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体験プレイや開発者や声優によるトークショー,さらにはライブ演奏で盛り上がった「カラドリウス」発売記念イベントレポート
イベント当日は雨だったが,会場には開演前から多数のシューティングゲームファンが駆けつけ,3台用意された試遊台に絶えずプレイヤーが張り付く盛況ぶり。初心者はゲームの感触を確かめ,上級者は武器やシステムに探りを入れる……といったように,思い思いのプレイを楽しんでいた。
最初に行われたのは,ゲーム内容解説のコーナー。高田馬場にあるゲームセンター「ミカド」の「雷電部」部長,Knight2K(ナイト2000)さんのデモプレイに,ディレクターの星野 仁氏が解説を加える形で進行した。星野氏は,ストーリーがフルボイスで展開する点や,2人プレイではストーリーが変化することなどを紹介。「おっぱいが大きいから(笑)」と自機にマリアを選んでプレイを始めたKnight2Kさんは,序盤からエレメントシュート(バースト)を積極的に使って巧みにスコアのレート上げていき,1面ボス突入時には3.66倍という高い数値に。さらには安全地帯まで披露して,星野氏が「発売前のソフトなのに(笑)」と苦笑いする一幕もあった。
1面ボスのイリスをノーミスで撃破し,すべての羞恥ブレイクを達成すると,場内は大いに盛り上がった。続いて,2面,3面と着実に進んでいったKnight2Kさんだが,3面のボスの熾烈な攻撃を喰らうと,今度はマリアの羞恥ブレイクが発生。大きな拍手に包まれてゲームオーバーとなる珍しい光景が展開された。
プレイの感想を聞かれたKnight2Kさんは,「最初は弾幕系かと思ったけど,打ち込みの感覚とか敵の攻撃なんかは,紛れもなく雷電(の系譜)ですね」と,満足そうにコメントした。
続いて行われたのは,開発スタッフと声優陣によるトークショー。モス代表取締役社長の駒沢敏亘氏と星野氏,ベイシスケイプからゲーム中の音楽制作を担当した工藤吉三氏,主題歌の作詞・作曲を担当した千葉 梓氏,そしてキャストからアレックス役の内田愛美さん,マリア役・井澤詩織さん,アイラ役および主題歌を担当した笹本菜津枝さんが登場し,開発時のエピソードを披露した。
司会進行を担当した内田さんから,最初に話題を振られた駒澤氏と星野氏は,先日4Gamerに掲載されたインタビューで語ったように「今まで培ってきたものを吸収しつつ,従来のシューティングゲームファンだけでない新しい人にも遊んでもらいたい」(駒澤氏),「シューティングゲームの根幹であるシンプルなゲーム性に,先に進みたいという訴求力を持たせるために羞恥ブレイクが生まれました」(星野氏)などとコメント。今夏に稼動予定のアーケード版についても言及し,「(家庭用と同じ内容にできるかは分からないが)ゲームセンターでプレイしたくなるような仕組みを盛り込みたい」と期待を持たせた。
続いて質問を振られたのは,声優の3人。「マリアはシスターなんですけど,(私は)おしとやかなキャラクターを演じることが少ないので,丁寧な言葉で喋るのに戸惑いました」(井澤さん),「私はですます調のキャラクターを演じることが多いので,カッコイイ女性キャラであるアレックスの演技には苦戦しましたが,新たな引き出しができました」(内田さん),「アイラはアレックスのライバルなので,“内田を倒すぞ!”という意気込みで収録に望みました(笑)」と,各々のエピソードを披露。3人ともに同じ事務所ということもあって,非常に息のあった仲のいい様子がうかがえた。
工藤氏と千葉氏は,ゲーム中のBGMは工藤氏と並木 学氏(現M2に在籍)が作曲したものであることを明らかにし「斜に構えず“ゴシック系ロック”というストレートなものを全力でやろう」とのコンセプトで作曲に挑んだと語った。
並木氏は多くのシューティングゲームの曲を手がけたことで知られているため,工藤氏が「1面の曲は溢れかえるほどの並木節です」とコメントすると,場内からは「おおー!」という歓声が湧き上がった。
笹本さんが歌う主題歌を担当した千葉氏は,星野氏から「女性がかっこよく歌えるロックにしてほしい」というオーダーを受けたそうで,そこに世界観を盛り込みつつ作業を進めたとコメント。笹本さんの歌声も手伝って,カッコイイ仕上がりになったと満足な表情を見せていた。
トークショーの最後には,ゲーム発売と同時に,8ビット風のアレンジ楽曲がダウンロードコンテンツとして配信されることが発表に。会場で曲の一部が披露されたが,8ビットサウンドにギターやストリングスなどを1音だけ加えた,特徴的なサウンドとなっていた。
イベントのトリを飾ったのは,工藤氏と千葉氏に,同じくベイシスケイプの金田充弘氏を加えたトリオバンド「リブストロー」によるライブ演奏だ。「発売前に生演奏をするとは思ってなかった」と緊張気味にMCする工藤氏ではあったが,演奏が始まればそんな不安はまったく感じさせず,熱く激しいサウンドを披露。8ビットサウンドに乗せて千葉さんが歌を披露する一幕もあり,会場は大いに盛り上がった。
そして,ライブの最後には笹本菜津枝さんが加わり,主題歌“終焉の交狂曲(シンフォニア)”を熱唱。主題歌をフルコーラスを披露するのはもちろん,人前でライブをするのは初めてと語った笹本さんだったが,こちらも堂々とした歌いっぷりで,オーディエンスたちを魅力していた。
■カラドリウス リブストローライブセットリスト
1. Valley of Salvation(ステージ1道中)
2. Silver Flames(ステージ4道中)
3. One Light(非公開)
4. 終焉の交狂曲≪シンフォニア≫(主題歌)
最後に挨拶した駒澤氏は「ブランニューのシューティングゲームのイベントに,これだけ大勢の方が集まってくれて本当にありがたいです。ゲームに関わった皆さんのお陰で,4月25日にゲームが発売できることになりました。シューティングゲームですが,いろいろな遊び方ができるタイトルだと思いますので,よろしくお願いします」と結び,イベントは幕を閉じた。
なお,4月22日から25日まで,東京・新橋のゲームショップ・famicon shop mario 新橋店で本作の試遊会が実施されるほか,発売日にはモスの星野氏,ベイシスケイプの工藤氏が来店し,サイン会が行われるとのこと。本作に興味のある人はぜひ足を運んでみてほしい。
「カラドリウス(Caladrius)」公式サイト
- 関連タイトル:
カラドリウス(Caladrius)
- 関連タイトル:
カラドリウス エル・シエル
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