連載
パネルを開いてダンジョンを探索。スマートフォン向けローグライクゲーム「Dungelot」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第164回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
アメコミ風のグラフィックスが印象的な「Dungelot」(iOS / Android)は,ダンジョンのフロアを探索して扉の解錠に必要な「鍵」を探し出し,さらに奥深くをめざすというローグライクRPGだ。
このジャンルはプレイヤーキャラクターを上下左右に動かすという,キーボードやゲームパッドでの操作が前提となっているシステムを採用している場合が多い。筆者はスマートフォン向けのローグライクゲームをいくつかプレイしてみたが,どれも少々遊びづらい感じだった。
しかし,Dungelotはスマートフォン向けの「パネル方式」による操作方法を採用している。これによって誰でも遊びやすく,それでいながら繰り返し楽しめる魅力的な内容に仕上がっているのだ。
「Dungelot」ダウンロードページ(App Store)
「Dungelot」ダウンロードページ(Google Play)
プレイヤーが選択可能なキャラクターは「PALADIN」(聖騎士),「VAMPIRE」(吸血鬼),「BREWER」(酒造家),「ASSASSIN」(暗殺者)の4タイプがある。ただし,初回プレイ時はPALADINのみ選択可能で,それ以外のキャラクターは進んだ階層に応じてアンロックされる仕組みだ。
ちなみに,その初回プレイ時にはマニュアルを読むかどうかを選択することになる。マニュアルは英語表記だが,読むとゲーム内通貨の「GOLD」が支給されるので,とりあえず表示だけはさせておこう。
ダンジョン内の基本操作はシンプルで,フロアの「塗り固められた壁」のような部分をタップして開放するだけ。ただし最初から好きな壁をタップできるわけではなく,扉周辺の数マスのみがタップ可能になっている。タップ可能な壁を開放すると,さらにその上下左右の1マスがタップ可能になるので,これを繰り返してフロアを探索していこう。
壊れた壁の中からは,各種アイテムや宝箱,樽などのオブジェクトに加え,プレイヤーの行く手を阻むモンスターも出現。これらを再度タップすることで,アイテムなどのオブジェクトであれば回収し,モンスターなら戦闘を行うことになる。モンスターにはHPと攻撃力が設定されており,1回タップするたびにプレイヤーの攻撃力分モンスターのHPが減り,モンスターの攻撃力分プレイヤーのHPが減る……という仕組みだ。
こうやって,次の階層へ進む扉を開くための鍵を探していこう。なお,鍵はフロアに出現するモンスターのいずれかが持っており,これを撃破すれば入手できる。
探索を進めるうえで重要になるのが,各種アイテムを持てる「EQUIP」(装備)欄の管理だ。最大で8種類のアイテムしか持てないが,消費アイテムはライフ変換,装備アイテムはGOLDに換金できるので,いらない消費アイテムは残さずに変換し,ライフを確保するのが生き残るための鉄則となる。装備アイテムを換金したGOLDは,武器やスキル強化に使おう。
学生時代に「ローグクローン」を遊び倒した筆者としては,洋ゲーらしいテキストと完全ランダムの生成ダンジョンに大満足。タッチパネルとパネル方式の親和性も高く,スマホアプリらしいアレンジもいい味を出している。とはいえ,現行バージョン(Ver1.4)だと強力な装備アイテムを複数持てるため,装備がそろうと展開がマンネリになりがち。今後もバージョンアップでバランス調整や,機能拡張などが予定されているので,そういった部分も含めて個人的に長く遊べそうで期待大。まずは無料版で試して,雰囲気を味わってみてほしい。
著者紹介:トリスター&戸塚彩
美少女ゲームからアーケードゲームまで,興味があれば何でも手を出してみる雑食系フリーライター。長年フィーチャーフォンを愛用していたが……,必要に迫られスマートフォンを購入。最近は仕事と称してゲームアプリのチェックに余念がない。