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[E3 2014]バカバカしさと懐かしさで胸いっぱい。「Super Ultra Dead Rising 3 Arcade Remix Hyper Edition EX Plus Alpha」プレイレポート
そのインパクトのある名前に負けない,突き抜けた内容となっていたので,これは要チェックだ。
笑わずにはいられない,セルフパロディの数々に刮目せよ
Super Ultra Dead Rising 3は,Dead Risingシリーズの登場人物が歴代カプコンキャラクター達の衣装を身につけ,そのキャラクターの必殺技を使ってゾンビを倒しまくる,という内容のDLCだ。
「Dead Rising 3」の主人公であるニックがリュウ,同作に登場する女性のキャラクターのアニーがチュンリーのコスプレをして戦うといったことになるので,「コレジャナイ」感がたっぷり。キャラクター選択画面から笑わせてくれる。
ゲームは,「●●に向かえ」「ゾンビを●体倒せ」など,エリアごとに指定される条件をクリアしながらステージを進んでいくという内容になっている。Dead Rising 3本編との一番の違いは登場するゾンビの数で,密集地帯になると地面すら見えなくなってしまう。前述の「ゾンビを●体倒せ」も500や750といった数字がザラなので,もう“Dead Rising無双”とでも呼びたくなるくらいだ。
そんな大量のゾンビに対抗すべく,プレイヤーが操作するキャラクターは,[X]ボタンの「LIGHT ATTACK」,[Y]ボタンの「HEAVY ATTACK」,[B]ボタンの「SPECIAL ATTACK」,SUPERゲージを消費して[RB]ボタンで繰り出す「SUPER ATTACK」という4種類の攻撃を駆使して戦うことになる。リュウなら順に,パンチからの竜巻旋風脚,波動拳,昇龍拳,滅・波動拳(らしき技)といった感じだ。
が,実際のところ,ゲージを消費するSUPER ATTACK以外はとくに使いどころを考える必要はない。攻撃範囲が異様に広く,攻撃モーション中に真横から攻撃してくる敵すら倒せてしまうので,数百体のゾンビを倒すには,とにかく技を出しまくることと,ゾンビの密集地帯を把握することが重要なのである。
そして,本作にいい味を加えているのが,ステージに出現するアイテムだ。ドット絵風のグラフィックスで,プレイアブルキャラクターの背丈の半分くらいもある巨大さは,ファミコン時代のゲームを彷彿とさせる。
さらに,体力回復アイテムは骨付き肉,防御力アップアイテムは盾(なぜか取るとキャラクターが兜を身につける),パワーアップアイテムは「Pow」と,これまたファミコン時代のような分かりやすさ。「弥七」を取って5000点がプラスされたときなどは懐かしさで胸がいっぱいになること請け合いだ。一定の年齢層以上のゲーマーに限られるとは思うが……。
骨付き肉目指して,ゾンビの大群をかき分けて進む |
人質救出ミッションの人質もドットグラフィックスで「HELP!」 |
こういったアイテムが次から次へと出てきてくれるのも本作のポイント。ゾンビの密集地帯では,SUPERゲージを満タンにする,E缶ならぬ「S缶」が大量に出現するので,SUPER ATTACKが使い放題になる。この爽快感はなかなかのものだ。
Dead Rising 3本編では,アイテムを取るために「近づいて[B]ボタン」という手順が必要だが,Super Ultra Dead Rising 3では,「キャラクターが触れたら取る」という仕様になっているのも面白い。プレイしていると「最近こういうゲーム見かけないなー」と感じるはずだ。筆者の場合,墓場で意図せずに乗り物アイテムに触れてしまって強制的にバイクに乗らされ,墓石で思うように動けず立ち往生,というミスもあったが,これはこれで味わい深い。
馬鹿馬鹿しさだけでなく,レトロゲームのいい意味で緩い仕様がしっかりとゲームに取り込まれているのがSuper Ultra Dead Rising 3の面白さだと感じた。本DLCのプレイ後にDead Rising 3の本編をプレイして,その洗練ぶりを楽しむ,というのもいいだろう。一見レトロだが,実は新世代機のDLCとしてぴったりの内容かもしれない。
個人的には,本DLCが同梱されたDead Rising 3が日本でのXbox Oneローンチタイトルとして発売されることに期待したいところだ。
「Dead Rising 3」公式サイト
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