連載
ヴァンパイアハンターは顔が命!? iOS用アクションRPG「BLOODMASQUE」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第347回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では,スクウェア・エニックスの「BLOODMASQUE」を紹介したい。本作は19世紀のパリを舞台に,吸血鬼との死闘を繰り広げるヴァンパイアハンターを描いたアクションRPG……なのだが,筆者が興味を持った理由はそこではない。自分の顔写真をキャラメイクに使用できる“フェイスメイキング”機能を知って,俄然体験してみたくなったのだ。
「BLOODMASQUE」ダウンロードページ
ゲームを始めるとすぐにマスク編集モードになる。顔のパーツが描かれたガイドに合わせて自分の顔を撮影するだけで,簡単にプレイヤーの顔を主人公に投影できるのだ。
筆者が作ったキャラクターの出来映えは写真のとおり。CMでは朝ドラの人気俳優・福士蒼汰さんを起用し,あまちゃんもキュンとしそうなイケメンハンターが登場していたが,手元のiPhoneには筆者そっくりの中年ハンターが誕生していた。現実って厳しいと思いつつも,その再現度の高さには正直驚き。カッコいい悪いは抜きにして,人に見せて話のネタにしたくなるほどおもしろい。
キャラメイクが済むといよいよ本編へ。ゲームは街にのさばるヴァンパイアとのバトルがメインで,その合間に物語が挟まれる。バトルは主人公の背後から見た視点で展開し,ヴァンパイアの攻撃をスワイプでかわしながら,隙を突くにようにタッチでダメージを与えていく。ヴァンパイアに一定量のダメージを与えたところで,杭を使ってトドメを刺せばミッションクリアだ。
バトルパートは,同じUnreal Engineを使ったiPhoneアプリの金字塔「Infinity Blade」を思い浮かべてもらえると分かりやすいかもしれない。ミッションをクリアするたびにレベルアップしてステータスを上げたり,ショップで装備を購入したりといったRPG要素も用意されており,ほかのプレイヤーをバディ(援護役)に設定できるといったオンライン性も盛り込まれているが,正直なところ,バトルのシステム自体にはさほど新鮮さを感じなかった。
しかし,フェイスメイキングのおもしろさは想像以上。筆者がたまたま再現しやすい顔立ちだっただけでは……と思い,数人にフェイスメイキングを体験させてみたが,誰もが自分そっくりなキャラクターを簡単に作成でき,そのたびに盛り上がってしまった。そういった意味でゲームとして遊べるだけではなく,話のネタとしても使えると考えれば「BLOODMASQUE」はお買い得なのかもしれない。
装備を変更するとモデルのグラフィックスも変化するため,どんどん強化したくなる |
グラフィックスもサウンドも高品質。iPadにイヤホンをつけて遊ぶのがオススメだ |
著者紹介:トリスター/牛澤庸二
ゲームやアニメなどの書籍や広告制作,シナリオ執筆を行うプロダクション「トリスター」の代表取締役。「ゲーメスト」のライターから「ザ プレイステーション」の編集者を経て現在に至る。
「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」記事一覧
- 関連タイトル:
BLOODMASQUE
- この記事のURL:
キーワード
(C)2013 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.