディア。その概要と展開が紹介された発表会の模様をレポート
「project 575」公式サイト
関連記事:「project 575」が本格始動。第1弾となるiOSアプリ「うた詠み575」の事前登録受付を開始。五・七・五形式の言葉をキャラ達の歌声にのせて発信する新しい遊び
会場では,「project 575」のプロデューサーを務めるセガの森本兼次郎氏により,プロジェクトの概要が紹介された。今回のプロジェクトのキーキャラクターとなるのは,人気イラストレーターであるかんざきひろ氏が描く二人の女子高生,正岡小豆と小林抹茶だ。
二人は,俳句とゆかりの深い鎌倉に住む幼なじみという設定で,「project 575」のコンテンツにも,鎌倉に実在する名所や街並みが登場する。
プロジェクトの第1弾となるiOSアプリ「うた詠み575」は,配信された楽曲(テーマ)にそって,五・七・五形式でコトバを入力していくだけで,誰でも簡単に歌が作れるというもの。作った歌は「VOCALOID」によって,正岡小豆と小林抹茶が歌うこととなる。
さらに,一人で遊ぶだけでなく,続きの句をほかのユーザーが作ることで,一つの歌を合作することも可能だ。作った歌は,アプリ内の「作品掲示板」で披露でき,ほかのユーザーから一定以上の評価を得ると,アプリからニコニコ動画にその歌を投稿できるようになって,より多くの人に鑑賞してもらえる可能性が高まるという。
なお,森本氏の発言によれば,同アプリのAndroid版については現在のところ未定だそうだ。
さらに森本氏により,PS Vita向けタイトル「うた組み575」の紹介も行われた。
「うた組み575」は,コトバを使ったパズルとリズムゲームが融合した“うた組みアクション”とのことで,流れてくる歌詞の空欄にうまく収まるようコトバを選んでいくことで,歌が続いていくというもの。リリースは2014年が予定されており,東京ゲームショウ 2013にも出展されるという。
そのほか会場では,ニコニコ静画でコミックとノベル展開が行われることや,各種グッズが発売されることなども発表された。なお,「project 575」の二次創作については,非営利のものに限ってセガがバックアップする。
続いて,「project 575」に参加する3つの企業から代表者が登壇し,同プロジェクトに対する期待を述べた。
VOCALOIDの技術を提供するヤマハの剣持秀紀氏は,コトバを入力するだけで歌ができることから,「うた詠み575」は誰でも簡単にVOCALOIDが利用できるコンテンツであるとし,さまざまな人に音声合成技術を使ってもらえる機会が増えるだろうという期待を述べた。
動画投稿のシステムを開発したドワンゴの坂本将樹氏は,アプリからニコニコ動画に投稿できる仕組みは,初の試みであることに言及。セガによる「project 575」の二次創作のサポートについてもニコニコ動画との相性がよく,大きな広がりを見せるのではないかと述べた。
「うた組み575」のオープニングテーマおよびアニメーション制作に関わるアニプレックスの山内真治氏は楽曲について,プロジェクト全体のテーマソングであり,さらにキャラクターソングだということを重視し,あえて五・七・五形式に捉われない作りにしたと述べた。アニメは鋭意制作中であり,いずれ全体を披露したいと話した。
- 関連タイトル:
うた詠み♪
- 関連タイトル:
うた組み575
- 関連タイトル:
project 575
- この記事のURL:
キーワード
(C) SEGA
(C) SEGA
(C)SEGA