「ハースストーン」，ハンター向け新レジェンド“ウィングコマンダー・アイクマン”（Wing Commander Ichman）を4Gamer独占公開

　Blizzard Entertainmentが展開するデジタルTCG「ハースストーン」（PC / iOS / Android）の最新拡張パック「烈戦のアルタラック」が，2021年12月8日にリリースされる。発表後から続々と新たなカードやキーワード能力の情報が公開されているが，4GamerにもBlizzardから新カードの独占情報が届いた。

　そのカードの名は，ハンターのレジェンドミニオン「ウィングコマンダー・アイクマン/Wing Commander Ichman」（以下，アイクマン）だ。9マナで攻撃力5，体力4というステータスを持ち，雄叫びで「自分のデッキからランダムに獣を1体召喚し，急襲を付与する」という効果を持っている。そして何より強力なのが，最後に書かれている一文「それがこのターン中にミニオンを倒したらこれを繰り返す」だ。


　「これを繰り返す」の“これ”とは，雄叫び効果の発動を指している。要するに，アイクマンの効果で召喚された獣がそのターン中に敵を撃破すると，アイクマンの雄叫びが再度発動し，追加で獣ミニオンがデッキから召喚されるのだ。そのミニオンで再び敵を倒すと，さらに獣がデッキから召喚され……といった具合で効果が連鎖し，一瞬にしてボードの支配権を奪い取ることも不可能ではない。その様子は，以下のムービーでも確認できる。


　もっとも，デッキ内を参照する以上，アイクマンを活躍させるのであれば，専用の構築を考える必要がありそうだ。それでもうまく調整できれば，アグロトークンドルイドやクエストウォリアーといった強力なデッキに対し，序盤を呪文でしのぎ，アイクマンで逆転を狙うプランで有利に立ち回れるかもしれない。

　専用のデッキを組むのであれば，攻撃力の高い獣や，猛毒を持つ獣が採用候補に挙がるだろう。また，攻撃時や敵撃破時に効果を発動するミニオンや，断末魔持ちのミニオン，デメリットの雄叫びを持つミニオンとも相性が良い。

　また，ボード上の獣に＋3/＋3のバフを与えつつ，そのコピーをデッキに3枚加える「凄まじき狂乱」をはじめとする，デッキのカードを強化する呪文も活躍する機会が増えるだろう。


　このように，アイクマンと相性の良いカードはかなり多い。というわけで，現在のスタンダードで利用できる範囲内で相性が良さそうな“種族：獣”のカードをピックアップしてみた。新拡張のデッキを考える参考にしてほしい。

●中立

名前	マナ	攻撃力	体力	テキスト
キング・ムクラ	3	5	5	雄叫び：敵の手札に「バナナ」2枚を追加する。
石肌のバジリスク	3	1	1	聖なる盾、猛毒
ムーンファング	5	6	3	一度に1ダメージしか受けない。
湖のスレッシャー	5	4	6	このミニオンは攻撃したミニオンと隣接するミニオンにもダメージを与える。
ダークムーンうさぎ	10	1	1	急襲、猛毒、攻撃対象のミニオンと隣接するミニオンにもダメージを与える。

●クラスカード

名前	マナ	攻撃力	体力	テキスト
モクナサルのライオン	4	5	2	急襲、雄叫び：味方のミニオン1体を選択する。そのミニオンの断末魔の能力をコピーする。
ネズミの王	5	5	5	急襲、断末魔：休眠状態になる。味方のミニオンが5体死んだ後、復活する。
先生のペット	5	4	5	挑発、断末魔：ランダムなコスト3の獣1体を召喚する。
輸入タランチュラ	5	4	5	交換可、断末魔：猛毒と急襲を持つ1/1のクモを2体召喚する。
サバンナ・ハイメイン	6	6	5	断末魔：2/2のハイエナを2体召喚する。
踏み潰すサイ	5	5	5	急襲、このミニオンの攻撃でミニオンが死亡した後 余剰ダメージを敵のヒーローに与える

　個人的には，ワイルド環境に存在するハンターのミニオン「巨大砂虫」（このミニオンの攻撃でミニオンが死亡したら，再度攻撃できる）をアイクマンの効果で召喚し，2回の攻撃で2体の敵を倒したらアイクマンの効果が2回誘発されるのかが気になるところだ。

　さまざまなカードとのシナジーが期待できる，夢のあふれる効果を持ったレジェンドらしいミニオンなので，今のうちからいろいろな組み合わせを模索してみよう。

「ハースストーン」公式サイト