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グラフィックスアップデート後の世界が公開された「第80回 FFXIVプロデューサーレターLIVE」レポート
番組内ではさまざまなコーナーが行われたが,本稿では冒頭に行われた「第80回 FFXIVプロデューサーレターLIVE」(以下,PLL)の内容をピックアップしてお届けしよう。
進行はいつものPLLと同じく,「FFXIV」プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏と,グローバルコミュニティプロデューサーの室内俊夫氏だ。
「FFXIV:黄金のレガシー」ベンチマークソフトを発表
まずは,PLL開始に合わせて「FFXIV:黄金のレガシー」のために制作されたベンチマークソフトの映像が流された。拡張パッケージのリリース時には毎回リリースされているベンチマークソフトだが,「黄金のレガシー」は動作環境が引き上げられることもあり,PC版のプレイヤーからはより注目度の高いものとなっている。
すでに速報としてもお伝えしているとおり,このベンチマークソフトは4月14日16時ごろから配信が始まっている。「黄金のレガシー」適用後,自分のPCでどの程度の動作が見込めるのか気になっている人や,ロスガル女性のキャラクタークリエイションを試してみたいという人は,ダウンロードして試してみよう。
「FFXIV:黄金のレガシー」ベンチマークソフトの配信は4月14日16:00頃。ロスガル女性のキャラクリも体験可能
スクウェア・エニックスは本日,「ファイナルファンタジーXIV」の新生10周年を記念する「第9回 14時間生放送」の配信を行い,「黄金のレガシー ベンチマークソフト」を4月14日の16:00頃に公開すると発表した。スコア計測のほか,ロスガル女性のキャラクタークリエイションも体験できるという。2024年4月14日:メーカーのリリースを追記しました。
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- 編集部:松本隆一
その後は「FFXIV:黄金のレガシー」の製品情報などが改めておさらいされた。
グラフィックスアップデートによる変化を実機で徹底比較
今回のPLLは大きく3つのコーナーに分けられており,その1つめが「7.0グラフィックスアップデート ここが見せたい!」のコーナーだ。すでにご存じの読者も多いと思うが,「黄金のレガシー」としてアップデートされるパッチ7.0では,大規模なグラフィックスアップデートが実施される。これまでも紹介されてきた内容ではあるが,今回はいよいよ実機を使った紹介となった。現在の環境であるパッチ6.58と比較できるように画面が並べられており,その変化がより明確に感じられた。
・草の表現
パッチ7.0以降,草原などの草の表現が一新される。解像度が高くなり,カメラの近くにある草もドットが目立たないようになることは以前から伝えられているが,今回はそのマップに吹いている風に応じて草がなびく様子や,キャラクターが移動するときに触れた草が揺れる様子(オプションで設定変更可能)などが公開された。
・マウントの旋回時の傾き
パッチ7.0ではマウントで空中旋回を行ったとき,マウントの軸が傾くようになっている。これまで気になっていなかった表現かもしれないが,パッチ7.0の映像を見てしまうとパッチ6.58の表現では物足りなく感じてしまうから不思議なものだ。
・地面の表現
テクスチャーが高解像度化されたことで,カメラが近づいたときの地面の表現もより細かくなった。また,遠景で見ても石畳が敷き詰められている感じなどが増している。
・オブジェクトの表現
エーテライトやクリスタルなど,光が乱反射する構造物の表現が向上。また,金属などの表現力も高まっていることから全体的にリアリティが増している。
・“濡れ”の表現
キャラクターや地面が濡れた際の表現も向上。とくに地面は,溜まった水に周囲の景色がかすかに映り込んでいる様子なども表現されている。
・花の表現
咲き誇る花も,遠景,近景のどちらも表現が向上。草のときと同じく,キャラが接触すると揺れるなどの演出が見られる。また,環境にもよるが,咲いている花の密集具合などもあって,より“絵になる”光景が拝めそうだ。
・遠景の“空気感”
遠くに見える風景などはより空気感を増し,少し霞むように表現される。グラフィックスとしては遠くが見えづらくなるが,世界の表現としてはリアリティが高まっている。
・アンチエイリアス
アンチエイリアスとは,グラフィックス上でカクカクしている輪郭部分を滑らかに見せる技法だ。これまでの「FXAA」に加え,パッチ7.0以降は新たに2つの設定が追加される。各自の環境によって設定できるが,画面酔いしやすい人などは,今回の新設定で軽減できるかもしれないとのこと。
・ソフトシャドウ
地面と,そこに影を落としているオブジェクトとの空間距離に応じて影をぼやけさせる機能だ。これまではくっきりとした影が描画されていたが,この機能によってよりリアルな影が表現されるようになる。こちらはPC版とMac版のみで設定変更可能で,ほかのプラットフォームでは運営側が設定した表現が用いられる。
ソフトシャドウが弱い状態だと,地面に落ちた影はオブジェクトの形をはっきりと映している |
ソフトシャドウを最大にすると地面から遠いものはぼやけ,近いものは比較的くっきりとした影になる。こちらのほうが現実世界に近い表現だ |
・波のうねりの表現
これまでは波はテクスチャで表現されていたが,パッチ7.0以降はしっかりと流体を作成して表現される。新マップでは,荒れた波間の表現でさっそく採用されている。
・瞳のサッカード現象の表現
人間は視線を動かさないでいるときにも無意識に眼球が動くことがある。これはマイクロサッカードと呼ばれるのだが,パッチ7.0ではこの微妙な眼球の動きを再現。ただ立っているNPCにカメラを寄せてみると,ときおり瞳が少しだけ動くようになっている。ただし,この表現はカットシーンやグループポーズ時には自動的に停止される。
・新マップ「トライヨラ」の風景
新タウン「トライヨラ」には,グラフィックスアップデート後ならではの見どころが満載だ。吉田氏も「スタッフの頑張りを見せたくて」といろいろな風景を紹介してくれた。
・グラフィックアップスケールタイプ
解像度の低い画像を自動的に補完し,実際の画面上では解像度の高い画像として表現するグラフィックアップスケール(超解像技術)「NVIDIA DLSS」「AMD FSR」への対応が行われる。これにより,ある程度のフレームレートを維持しつつ,画像表現はより美しく豊かなものになる。なお,PC版ではオプションによって自分で変更が可能だが,スペックが均一になっているコンソール機では運営側が設定した表現が用いられるため,個別の変更はできない。ただ,すべてのプラットフォームにおいて,この超解像技術は取り入れられているので安心してほしい。
ブラックリストの改修
続いて紹介されたのはブラックリストの改修項目だ。吉田氏は,「本来,こうしたものは使われないに越したことはないのですが」と前置きしつつ,世界中に広がるプレイヤーとその人口の増加もあり,もう少し手を加えたほうがいいのではないかという結論に達したとのこと。より柔軟な設定ができるよう,ブラックリスト周りの改修が実施されることになった。
今回の改修により,ブラックリストよりもややソフトなミュート機能の追加や,Lodestone周りの対応も強化。ゲーム内外でのつきまといや,ハウスでのイベント妨害への対策なども行えるようになる。また,パッチ7.0以降にブラックリストに入れたキャラに関してはアカウント単位で機能するため,別キャラへの対応も自動的に行える。
「黄金のレガシー」発売までのスケジュール
まずは「妖怪ウォッチ」シリーズとのコラボ再演のお知らせが行われた。コラボ期間は4月24日から6月26日まで。今回のコラボでは,新たな報酬としてポートレート教材が入手できるそうだ。
そのほかの予定もスケジュール一覧として公開された。なお,パッチ7.0アーリーアクセス前には48時間メンテが予定されている。メンテナンス自体は48時間かからない予定だが,パッチ容量が多くなっているため,プレイヤー側のダウンロード時間も考慮した結果,今回のメンテ時間となったようだ。
ちなみに,メンテ中にはパッチノート朗読会も予定されている。番組中,コメントに答える形で「朗読会は48時間もやりませんよ!?」と吉田氏。
光の戦士たちと見るFFXIVの世界
FFXIVに関する,さまざまな数字から世界を紐解く「光の戦士たちと見るFFXIVの世界」。ゲーム内外から導き出された数字が提示され,それがなんの数値なのかが発表された。最初に提示された数字は「3000」。これはもちろん,累計冒険者数3000万人突破にちなんだもの。こういった流れで気になる数字が公開されていった。
全BGMの総再生時間は約82時間。「FFXIV」に関連したさまざまなデータが明らかに。「光の戦士たちと見るFFXIVの世界」を紹介
スクウェア・エニックスは本日(2024年4月15日),オンラインRPG「ファイナルファンタジーXIV」にまつわる統計やアンケートデータを紹介する「光の戦士たちと見るFFXIVの世界」を公開した。これは,4月13日に実施された生放送内で発表されたもので,コンテンツ数やBGMの総再生時間など,さまざまなデータが明らかにされている。
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また,プレイヤーへのアンケートによって得られた回答結果も発表。
輪島塗デザインプレートの再販が決定
番組の最後には,PLL恒例のさまざまなお知らせが行われた。
中央の輪島塗は展示用。作るとなると三桁万円になる「家宝級」とのこと |
「FFXVI」のDLC第二弾の宣伝も |
「ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー」公式サイト
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- ライター:植竹貴史
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