［TGS 2013］デルシンはコールと同じ電撃能力も使用できる!?　「inFAMOUS: Second Son」を，SCEAのシニアプロデューサーが紹介してくれた

Greg Phillips氏

　現在開催中の東京ゲームショウ2013にて，ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアが発売を予定しているPlayStation 4用ソフト「inFAMOUS: Second Son」のタイトルプレゼンが行われた。本作を紹介してくれたのは，Sony Computer Entertainment Americaのシニアプロデューサーである，Greg Phillips（グレッグ・フィリップス）氏だ。

　フィリップス氏はまず，本作の最新映像としてTGSバージョンのトレイラーを紹介。本作の新たな主人公，デルシンが煙と炎を使った特殊能力で敵と戦い，飛ぶようにして街中を移動する姿などが収録されているが，ここで注目したいのはムービーの最後で，デルシンが前作の主人公・コールのようにネオンから電気のパワーを吸収しているシーン。


　デルシンはほかのコンジットから能力を吸収できるということが明かされているものの，どのような能力が使えるのかはほとんど公開されていなかった。しかし，今回のトレイラーを見る限り，どうやらコールと同じ電撃の能力も使えるようだ。


　続いて，フィリップス氏によるPS4の実機を用いたデモプレイが披露されたが，ここでのシークエンスは，E3 2013に合わせて公開されたゲームプレイムービー（関連記事）とまったく同一のものだった。残念ながら，熱心なファンにとっては目新しい情報は何もなかったと言っていいだろう。


　その後，メディア合同による囲み取材も行われた。しかし，発売時期がまだしばらく先の作品であるということもあり，ここでの質問の多くには残念ながら答えてもらえなかった。回答がもらえた質問の中から，いくつかめぼしいものをピックアップしてお伝えしよう。

――なぜ今回の作品は，「inFAMOUS 3」ではなく，「inFAMOUS: Second Son」というタイトルになったのでしょう。Second Sonという言葉にはどのような意味が込められているのですか？

フィリップス氏：
　いい質問ですね。Second Sonという言葉にはいくつかの意味をかけていて，まず一つは，主人公のデルシンが次男であること。二つめは，コールを主人公としたこれまでのシリーズに続く，フランチャイズの第2弾であるからです。


――前作「inFAMOUS 2」の7年後を舞台にした理由を教えていただけますか。

フィリップス氏：
　前作のラストでコールが死んでしまい，数多くのコンジット達が現れるようになったことで，世界がどのように変化したのかを表現したかったからです。7年後の世界では，D.U.Pという，コンジットを押さえつけようとする組織が現れ，コンジットは半ば手の届かない存在になっています。

inFAMOUSっぽいポーズをしてもらった

――デルシンの煙を操るという能力のアイデアは，どこから生まれたのでしょうか。

フィリップス氏：
　トレイラーなどでご覧いただいたように，煙の能力を使えば，コールの電撃の能力ではできなかったようなことが表現できるからです。もちろん，かっこいいからというのもあります（笑）。そしてもう一つは，PS3からPS4へとハードウェアが進化したことで，パーティクルの表現力が大きく変化したことを伝えるのに，煙が最もふさわしいのではないかと考えたからです。

――今回は，本作の開発元・Sucker Punch Productionsがあるシアトルが舞台となっており，その街並が忠実に再現されていますが，とくに見どころがあれば教えてください。

フィリップス氏：
　ぱっと見てすぐに分かるものには，世界的に有名なスペースニードルという建物がありますが，ほかにもシアトルにある，いくつかのお店などが出てきます。あと，シアトルはよく雨が降る街なのですが，ゲーム内でも雨が降って水たまりになった感じなどを再現しているので，自分が実際にシアトルの街に行ったような体験ができるのではないでしょうか。


――では，日本のプレイヤーに向けてメッセージをお願いします。

フィリップス氏：
　これまでの作品を遊んでくれた人に，まずはありがとうを言いたいです。今作では新しい街，新しい主人公になりますので，ぜひ新鮮な気持ちで楽しんでもらえればと思います。また，初めて「inFAMOUS」シリーズを遊ぶ人にも，本作はいい機会になりますので，ぜひ手に取ってプレイしていただければと思います。

――ありがとうございました。