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[E3 2014]HORIがPC用のゲーマー向けマウスとキーボードを開発中! 新製品「光」と「雷」のプロトタイプを見せてもらった
そこには,大々的に作品を出展していないメーカーもひっそりと――商談がメインなので当たり前といえば当たり前だが――ブースを構えている。とくにハードウェアメーカーにとっては,むしろこちらがメインと言えるかもしれない。
製品を紹介してくれたHORI USAの河原崎副社長 |
なお,今回掲載している製品はあくまで試作品であり,今後仕様などが変更される可能性はある。この点はご注意を。
今回確認できたマウスとキーボードは,HORIのFPS型周辺機器ブランド「G.E.A.R.」(ギア)のシリーズ製品だ。マウスは「光」(Hikari),キーボードは「雷」(Kaminari)と,それぞれ日本語の名前が与えられている。
両サイドに3つずつボタンを備えたマウス「光」
底面をまるごと替えるという発想の重量調整機能に驚く
順に紹介しよう。
まず光は,レーザーセンサーを搭載した左右対称形状のワイヤードマウスである。ボディは両サイドが凹んでおり,「つまみ持ち」のゲーマーが好みそうな形状となっている。大きさはやや小ぶりな中サイズといったところで,日本人の手でも問題なさそうな気配だ。
とくに珍しいと感じたのは,マウスの重量調整機能の仕様である。重量調整というと,軽量マウス派なら顔をしかめる人もいるかもしれないが,光のそれは実によくできているのだ。
光の重量調整機能は,よくある錘(おもり)を脱着するタイプではなく,底面のパーツを丸ごと取り替える形になっている。試作品では,金属製底面とプラスチック製底面の2種類が用意されており,後者を装着した場合は,軽量マウスと言っていい重量にまで軽くなっていた。
重量調整機能を搭載したマウスは,「そもそもの本体重量が重いので,重くする理由が微塵も感じられない」というケースが多い。それに対して,重いか軽いかをはっきり選べる光の仕様は面白いうえ,効果もハッキリしているのだ。
錘となるパーツがマウス底面全体をカバーするため,錘を追加するタイプと違って重量バランスが一か所に集中することがないのも理にかなっているといえるだろう。
光はマウスの底面を取り外して重量を調整できる。錘による調整機構が内蔵されていないので,「重量調整機構を実装した結果,マウスの重量バランスがおかしくなったり,やたら“腰高”になったり」ということもない |
左が金属製パーツ,右がプラスチック製パーツだ。後者を装着した状態で実際に持ってみたが,かなり軽かった |
キーボード「雷」はHORI独自開発のメカニカルキースイッチを採用
「いかずち」ではなく「かみなり」と読む雷は,ワイヤードタイプのメカニカルキーボードとなっている。
特徴的なのは,HORI独自のメカニカルキースイッチを採用しているということだ。
河原崎氏いわく「打鍵感として一番近いのはいわゆる“Cherry MX 茶軸”」だそうだが,オリジナルキースイッチならではの改良も加えてあるという。また,キーの反応速度を高めるため,ストロークも短めに設定してあるとのことだった。
台座に乗ったようなデザインの雷だが,取り外しができるわけではない |
試作品には,左手用のハンドレストも用意されていた。残念ながらキースイッチの確認はNGだった |
また,写真で気付いた人もいると思うが,雷にはスマートフォンスタンドが用意されているというのもトピックとなる。これは海外で要望の多い機能なのだそうで,ここにスマートフォンを乗せて攻略情報を確認したり,通話しながらプレイしたりといった使い方が想定されているという。
透明なプレートのついた部分がスマートフォンスタンド |
雷の背面。USBポートが1基用意されていた |
今回は,まだ試作段階――そもそも,E3 2014の直前に届いたものらしい――とのことで,詳細なスペックなどは明らかにされていない。
とはいえ,光も雷も,機能的にはかなり面白い製品だ。果たしてG.E.A.R.のマウスとキーボードは,PC向け周辺機器の市場でFPSプレイヤーの評価を得られるのか。スペックや発売日など,続報が大いに気になるところである。
なお,HORI USAはそのほかにも,PlayStation 4用マウス&キーボードセット「T.A.C.4」や,HORI初のiOS 7対応ゲームパッド「HORIPAD」など,かなり気になる製品を展示していた。以下,写真メインでお伝えしてみたい。
HORI USA公式サイト
HORI国内公式サイト
「E3 2014」4Gamer特設サイト
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G.E.A.R.
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