[TGS 2013]中川翔子さん＆伊藤賢治氏が登場した「パズドラZ」ステージイベントをレポート。しょこたんがいつも以上にパワフルな理由とは

　ガンホー・オンライン・エンターテイメントは，東京ゲームショウ2013の最終日である2013年9月22日に，ニンテンドー3DS用ソフト「パズドラZ」のステージイベントを開催した。このステージの目玉は，本作の主題歌を担当する，しょこたんこと中川翔子さんの歌声が聞けるというもの。加えて主題歌の作曲を務めた，いとけんこと伊藤賢治氏も登壇した。大きな盛り上がりを見せたイベントの模様をレポートしよう。

「パズドラZ」プロデューサーの山本大介氏

　まずは，「パズドラZ」のプロデューサーを務める山本大介氏が「みんな，パズドラやってるかー！」という掛け声とともにステージに登場。「最初にしょこたんが出てこなくて，ほんとにすみません（笑）」と会場を沸かせた。
　ここで本作のTGS 2013用プロモーションムービーが上映された。映像は，本作の主人公やストーリー，ダンジョン，マップ，モンスター，ゲームシステムなど，さまざまな情報が分かるものとなっていた。



　映像が終わったところで，山本氏の「しょこたんのライブ，聞きたいかー！」という叫びとともに，中川さんが登場。本作の主題歌である「さかさま世界」を熱唱した。


　主題歌をアツく歌い上げた中川さんは，「10代の頃から足を運んでいたTGSという“サンクチュアリ”に，こうしてゲームの主題歌を歌う立場として，ステージに立てるなんて夢のようです」と興奮気味。
　山本氏は「子供向けのアーティストさんを探そうと思ったとき，相談するまでもなく，しょこたんさんが浮かんだ」と，中川さんを起用した経緯を語った。
　これに対し中川さんは，「ゲームの主題歌を歌うことは，ずっと願っていたことなので，非常に光栄です」と，笑顔を見せた。


　さらに，本作の楽曲を担当している伊藤氏も登壇し，3人によるトークコーナーに。

　伊藤氏は前日に同じ会場でライブを行っており，そこですべてを出し尽くしたとのことだったが，楽曲に込めた思いなどを熱く語った。
　そして，MCから「中川さんに楽曲提供するにあたって，どんなイメージで作曲したのか」と問われると，「彼女のキャラクターや声質などに加え，どういう楽曲がステージで盛り上がるか，といったことを考えて作曲しました」と返答。それを聞いた中川さんは「まさか，私の存在を認識して下さっているだけでも嬉しいです！」「さかさま世界は死ぬまで歌い続けたい」と，嬉しさを“爆発”させていた。


　続けて，中川さんは「振り付けは子供でも簡単にできる」「フルバージョンのさかさま世界は，ちょっぴり切ない（※今回歌ったのは，ゲーム用のショートバージョンだった）」「冒険心がかき立てられる，このアツい感じ」などと，次から次へと楽曲への思いを語り，伊藤氏は「もう，何にも言うことないじゃん（笑）」と，会場の笑いを誘っていた。


　「実際に，自分で作った楽曲がステージで披露されるというのはどうですか」と聞かれた伊藤氏は，「素直に嬉しい」「これだけ力一杯，愛を持って歌ってもらえるというのは，作曲家冥利に尽きる」と，顔をほころばせていた。

　また，今回中川さんが見せたパフォーマンスは，いつにも増してパワフルなものだったのだが，その理由が中川さん自身から明かされた。
　楽曲の収録中，まだ歌い方のイメージが固まっておらず，いまほど力強くは歌っていなかったところに，山本氏ができあがったばかりのアニメーションを汗だくになりながら現場まで持ってきてくれ，それを見たことでイメージが固まり，今のような力強い歌い方になったのだそうだ。


　お次は，伊藤氏の作曲についての話題となった。氏は，さまざまな楽曲制作の時期が重なった6月を「パズドラZを含めて，いろいろなオファーがあり，死にそうでしたよ」と苦笑いしていた。また，パズドラZは「パズル＆ドラゴンズ」（以下，パズドラ）よりもファンタジー要素が強かったため，伊藤氏がこれまでに手がけてきた楽曲に近い形のものが作れたという。
　それに対して山本氏は「これがイトケン節ってやつですね」と，目を輝かせていた。

　このほかにも，闇属性のモンスターが出てきたときの“おどろおどろしいサウンド”が印象的だったという山本氏に，伊藤氏は「パラドックス（本作の敵組織）関係の曲を作るのは，結構楽しかったですね」という反応を見せていた。


　この後，話題はパズドラに移り，「レコーディング時に，山本さんから直々にパーティ編成のアドバイスをいただいた」と，中川さんは嬉しそうに語っていた。また，当時の中川氏は，ランク60弱だったそうだが，現在では128まで成長し，クシナダヒメやパールバティ，メイメイなど，女子キャラ限定パーティを組める余裕が出てきたとのこと。
　「パズドラZにも，女の子キャラが出てくれると嬉しいですね」と，山本氏に視線を送ると，「女の子は登場しますよ」と，期待通りの答えが返ってきた。


　トークは盛り上がる一方だったのだが，突如パズドラZのナビゲーター的なキャラクター「シロップ」が登壇。中川氏は「ぎゃー！　可愛い！」「ぶよんぶよんしてる」「2頭身！」と，興奮をあらわにし，ばっちりシロップの隣をキープしていた。


　そんなイベントも終わりの時間が近づき，各ゲストからの挨拶となった。
　伊藤氏は，「ゲームもそうですけど，主題歌のリリースなど，年末から来年に向けて，一緒に盛り上がっていきましょう」と呼びかけた。
　中川さんは「パズドラZの主題歌を歌わせてもらえて，すごく嬉しいです」「パズドラZの発売日は12月12日ですが，さかさま世界の発売日は，その前日である12月11日に決定しましたので，ゲームと共にこちらの方も，よろしくお願いします！」とアピールして，イベントを締めくくった。

「パズドラZ」公式サイト