プレイレポート
リアルギターゲーム「ロックスミス2014」は前作から大きく進化。ユービーアイソフトのプロデューサーによるプレゼンテーションの模様をレポート
今回,4Gamerでは,同タイトルのシニアプロデューサーを務める肥後直巳氏と,プロデューサーのジェイソン・シュローダー氏からプレゼンテーションを受ける機会を得たので,さっそくその内容をお伝えしよう。
「ロックスミス2014」シニアプロデューサー 肥後直巳氏 |
「ロックスミス2014」プロデューサー ジェイソン・シュローダー氏 |
「ロックスミス2014」公式サイト
前作の反省とフィードバックをもとに
「どうすればギターが上達するか」を追求
「ロックスミス2014」の企画開発が始まったのは,北米で前作が発売された直後の2011年秋。まず開発チームでは,前作に何があればより遊びやすく,ギターが上達しやすくなるか,そして,どこに不満があったかといったことを,プレイヤーの実際の声を踏まえて検討したという。
本作をプレイして最初に気づく前作との違いは,アンプを通したギターの音を常に鳴らせる点だ。前作では,各楽曲のプレイに入らないと音が出なかったのだが,プレイヤーからは,やはり常にギターの音を出していたいという要望が強かったためにそうなったという。
またユーザーインタフェースも一新された。実は前作では当初,メニューの選択などをギターだけで操作するように設計されていたのだが,その案は途中で変更され,コントローラも使えるようになった。そうしたこともあって,操作にはややぎこちないところが残っていたのだが,本作では最初からコントローラ操作に特化したユーザーインタフェースになっているため,ゲームとしても遊びやすさが格段にアップしたという。
さらにプレイヤーの要望に応える形でローディング時間が短くなり,ほとんど待たされなくなった。前作はローディング時間が長く,しかも頻繁だったので,プレイヤーが連続して演奏したくとも待たされることが多かったのだ。この問題の解決は開発チームでも大きな課題になっていたそうで,苦労の末,本作で大きく改善されることになった。
「ロックスミス2014」のパッケージに収録される楽曲は,50曲以上。ジャンルはメタル,ハードロックなど,幅広く揃えられている。さらに,アナウンスされているとおり,パッケージにはB'zの「ultra soul」と松本孝弘さんの「GO FURTHER」という邦楽も収録され,DLCとしてもACIDMAN,9mm Parabellum Bullet,ゴールデンボンバー,斉藤和義さん,ストレイテナー,The Birthday,B'z,布袋寅泰さん,RIZE,ONE OK ROCKの楽曲の配信が予定されている。
さて,プレイ上のポイントとしては,まず「リフ・リピーター」機能が改善されたことが挙げられる。これは前作にも搭載されていたもので,ギターのリフ(短いフレーズ)を練習するための機能だが,本作ではプレイレベルやスピード,どこからどこまでのフレーズを繰り返すのかなどを自由に設定できる。
さらに本作では,画面上に指板のフレットが数字で示されるため,初心者でも弦のどこを押さえればいいのか分かりやすくなっている。
楽曲を練習する「ラーン・ア・ソング」モードでは,前作同様,プレイヤーの腕前に応じて,演奏中に難度が自動的に変化する。また,次にどんな練習をすればいいかをオススメする「ロックスミスレコメンド」では,今,プレイした楽曲の演奏をさらに上達するための練習が表示されるようになった。例えば,あるパートのミスがあれば,そこをリフ・リピーターで重点的に練習するよう勧められたり,パワーコード主体の楽曲であれば後述する「GUITARCADE」でコードの練習を提案されたりといった感じだ。
「レッスン」モードでは,前作以上にギターの基本中の基本──それこそストラップの取り付け方からギターの構え方などを,動画や実際にプレイヤーに行わせることで,しっかり教えてくれる。例えばピックを力まずに持つことや,ギターを弾いていて疲れたら,休憩を入れようといったことまで,本当に細かいアドバイスが行われる。
その一方,中級者以上に向けた高度な内容のレッスンも用意されており,すべてを合わせて,本作には全部で80レッスン(前作は30レッスン)が収録されている。このレッスン用の動画の撮影には3週間以上かかり,収録された動画の長さは3時間以上にもなったとのことだ。
プレイヤーの演奏に合わせてAIが伴奏する
「セッションモード」はプロも絶賛
本作の大きな目玉となるのが新たに用意された「セッションモード」だ。このモードは,主に中級者以上のプレイヤーに向けたもので,ギターを弾くにあたって伴奏が欲しいという要望をもとに企画開発された。プロトタイプの開発時は「プレイヤーの演奏に反応するAIドラムを作れないか」という程度だったそうだが,そのアイデアが発展し,製品ではドラムのほかにベースやキーボードなど70種類の楽器が,例えばプレイヤーが静かに演奏しているときには控えめに,激しく演奏しているときにはアグレッシブにといった具合に,プレイヤーの演奏に合わせてくれるようになった。
またセッションモードでは,ロックやブルースなど曲調や基本となるコードを指定できるのだが,さらに演奏中に,プレイヤーがどのコードや音を弾けばほかの楽器とマッチするのかまで提案してくれる。
なおセッションで使う楽器は,プリセットされた組み合わせのほか,自由に選ぶことが可能で,加えて各楽器の音は左寄り/右寄りなど位置の指定までできる。
さらにこのモードは「バンドレベル」の設定が可能で,最高レベルに設定すると,AI側からプレイヤーに特定の音や演奏を要求してくるようになるという。すなわち,リアルにほかのミュージシャンとセッションしているような感覚が楽しめるというわけだ。実際,プロのギタリストにセッションモードをプレイしてもらったところ,夢中になってずっと演奏していたというエピソードもあるという。
そのほか,ゲームを遊びながらギターのテクニックを学ぶ「GUITARCADE」モードは,クラシカルな8bit風のミニゲーム集だ。初心者向けに弦やフレットの位置を身体で覚えられるものから,スライドやチョーキング,スケールといった演奏に必要なテクニックや知識を学べるものまで,11種類のミニゲームが収録されている。
なお前作のパッケージに収録されていた楽曲は,一部を除き,有料で本作にインポートできる。一方,プレイヤーが購入した前作のDLCは本作でも無料で使えるとのことだ。
以上が「ロックスミス2014」のプレゼンの内容となる。これからギターを始めてみたいという人はもちろんのこと,すでにある程度は弾けるがさらに上達したい人,あるいは一緒に演奏してくれる仲間がなかなか集まらない人など,ギターを志す多くの人達に向けたゲームとなっていることが伝われば幸いである。
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(C) 2013 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Rocksmith logo, Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the US and/or other countries.
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