【PR】Xbox Oneのローンチタイトル「Dead Rising 3」が本日発売。より遊びやすく，正統進化を遂げて“ゾンビだらけの楽園”が帰ってきた

　日本マイクロソフトから本日（2014年9月4日），同社としては第3世代にあたる最新ゲーム機「Xbox One」が発売された。最先端の技術が詰め込まれた本体のスペックや実力については，6月26日に掲載した記事で紹介しているが，本稿ではローンチタイトル約30本の中から，4Gamer読者に自信を持ってオススメできる1本として「Dead Rising 3」を取り上げてみたい。

「Dead Rising 3」公式サイト

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待望のゾンビパラダイスアクションシリーズ最新作

　「Dead Rising 3」は，カプコンから2006年に発売された「デッドライジング」，同じく2010年に発売された「デッドライジング2」の続編にあたるナンバリングタイトルだ。開発は「2」と同じくCapcom Vancouverが手がけている。
　無数のゾンビを相手に生死をかけたサバイバルを繰り広げる同シリーズだが，「ゾンビパラダイスアクション」のジャンル名が示すとおり，シリアス一辺倒というわけではない。随所に散りばめられたブラックユーモアや，パロディ精神たっぷりのコスチューム，ゾンビ相手に炸裂する荒唐無稽なアクションなども大きな魅力となっている。シリーズ累計出荷本数（スピンオフ作品を含む）は700万本を突破しており，同社の「バイオハザード」シリーズと並ぶゾンビゲームの代名詞と言えるだろう。


　シリーズ3作品ともに，ゲームの舞台はゾンビ達で溢れかえる閉鎖された空間だ。身の回りにある日用品や食料，そして貴重な武器などをやりくりしながら，生き残りを目指すというコンセプトも変わらない。物語のバックグラウンドはつながっているが，主人公や時代設定が異なるため，前作をプレイしていなくても楽しめる。

広大になったオープンワールドを埋め尽くすゾンビの大群

　さっそく「Dead Rising 3」をじっくりと紹介していこう。本作の舞台となるのは，前作から10年後，新たな悲劇に見舞われたLos Perdidos（ロス ペルディドス）の街。プレイヤーは自動車修理工のNick Ramos（ニック ラモス）となって，数少ない生存者と協力しつつ，軍が街を攻撃する前にゾンビの包囲網から脱出しなくてはならない。
　どこか頼りなさそうな雰囲気を持つ新主人公のニックだが，首の後ろには「12」というタトゥーが彫られていたり，ゾンビに噛まれても身体に変化がなかったりと，謎が多いキャラクターだ。彼の出生の秘密やゾンビ大量発生の真相などが絡み合い，ミステリアスな物語が展開していく。


　本作のゲームシステムは，三人称視点のアクションゲームだ。街のあちこちで発生するミッションをクリアしながら，チャプターを進めていくことになるが，これまでとの大きな違いはオープンワールドの完成度だろう。広大な街はあらゆるエリアがシームレスに移動できるようになり，ロードの回数は激減した。より遊びやすく，快適にプレイできるようになっているわけだ。ちなみに街の規模は，前2作のマップを足したものより，はるかに広くなっているという。

　また，Xbox Oneのマシンパワーによって，グラフィックスの質も大きく向上している。ゲーム画面に現れるゾンビの数は大幅に増え，道を埋め尽くすほどだが，遠方のゾンビまでしっかりと描写されている。そのうえ，ゾンビは顔や体型，服装が個別に生成されるため，同じ外見のゾンビを探すことは難しく，行動もそれぞれが異なるのだから臨場感は抜群だ。

大量のゾンビを相手に，作って倒して生き残れ！

　そんなゾンビの大群に立ち向かうには，熊手や木材，タイヤ，バットといった街中で発見できるアイテムを武器として活用することが不可欠。アイテムの種類は豊富で，それぞれ攻撃方法や性能が異なるため，いかに自分に合った武器を探し出すのかが楽しい。もちろん，芝刈り機やショッピングカートといったシリーズファンには馴染み深いアイテムも健在だ。
　とはいえ，素のアイテムだけではなかなか効率的にゾンビを倒すことは難しい。そこで便利なのが，2種類のアイテムを組み合わせて開発する「コンボ武器」だ。たとえば，大型ハンマーとノコギリの組み合わせだと「スレッジソー」という強力な武器が完成する。


　こうしたコンボ武器の開発には，材料となるアイテムのほかに「設計図」が必要だが，一度使用した武器はセーフゾーンにあるロッカーに登録される。もし壊れてしまっても一定数のゾンビを倒せば，再び使用可能になるので，何度も材料探しに奔走する必要はなくなった。また，特定の場所に限らず，どこでもコンボ武器を開発できるようになったのも嬉しいところだ。
　アイテムだけでなく，自動車やバイクといった乗り物同士を組み合わせる「コンボビークル」も追加されており，豪快なマシンでゾンビを一蹴する爽快感が味わえる。

豊富なミッションでボリュームも充実

　ストーリーを進めるためのミッションのほかにも，多数のサイドミッションが用意されている。その代表的なものが，生存者の救出だ。街のどこを見てもゾンビだらけになってしまっているが，ごく少数ながら生存者もいる。包囲しているゾンビを蹴散らしたり，特定の条件を達成したりすれば，彼らを救出することができるのだ。しかも，救出に成功した後は自力で逃げ出すので，セーフゾーンまで引率しなくてもいい。また，助けだした生存者の一部は仲間として一緒に行動することが可能で，武器を渡して戦力アップを図れる。

　チャレンジと呼ばれるサイドミッションでは，それぞれに設定された条件下でスコアを稼ぐことになる。たとえば「1分以内にゾンビをできるだけ倒せ」といった内容の場合，倒したゾンビの数がスコアというわけだ。そのほか，収集要素やプレイ中の通算で条件達成を目指すPPチャレンジなどもあり，何度も繰り返し楽しめるボリュームが用意されている。


　こうしたミッションをクリアしたり，ゾンビを倒したりすると，PP（経験値）が獲得できる。これによってニックのレベルが上がれば，徐々に打たれ強くなり，新しいアクションを覚えていく。さらに，入手したポイントを割り振って，さまざまな能力を伸ばすこともできる。
　ちなみに，ゲームオーバーになっても主人公のレベルは引き継がれるのがシリーズを通しての特徴だ。序盤はゾンビに四苦八苦する一般人でしかないニックも，レベルが上がれば人間離れした戦闘力やアクションでゾンビの群れをいともたやすく蹴散らせるようになる。このような成長要素が楽しめるのも，本作の魅力だろう。

時間制限の要素がなくなり，気軽にプレイできるように

　ゲームデザインの面では，時間制限の要素がほぼなくなったのは特筆すべきことだろう。前作まではリアルタイムの時間経過に合わせてミッションが発生したり，消滅したりしたため，つねに慌ただしさを感じた。これに対して「Dead Rising 3」では，自分のペースでゲームを進められるようになっている。つまり，これまでより気軽にプレイできるというわけだ。

　これだけだと「サバイバルの緊張感が薄れてしまう！」と嘆くコアゲーマーもいるだろうが，そこは安心してほしい。従来の時間制限が存在する「ナイトメアモード」も搭載されているので，腕に覚えがあるシリーズファンはぜひ挑戦してみるといいだろう。なお，ストーリーやミッションの内容，マップなどは通常のストーリーモードとまったく同じだ。

日本語版は5つのDLCを同梱した太っ腹仕様！

　最後は，製品に同梱される追加ダウンロードコンテンツを紹介しよう。日本語版には，本編では語られていないエピソードをはじめ，武器，乗り物，コスチューム，プレイヤーキャラクターを収録した4つのDLCが標準同梱される。さらに海外ではシーズンパス購入者を対象にしたボーナスパックを含む，計5つの追加コンテンツが手に入る仕様になっているのだ。

　なお，先日発表されたばかりの「Super Ultra Dead Rising 3' Arcade Remix Hyper Edition EX Plus Alpha」は同梱されていないが，別売りで後日配信予定のこと。新旧カプコンキャラクターのコスプレ衣装が登場する，新しい協力プレイモードが追加される内容になっているので，こちらも楽しみにしておこう（関連記事）。

同梱ダウンロードコンテンツ

「傷ついた鷲作戦」
特殊部隊少佐のAdam Kaneとしてプレイする。行方不明の米国大統領の身柄を押さえるという，これまでの信念すべてが問われるような任務を課せられ，Kaneは大量発生したゾンビの群れに飛び込んでいく。


「堕ちた天使」
ゾンビの惨禍が凄惨をきわめる中，新キャラクターのAngel Quijanoが仲間の生存者をゾンビから守ろうと奮闘するサイドストーリー。


「反逆の狼煙」
ならず者のバイカー Hunter Thibodeuxを操作できる。脱獄して自分を刑務所送りにした人間への復讐を果たし，ギャングのリーダーの地位を取り戻さなければThibodeuxの気はおさまらない。


「真の捜査官」
使命感に燃えるZDC捜査官のBrad Parkが，アウトブレイク発生の裏に隠された残酷な真実に直面し，天職と信じていた職務の暗部を暴くサイドストーリー。


※この4つのダウンロードコンテンツのほかに，ニックのコスチュームなどが収録されたボーナスパック「Nick Ramos Zombie Survivor Pack」を同梱しています。

　約4年ぶりのリリースとなるシリーズ最新作「Dead Rising 3」だが，ゲームシステムのベースは前2作から受け継がれており，まさに正統進化といった評価がしっくりくる。シリーズファンなら文句なしにオススメできる完成度だ。それでいて，さらに遊びやすくなっているため，これまでは何となく敬遠してきた人にもぜひ試してみてほしい。オンライン協力プレイにも対応しているので，友達と一緒にゾンビを倒しまくって日頃のストレスを発散してみるのはいかがだろうか。

「Dead Rising 3」公式サイト

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