プレイレポート
このシーン,映画で見た! 「KINGDOM HEARTS III」試遊レポート。シリーズ初登場となる「トイ・ストーリー」の世界をウッディやバズと冒険
今回遊べたワールドは2つ,「OLYMPUS(オリンポス)」と「TOY BOX(トイ ボックス)」だ。まずは,「ヘラクレス」がテーマの「OLYMPUS」から挑戦してみた。
さっそくワールドに入ってみると,いきなり岩が大量に降ってくるシーンが始まる。ドナルドが慌てふためいて走り回っているのを見ると「あ,キングダム ハーツだ」という謎の安心感と懐かしさが湧き上がってくる。
どうやらこの岩は,崖の上にいる「ロックタイタン」がソラたちに向けて落としているらしい。ロックタイタンを倒してこれを止めるのが目標のようだ。
従来の作品であれば,傾斜がついた山道を進んだり,段差をジャンプで登ったりすることになったが,本作では光っている壁に向かって走ると,そのまま壁を垂直に登れるようになっていた。壁を登っている間も岩は降ってくるが,左右に移動して回避可能だ。
突然の垂直移動に驚いたが,これは後で紹介する「TOY BOX」でも普通に行なえたので,通常アクションの1つと考えて良さそうだ。この垂直移動が加わったことで,横の広がりだけでなく,高さも含めた空間の広さが強く感じられた。
さて,壁を忍者のように走り抜けて,あっという間にロックタイタンの足元へ。バトルコマンドは歴代作を踏襲したものとなっており,「たたかう」を選んで[○]ボタンを連打しておけばソラがキーブレードで攻撃をしてくれる。
攻撃を続けていくと,特殊な攻撃のコマンドを発動できるようになる。ここではソラのフォームが変化したり,ドナルドやグーフィーとのコンビネーション技を発動できたりするが,一番ド派手だったのが「アトラクションフロー」だ。
これはその名の通り,どこからともなく現れる“アトラクション”で敵を攻撃できるというもの。ここでは「ビッグマジックマウンテン」が登場し,ロックタイタンの周りをジェットコースターのように走りながら攻撃できた。その他にも「パイレーツシップ」や「ティーパーティーカップ」など,遊園地でよく見る乗り物をモチーフとしたものがあり,バトルする場所などによって使用できるアトラクションが変化するようだ。
ロックタイタンの足を十分に攻撃して怯ませたら,その巨体を登って頭を攻撃するのだが,ここにも新しいアクション要素が盛り込まれていた。ロックタイタンの登れそうな場所に光るアイコンが登場し,そのアイコンに近づくと通常のジャンプでは登るのが難しそうな場所を,スティックを倒すだけでピョンピョンと自動的に駆けあがってくれるのだ。
そうやってロックタイタンの頭まで登ったら,あとはもう攻撃を続けるのみ! このステージはあっという間に試遊が終了した。
次にプレイした「TOY BOX」が,今回の試遊におけるメインと思しきワールドだ。その名前から想像できると思うが,「トイ・ストーリー」をテーマとしたワールドで,2017年7月に発表された時は話題となった。ソラたちもオモチャ風の見た目とサイズに変化している。
この世界にも“ハートレス”が出現しているようで,アンディの部屋にあるベッドの上ではウッディやバズ,レックスやハムが作戦会議をしていた。どうやらウッディたちだけではハートレスを退治できずに困っていて,そこにやってきたのがソラたちということのようだ。このシーンも含めて,原作を再現した演出やセリフが多く使われているので,それを発見するのも面白いだろう。
バトル中は方向キーを左右に入力するだけで,キーブレードを持ち替えられる。ここでは「モンスターズ・インク」「トイ・ストーリー」「塔の上のラプンツェル」をテーマにしたキーブレードが用意されていた。
これまでのキーブレードはステータスに差があるだけだったが,本作ではそれぞれのキーブレードで攻撃アクションが大きく異なっていて,しばらく攻撃を続けていくと,キーブレードが最大で2段階変形した。例えば,トイ・ストーリーのキーブレードだと,1段階目でハンマーのような形に変化し,攻撃は叩きつけや振り回すようなモーションになる。2段階目ではドリルのような形に変化し,回避モーションがドリルで地面の中に潜り込むものになったりした。
キーブレードの形態変化には,制限時間があり,時間いっぱい使うか,フィニッシュ技を発動すると通常のキーブレードへ戻るようになっている。
そして,本作には「リンク」魔法も登場する。今回は「シュガーラッシュ」のラルフと,「リトルマーメイド」のアリエルを呼ぶことができた。
シリーズ初登場となるラルフのリンク魔法は,ハートレスの動きを止める特殊なトラップをパズルのようにつなげたうえで,ハートレスをタックルで飛ばしてトラップにかけ,最終的にトラップもろとも爆破するという,ミニゲームのようなアクションだった。
アンディの部屋にいるハートレスを一掃した後は,町に新しくできたというオモチャ屋へ向かうことになったのだが,この移動もまた驚きだった。今までだったら「部屋」「庭」「道路」ぐらいの3ステージを経由していたと思うのだが,部屋の窓から飛び出したらそのまま屋根を進み,庭を駆け抜け,道路を渡ってオモチャ屋へ入るところまでがシームレスにつながっていたのだ。とにかくステージが広いうえに,原作をしっかり再現しているので,思わずいろいろな場所へ寄り道したくなる。
オモチャ屋では,オモチャがハートレス化しているのだが,フィギュアが動いているような感じで可愛らしい。ウッディとバズもバトルに加わり,パーティは5人になっていた。
オモチャ屋にあるロボット「ギガース」は,なんと搭乗しての操作が可能。ランチャーを撃ったり,強烈なパンチをお見舞いしたり,まるで別ゲームのようなはちゃめちゃなアクションが楽しめる。
今回の試遊はオモチャ屋の途中で終了となったが,とにかく原作ファンにとって嬉しい演出が散りばめられていたのが印象的だった。それに,ムービー以外でも会話がフルボイスになっていたり,道に迷っていたらヒントをくれたりと,細かい部分も進化している。
グラフィックスは歴代作とは段違いで綺麗になっているうえ,一度に出てくるハートレスの数がかなり増えているので,ド派手なアクションで一気に倒すのは非常に爽快だ。攻撃アクションはキーブレードの種類や,その時々の状態によって多彩な変化を見せるのだが,今回の試遊だけではとてもではないがすべてを確認することはできなかった。
ステージの広さ,アクションの豊富さ,それに魅力的なストーリーが絡んできて,短い時間だったが満足度が非常に高かった。ただただ発売が待ち遠しいが,買う気満々のプレイヤーは今から登場作品の映画を見ておくと,また一段とプレイが面白くなるに違いないだろう。とくに今回試遊した「トイ・ストーリー」は,見ておくことを強くオススメしたくなる内容だった。
「KINGDOM HEARTS III」公式サイト
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KINGDOM HEARTS III
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