絶シリーズ第5弾は絶オメガ検証戦に！「第75回FFXIVプロデューサーレターLIVE」の模様をお届け

　スクウェア・エニックスは2022年12月23日，同社が運営するMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」（PC / PS5 / PS4 / Mac）の情報番組「第75回FFXIVプロデューサーレターLIVE」（以下，PLL）を配信した。

　「パッチ6.3コンテンツ特集Part2」と題された今回は，第74回に続いてパッチ6.3「天の祝祭、地の鳴動」で実装される各種コンテンツを紹介。実機を使った実際のゲーム映像なども交えて，より突っ込んだ内容が明らかとなった。

「FFXIV」プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏（左）と，グローバルコミュニティプロデューサーの室内俊夫氏

　すでに速報としてお伝えしているが，PLL冒頭ではまずはパッチトレイラー映像が公開された。



　そしてパッチ公開日が明らかに。おおかたの予想どおり2023年1月10日とのことだ。PLLの最後に発表されたが，同日にはパッチノート朗読会も実施され，メンテナンスは同日中に終了する予定となる。

パッチ6.3実装項目おさらい

　前回のPLLと重複する部分もあるが，これまでに発表されているものも含めた「パッチ6.3実装項目おさらい」が行われた。

クラフター向けの友好部族クエスト：レポリット族に関しては詳細な前提条件が公開された

パッチ6.35にて公開予定の友好部族クエスト：レポリット族からスクリーンショットが2枚公開に。トレイラー映像にもあったが，なぜかDJブースのような場所が……？

インスタンスダンジョン「雪山冥洞 ラピス・マナリス」ではコンテンツサポーターとして“ゼロ”も対応しているとのこと

絶シリーズ第5弾は「絶オメガ検証戦」。パッチ6.3実装から2週間後のパッチ6.31にて公開予定だ。前提条件として「万魔殿パンデモニウム零式：煉獄編4」のコンプリートが必要となる

パッチ6.35にて公開予定の道具強化コンテンツは「モーエンツール」。前提条件として「暁月のフィナーレ」と5.0のクラフター＆ギャザラークラスクエスト「ミーン工芸館」のコンプリートが必要。また，ユールモアにいるNPCモーエンに話しかけて，モーエン商会との取引を開始している必要がある

無人島開拓における島産品関連の利便性が向上。検索やスケジュール設定ウィンドウに改良が施されている

ハウジングアップデートでは新たな区画が抽選販売にて売り出される予定だ。ただし，比較的新規に追加されたワールドなど，既存の土地に余裕があるワールドでは追加は行われないとのこと。詳細はトピックスにて公開されるのでそちらも確認しておこう

前回もお伝えしたUIアップデート。バフの残り時間表示などは地味に描画負荷が高いそうで，オンオフの切り替えも可能にしているそうだ。デフォルトではオンに設定されているので，もし重く感じるようであればオフにしよう

各種コンテンツにおいてポートレート表示に対応。同時にデフォルトのポートレート画像の背景をこれまでのものから変更しているとのこと。ポートレート表示もコンフィグからオンオフが切り替え可能だ。ポートレートの表示位置も変更できるので，細かいカスタマイズにも凝れる。なお，「ファッションアクセサリー使用中にできる行動を拡張」というのは，傘をさしたままでも（いったん非表示にして）マウントに乗れたりするなど，通常の行動に対する制限緩和という意味とのこと

リテイナーにまとめて預ける機能に関しては後半にて実機上で実際にデモプレイを公開してくれている

ジョブ調整関連

字幕はジョブ関連調整となっているが，「ジョブ調整関連」が正しいとのこと

　今回は，基本的な変更の考え方が中心で，細かい内容に関してはパッチノートなどで公開される予定だ。ただし，ナイトについては大幅な調整が入り，その流れでローテーションに関しても大きく変更されるため，細かく取り上げて説明が行われた。


　ナイトの変更については，瞬間的に高いダメージ（バースト）を出せるようにしたことで各種アクションの性能およびローテーションが変更された。ローテーションに関しては，これまでのものが圧縮されたような感じで，1回のローテーションの時間が短縮化されているという。

　バーストしやすくなった半面，継続ダメージ（DoT）は減少。継続ダメージをまったく与えられなくなったアクションもある。シーンの切り替えなどが頻繁に起きるコンテンツは継続ダメージと相性が悪く，ナイトの利点が活かせなかった。そのため，継続ダメージの減少分をバーストとして上乗せできるようにした感じだ。
　また，よりアクションに特徴を持たせるためか，過去に削除されたブルワークの効果を一新したうえで，再度追加されるという思い切った変更も行われている。

PvPアップデート

　PvP関連でもジョブ調整は行われるが，その内容をまとめている最中なので，詳細はもう少しだけ待ってほしいとのこと。

　今回は実機を用いて新たなクリスタルコンフリクト用マップ「東方絡繰御殿」の紹介が行われた。すでにマップ概要は前回のPLLなどでも公開されているが，今回は実際にキャラを動かしながらギミックなどにも触れられた。また，これまでアイテムを取得する際，一瞬ひっかかりのような感じがあったが，それも軽減され，スムーズに取得できるように改良されているとのこと。

カゲヤマが見守る中で試合が繰り広げられる

右上のミニマップでも分かるように，正面の門に入ると南側の門へとワープする。これは一方通行で，ここでは南から北へ戻ってくることはできない

畳のエリアは一定時間留まっていると畳返しのような仕掛けが発動し，大ダメージを受ける。もちろん時間のロスにもなる

試合中に1回もしくは2回，祭りが発生して“からくり兵”が出現

からくり兵は，からくり辻斬というアクションを発動し，広範囲に99999ダメージを与えてくるようだ。ダメージを軽減できれば生き残れるようだが……

PvP関連で取得できるらしいおしゃれ装備なども公開された

喜びの神域 エウプロシュネ

　ここからは新たなアライアンスレイドダンジョン「喜びの神域 エウプロシュネ」を実機で紹介。広大でどこか牧歌的な背景，また幻想的なBGMはコメント欄でも好評だった。マップが進むにつれて周囲の環境も細かく変化し，そういったところも見てほしいと吉田氏が話すものの，テストプレイに参加した室内氏は「見たり聴いたりしている余裕なんてないんですよ」と苦笑い。

実機での紹介前に新たなウィンドウカラーのクリアブルーが公開された。背景が微妙に透けたブルーで，今後はこのようなウィンドウカラーを順次追加予定とのことだ

1ボスはすでに倒してあった状態のようで，宝箱が残されていた。その先に待っていたグ・ラハ・ティアとともに丘を登って進んでいく

行き止まりかと思いきや，先のマップがリアルタイムに変化。敵の待ち受けるステージが現れた。背景も天候などが変化している

　吉田氏は「3ボスが楽しかった。黒魔道士でとあるギミックを処理できたときの達成感がよかった」と述べるも，室内氏は「（吉田さんと私では）全然タイプが違うなぁ」と意外そうな反応。どうやら個性的なギミック満載のようだ。

新装備の紹介も。全体的に白をベースにした優美なシルエットだ

絶オメガ検証戦

　休憩を挟んで，再び実機上で「絶オメガ検証戦」を紹介。吉田氏は「すべてのバージョンのオメガが見られる」「全編通してオメガです」と意味深な発言をしていた。

最初は無対策でスタートし，最初の攻撃で一撃戦闘不能に

序盤からさまざまなギミックが発動。ちなみにエリア外にも出られるが，もちろん戦闘不能になる

宝物庫 エルピス・ギュムナシオン祭殿

　トレジャーハントアップデートとして新たに追加されるエルピス・ギュムナシオン祭殿。エルピスで採集でき，かつ目的地もエルピス限定の新たな宝の地図で魔紋が開くと突入できる。

大当たりを目指して2回ほど挑戦するも，いずれも3回めの召喚で追い出されてしまう。「リプレイ映像かな？」「デジャヴ？」とコメントに煽られて終了

報酬装備などを公開。これに限らず，どの衣装も男女どちらもが着られるように設定されているとのこと

ジャンピングアスレチック新コース

　シルフ領風という名前の付いたジャンピングアスレチックの新コース。トレジャーハントに続いて吉田氏が実機上でデモプレイを行った。

と思ったら，開始早々に落下していく吉田氏。開始前に「苦手なんだよなぁ」とボヤいていたのは本音だったようで……

上昇マーカーのあるきのこの上で一気に大ジャンプ

上から見るとけっこうな高さがあるので高所恐怖症の方は要注意？

登っていくにつれて環境も変化。日が差してきてあたりの景色も一変する

ディープダンジョン オルト・エウレカ

　ここからはディープダンジョンの第3弾，オルト・エウレカの紹介に。開始条件を満たしたうえでモードゥナにいるNPCコー・ラブンタからクエストを受注できるとのことだ。注意点として，オルト・エウレカ実装後にはクロニクルクエストの「もうひとつのノア」「大魔道士の祝福」が廃止される。なお，こちらのクエストでコー・ラブンタと会っていた場合は少しセリフが変わるらしい。

今回のオルト・エウレカはディープダンジョンの正統進化といった感じらしい。部屋の中には足止めの罠なども仕掛けられているので，うかつに踏み込まずにこまめに敵を通路に釣って撃破していく，部屋の中央にいきなり突っ込まない……などのセオリーをことごとく無視してピンチに陥る吉田氏

ドレッドノートに変化して敵を蹴散らせるシチュエーションも。ただし，制限時間が切れた瞬間に元の姿に戻るので残り時間には注意

強力な助っ人を呼び出して共闘することもできたり，はたまた魔法の効果でいろいろな効果が付与されたりすることも

ボス戦では部屋の中にいかにもなギミック装置が埋められている。どれがどのタイミングで効果を及ぼすか，しっかり見て避けよう

コンテンツ報酬としては少し珍しいおしゃれ髪型などが入手できるようだ

新規マウント紹介など

　せっかく実機での紹介ということで，新たに入手可能なマウントも公開された。

ピンクの象のマウント，ピンキー。頭につけている装飾がレポリット族ということは……

地上では浮遊するロボット形態，空中に上がると変形してプロペラ機のような感じで空を飛ぶマウント。目の前に高速回転するプロペラがあるのに前傾姿勢で乗りこなす光の戦士の胆力に吉田氏も若干引き気味に!?

金貨をバラまきながら移動する金色の羊マウント

同様に金貨をばらまきながら移動するロボット型マウント。背中のジェットを噴射しながら飛行するが，その際にも金貨をばらまく謎仕様

飛空艇のブラックジャック。多人数で乗れるマウントになっている。ゴールドソーサーの報酬になっているらしいが，交換コストはどのくらいになるのやら

アイランドリザードの背に乗って移動できるマウント。当たり前なのだが，何事もなかったかのように普通に空を飛べる

謎の球体マウント。ときどき中央からふたつに分離し，中のコアが見え隠れする

　ここで少し話題が変わり，再びUI関連のアップデート紹介に。パッチ6.3以降，リテイナーへのアイテム受け渡しに関して，同一スタック可能なアイテムは一括で受け渡しが可能になるとのこと。その手順が細かく解説された。

リテイナー側に「アイテム一括受け渡し」というボタンが新設される

そのボタンを押すと，移動するアイテムの候補のリストが表示される。もし移動させたくないアイテムがある場合は左側のチェックボックスを外せば，そのアイテムは移動されない

一括受け渡しといっても一気に移動するわけではなく，少しだけ時間がかかるようだ。データベースを参照しながら，アイテムロストやデュープなどが発生しないよう，しっかり確認を行っているためだとか

リテイナー側が持っていないアイテムは，たとえスタック可能なアイテムであっても一括受け渡しの対象にはならない

ハウジングアイテム，ミニオンなどを紹介

　最後は恒例のアイテムのチラ見せ。まずはハウジング関連から。

一体型ハウス。今回のテーマは温泉宿で，あらかじめ露天風呂がセッティングされている。縁側など，細かいところにもそれっぽい見どころが満載だ

ステンドグラス風の和風な窓が新規実装アイテム

デザインコンテスト受賞作も次々に実装される。こちらはウォーターパーテーションなどが目を引く

レモネードの屋台や生け垣などちょっとしたアクセントにできるアイテムも

　新たに実装されるミニオンも公開された。なお，今回紹介されたのは一部であり，まだまだ公開されていないミニオンもいるそうだ。

犬シリーズのコーギーが登場。「うわぁ，ズルい。可愛い！　これは味をしめたな!?」と室内氏

なぜ宙に浮くのはともかくとして，スズサウルスのミニオン。名前はピー助ではないらしい

ブリキのおもちゃ系の豆列車。車軸もちゃんと動いているこだわりよう

レポリット族のミニオン，ファインディングウェイ

街にいていいのか，若干疑問かつ危険そう（？）なミニオンも実装予定

スマホゲーム「NieR Re[in]carnation」でおなじみのオートマトン・ママ

東京ドームにて開催されるファンフェスの日程も公開となった各種お知らせコーナー

　PLLラストではおなじみの各種お知らせが行われたが，詳細が明かされていなかった日本でのファンフェス会場と日程が公開された。開催日は2024年1月7日，8日の2Days。会場はなんと東京ドームに決定したとのこと。また，2023年は「FFXIV」が新生してから10周年の年ということで，専用のロゴを作成。2023年を10周年イヤーとして盛り上げていく予定だという。その集大成となるのが，日本ファンフェスという位置づけであり，例年以上に大規模なイベントになる予定だ。

「ファイナルファンタジーXIV」公式サイト