業界動向
任天堂,YouTubeでの自社タイトルの二次著作物の利用許諾をTweet。アフィリエイトプログラムも準備中
【YouTube映像に関するお知らせ】任天堂は以前より、不適切なものを除いて、YouTube上の任天堂の著作物を含む映像を正式に許諾しています。許諾した映像には広告がつくことがあり、その広告収益は従来のポリシー同様、Googleと任天堂で分配されます。(1/2)
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) 2014, 5月 27
【YouTube映像に関するお知らせ】その上で、より積極的な任天堂著作物の利用を希望される方に向けて、広告収益の一部を受け取れるアフィリエイトプログラムを準備しています。アフィリエイトプログラムの詳細については、後日続報いたします。ご理解の程、よろしくお願いいたします。(2/2)
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) 2014, 5月 27
その内容は,二つで,一つは任天堂の著作物を含む映像のYouTubeでの公開を正式に“許諾している”というものだ。同社は以前より許諾する立場を取っていたが,今回改めてそのことを告知した形となる。
一般に,ゲームのプレイ動画などはプロモーション効果を持つためゲームメーカーから黙認されることが多いものの,著作権上は二次著作物なので原著作権者の許諾がないと公開はできない。それが原則である。今回のTweetは,任天堂のゲーム映像などを,一部不適切なものを除いて公認するという方針の周知を図るものである。
任天堂の設定した広告が付く場合があるという記述については,2番めの告知と関連するもので,YouTubeの任天堂によるチャンネルで扱われることがあるという理解でいいだろう。どういったチャンネルかは明記されていないが,YouTubeのパートナープログラムではチャンネルごとに広告やアフィリエイトの設定も可能なので,より適切な広告を表示し(なにもしなくてもYouTubeの設定による広告は入る),その利益の一部を投稿者に還元することで,プレイ動画などの投稿を促そうという狙いだと思われる。なお,アフィリエイトについては,現在準備中とのことなので,追って発表される情報を待ちたい。
任天堂がニコニコ動画のドワンゴに出資していることは比較的知られているのだが,ニコニコ動画だけでなく,YouTubeなどでも広くユーザーの二次創作物を許諾していく姿勢を明確にしたことは,とかくグレーゾーンになりがちながら,最近は非常に大きな盛り上がりを見せてきているゲームプレイ動画文化の普及を後押しするものになりそうだ。得意なゲームのある人は,スーパープレイや面白プレイの動画を積極的に公開していくのもいいだろう。プレイ動画の撮影には多少の知識が必要だが,比較的手軽に扱えるキャプチャデバイスも存在するので,4Gamerでのレビュー記事なども参考にしてみてほしい(参考:AVerMedia AVT-C875レビュー)。
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(C)2014 Nintendo
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