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[TGS 2020]セガにまつわるお宝の値段はおいくら? 高額な品が多数登場した「開運!セガでも鑑定団」レポート
さすがに本物のセガ関係者だけあり,持ち込まれたお宝はガチの貴重品ばかり。マニア垂涎の品からゲーム史的に貴重なものまで,果たしてどのくらいの値段が付いたのか。読者諸兄は,値段を予想しつつ読み進めていただければ幸いだ。
※画像は配信映像をキャプチャしたものです
●「開運!セガでも鑑定団」出演者一覧
・MC
なすなかにし
那須晃行さん(お笑い芸人)
中西茂樹さん(お笑い芸人)
椿 彩奈さん(タレント)
・ゲスト
宮崎浩幸氏(セガ)
・鑑定士
天元中氏(BEEP)
・依頼人
佐藤大輔氏(セガ)
堀井直樹氏(エムツー)
吉田 徹氏(セガ)
片岡 洋氏(セガ)
高橋養一氏(セガ)
■「龍が如く 維新」プロモーション用 坂本龍馬像
依頼人:佐藤大輔氏
本人評価額:20万円
セガ 龍が如くスタジオの佐藤氏が持ってきたお宝は,「龍が如く 維新」(2014年)のプロモーション用に作られた坂本龍馬像。これは2013年に行われた東京ゲームショウのフォトスポットにて展示されたもので,覚えているという人もいるかもしれない。その後,像は龍が如くスタジオに飾られることになったそうだが,あまりの大きさから処分の話も出ていたという。さて,お値段はいくらになるのか,オープン・ザ・プライス!
鑑定額:0円
天元中氏による鑑定額はなんと0円!氏によると,中古市場でゲームグッズを買う人は,ある程度広まった品物を欲しがる傾向があるそうで,この像のようなワンオフものに値段を付ける人は少ないのではないか,とのことだった。
■「スペースハリアー」アーケード版ポスター
依頼人:堀井直樹氏
本人評価額:17万5千円
セガのレトロゲームを蘇らせる「セガ3D復刻シリーズ」や,「メガドライブミニ」「ゲームギアミクロ」のソフト開発に携わったのが,エムツーの堀井氏。
持ち込んだのはアーケードゲーム「スペースハリアー」(1985年)のポスターで,保存状態も良好の品だ。当時は当たり前のようにゲームセンターに貼られていたのだが,今やあまりの貴重さからオークションに出ることもないという。堀井氏所蔵のこの1枚も「ここでは口にできないような物」と物々交換で手に入れたのだそうだ。つまりはお金では買えないような品というわけだが,堀井氏の評価額は「1年に5000円ずつ価値が上がる」と計算して17万5千円。果たしてどれくらいの値が付くのか。オープン・ザ・プライス!
鑑定額:50万円
35年前にゲームセンターで貼られていたことから,ここまで保存状態の良い品はなかなかないという。幾度となく移植・復刻されるほどの人気タイトルではあるが,天元中氏もここ10年ほどはアーケード版の品がオークションに出ているのを見たことがないそうだ。
■「ファンタシースター」シリーズ関連デザイン画
依頼人:吉田 徹氏
本人評価額:3万円
依頼人の吉田氏は「ファンタシースター」シリーズのデザインを手がけ,昔からのセガファンには“よしぼん”の愛称で知られている。いわば“レジェンド”な人物なだけに,持ってきたのもレジェンダリな品だ。
持ち込みの品は,「ファンタシースターII 還らざる時の終わりに」(1989年)の説明書に使うために描いたものの,結局没になったキャラクターイラストと,「ファンタシースター 千年紀の終りに」(1993年)の設定やイベントグラフィックスの下絵などが描かれたスケッチブック,ストーリーで起こるイベントの順番を考えるのに使用したカード,そして当時のゲーム雑誌に掲載された4コママンガの原稿だ。
いずれもマニア垂涎というか,あまりの貴重さに目眩がしてきそうな品々である。中でも目を惹くのがカードで,キャラクターの名前や設定,そしてイベントの大まかな内容が描かれている。これを組み合わせて,その時々のパーティ編成やストーリーを作っていったと思われる。開発資料として貴重であることに加え,レジェンドクリエイターの発想法や作業プロセスが垣間見られるという意味でも興味深い資料といえるだろう。
そんな品だが,本人評価額はわずか3万円。果たして,この値付けは適切なのか,オープン・ザ・プライス!
鑑定額:260万円(もっと高くてもいい)
やはりというか非常に高い値段が付いた。内訳は,スケッチブックが1冊30万円,4コママンガの原稿が5万円,没のキャラクターイラストはネイセカンドが5万円,その他が1枚2万円,カードはフルセットで50万円とのこと。
■マイケル・ジャクソン氏からもらったジャケット
依頼人:片岡 洋氏
本人評価額:30万円
片岡氏が持ち込んだのは,マイケル・ジャクソン氏からもらったジャケットだ。セガゲームの大ファンだったマイケルが,日本へツアーに来るたびにお忍びでセガを訪れていたのは有名な話だ。当時,片岡氏の上司であった鈴木久司氏はマイケルの自宅に招かれるほどに親しくなったものの,「自分はマイケルのファンではなく,ゲームを作るために一緒にいるのだ」という考えから,あまり物をもらったりすることはなかったという。この辺りの経緯については,黒川文雄氏のインタビュー「ビデオゲームの語り部たち 第11部」に詳しく書かれているので,興味のある方は参照されたい。
数少ない例外が,今回片岡氏が持参したジャケットだ。「マイケル・ジャクソンズ ムーンウォーカー」の製作時にマイケルから贈られたもので,いわばセガとマイケルが蜜月の仲だったことを象徴する歴史的な資料。本人評価額は30万円だが,果たしてどうなるのか。オープン・ザ・プライス!
鑑定額:10万円
鑑定額は,本人評価額の1/3となる10万円。アルバム「デンジャラス」を出した時のツアーにおいてスタッフが着ていたジャケットであり,市場に流通している枚数も多いため,この価格になったという。マイケル本人が着ている写真があれば,もう少し値段も変わったとのこと。
■「ソニック・ザ・ヘッジホッグ1・2・3」パッケージアートの原画
依頼人:高橋養一氏
本人評価額:300万円
「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズに携わった高橋氏のお宝は,やはりソニック関係。「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」及び「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」「ソニック・ザ・ヘッジホッグ3」(1991〜1994年)パッケージアートの原画だ。イラストを描いたのは,カー雑誌の表紙でも知られる,イラストレーターの渡邊アキラ氏。天元中氏も思わず「現存したんですね!」と漏らすほどのレアな品だ。本人評価額は堂々の300万円。これを上回るのか,そうでないのか,オープン・ザ・プライス!
鑑定額:鑑定不能。重要文化財レベル
ものがものだけに,鑑定不能となった。天元中氏も「将来ゲーム博物館のようなところが建てられるなら,そこに飾るべき」と大絶賛だ。
かつはゲーム会社において,過去の開発資料やポスターといった品はしっかりと保存されないことが多かったものの,現在はゲームの歴史を保存するという観点からさまざまな取り組みが行われている(関連記事1 / 関連記事2 / 関連記事3)。
今回の放送で出たお宝を本当に現金化するかどうかはともかく,値段という分かりやすい尺度で資料の貴重さを示したという意味で,大変興味深く面白い放送だった。
「セガ」東京ゲームショウ2020 オンライン特設サイト
4Gamerの「東京ゲームショウ2020 オンライン」特設サイト
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