連載
肉食獣から,かよわい動物たちを守れ。iOS向けアクションパズル「お助け!スラッシャー」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第245回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
ヒツジと狼をひとつの場所に閉じこめたら……考えるまでもなく,悲惨な結果になることは間違いない。本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では,かよわいヒツジたちを救うべく,ヒツジと狼のあいだに線を引くという,ちょっと変わったタイトル「お助け!スラッシャー」を紹介しよう。
「お助け!スラッシャー」ダウンロードページ(App Store)
ゲームはチュートリアルから始まるので,まずここでルールと操作方法を把握しよう。画面左にピンク色のヒツジ,右にナイフとフォークを持った狼がいて,その間にラインが描かれている。そのライン上を指のイラストが滑っていくガイドが表示されるので,それに習って,斜めにスッとスワイプしてみよう。
すると,どこからともなく紅白ボーダーのオールインワンを着た「スラッシャー」たちがやってきて,ヒツジをかばうように並び,必死の形相で狼の行く手を阻む。これでチュートリアルは終了だ。
あまりのあっけなさに「え?」となるかもしれないが,要は「保護対象と敵(?)のあいだにラインを引く」というのが,本作のルールにして目的なのだ。
ここまでの説明で「線を引くだけなら簡単」と思う人もいるだろう。だが,画面内のキャラクターはちょこまかと動き回るうえ,ステージが進むにつれその数が増えていく。もちろん,ヒツジや狼が1,2匹動くくらいならまったく問題はないが,これが8匹や10匹といった数になってくると,ヒツジと狼のエリアがきれいに分かれる瞬間がなかなか訪れない。各ステージには制限時間も設定されているので,じっくりと待つわけにもいかない。ほんのわずかなタイミングを見逃さずにラインを引けるかが,ゲーム中盤からのポイントとなってくるのだ。
制限時間がゼロになるか,ヒツジと狼が同じフィールドにいる状態で線を引いてしまうとゲームオーバーとなる。
画面下にはアイテムボックスが用意されており,ここに「肉」がストックされる。この肉を画面内の好きな場所にドラッグで置くと,それにつられて狼たちが寄っていくので,ヒツジや狼の数が多くてなかなか境界線を引きづらいというときに活用するといいだろう。なお,肉は使用後に一定時間経てば復活する。
早い時間で線を引くことに成功すれば「Excellent」の評価がもらえ,高いポイントが獲得できる。ポイントは左上に数値で表され,ゲームオーバー時にトータルスコアが表示される仕組みだ。境界線の判定はやや甘めとはいえ,雑にスワイプするとゲームオーバーになりやすいので,きっちりと区分けしていくことが重要になる。
スラッシャーを呼ぶためには,スワイプの距離を一定以上にする必要があり,スワイプしても指を離さなければスラッシャーはやってこない。また,スラッシャーを呼べる長さまでスワイプし場合,その引いている黒い線に色がつくので,こういった性質をうまく利用するといいだろう。
あらかじめポイントとなりそうな場所に線を引いた状態で保ち,ヒツジと狼が分かれた瞬間に指を離してステージクリア……といったことも可能だ
動物たちの動きは完全にランダムで,運が悪いと延々待たなければならず,若干ゲームがダレやすいと感じた。動物の数が多いと肉を使っても状況を打開できない場合があるので,「ヒツジ側を動かすアイテム」もあると,テンポがよくなりそうだ。
「食うか食われるか」という構図ながら悲壮感はなく,牧歌的雰囲気が漂っているので,子供から大人までオススメできるゲームだ。やり込み要素は薄いので,がっつり遊びたいという方には少々物足りないかも知れないが,シンプルながら閃きが問われる本作,気になる方はぜひプレイしてほしい。
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」記事一覧
- 関連タイトル:
お助け!スラッシャー
- この記事のURL:
キーワード
(C) Heroz.Inc