紹介記事
「FFXIV」を遊ぶなら何を買えばいい? これから始めようか迷っている超初心者にゲーム開始までのステップを紹介
2021年12月7日には最新拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」が発売され,長期にわたって紡がれた物語の結末を目の当たりにし,いまだ余韻の冷めないファンも多いはず。それと同時に,その先を行く新たな冒険への幕が上がるとのことで,期待に胸を膨らませていることだろう。
そんな盛り上がりを見せるFFXIVだが,「暁月のフィナーレ」発売直後から続く混雑への対応処置として,新規アカウント登録が一時的に停止されていた。面白いけど新規で遊べないから友達に勧められなかった既存プレイヤーや,「そこまで評判なら」と興味があるのに始められなかったという人にとっては,もどかしい日々が続いていたのでは。
現在は,ダウンロード販売やフリートライアルも再開。また4月に実施されるパッチ6.1では,新生編(パッチ2.0の範囲:初めてのエンドロールが流れるまで)のメインストーリーに関連するインスタンスダンジョンにソロでも挑戦可能(※)となり遊びやすくなるなど,FFXIVを始めるのにかなりいいタイミングと言っていい。
ただ,FFXIVをプレイしようと思ったとき,いったいどれを選べばいいのか,どうやって始めればいいのか,とくにMMORPG初心者も多いであろう本作の場合は迷ってしまう人も少なくないはずだ。そこで,新生活を4月に迎える人も多いであろうこのタイミングで,FFXIVを始めるまでの手順を紹介したいと思った次第だ。
※プレイヤー8人で挑戦するボス戦のような一部コンテンツはパッチ6.xの時点でパーティが必要。パッチ2.1以降のコンテンツは今後のパッチで順次対応となる予定
そもそもFFXIVってどんなゲーム?
FFXIVは,その名のとおり日本を代表するRPG「ファイナルファンタジー」シリーズの14作目にあたるナンバリングタイトルで,基本パッケージである「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」のほか,「蒼天のイシュガルド」「紅蓮のリベレーター」「漆黒のヴィランズ」「暁月のフィナーレ」といった4つの拡張パッケージがリリースされている(※)。
※「ファイナルファンタジーXIV」(旧FFXIV)としては2010年9月にリリースされているが,そちらは一度サービスが終了しており,2013年に改めて「新生エオルゼア」がリリースされた。新生編はパッチ2.0(もしくは2.x)と呼ばれており,以降の蒼天編が3.0……暁月編が6.0というように,大きなバージョンアップ時に数字が更新されている。
MMORPG慣れしていない人に一般的な家庭用ゲームのように説明すると,「新生エオルゼア」がゲーム本体となり,「蒼天のイシュガルド」以降は(ゲーム1本分のボリュームがある)有料のダウンロードコンテンツのようなものだ。つまり,拡張パッケージだけを買っても遊べないわけだ。
なお,発売順にストーリーが追加されるため,最新の「暁月のフィナーレ」のストーリーを楽しむためには,それ以前の拡張パッケージも必要になる。現在購入できるパッケージの種類については後述しよう。
ちなみに本作は,MMORPGの中でもメインストーリーの進行を中心とした作品だ。もちろんMMORPGらしい多人数で楽しめるバトルコンテンツや大規模レイド,対人戦コンテンツ,ハウジングやクラフト要素といった非戦闘コンテンツなど,さまざまな遊び方が用意されている。ほかにも,ゴールドソーサー(FFVIIにもあったゲームセンター風の施設)や本格的な麻雀,釣り,楽器演奏といったコンテンツもある。
また,プレイヤーが操作するキャラクターのクラスやジョブ,ダンジョンやフィールドの地名,ボスの姿や名前などには,過去のFFシリーズに登場したものが多数採用されており,シリーズを遊んでいる人ならばより楽しめる。
FFXIVをプレイできる環境を確認
それではFFXIVをプレイするまでの準備を具体的に紹介していこう。
最初のステップは,FFXIVをプレイできるプラットフォームの確認だ。FFXIVをプレイできるプラットフォームは,PC(Windows8.1以上)とPlayStation 5,PlayStation 4(Pro),Mac,そしてSteamの5つとなる。PCとSteamを分けている理由は後述する。
操作はキーボード,マウス,そしてゲームパッドに対応している。PCやMacはキーボードとマウス,PS5やPS4はゲームパッドだとイメージできると思うが,PC/Macでもゲームパッドで遊べるし,PS5/PS4でもUSB接続のキーボードとマウスをつないで,PCと変わらない操作環境でプレイ可能だ。いろいろ試してみて自分に合った,そして自分が慣れているデバイスを使ってプレイするといい。
FFXIVを遊ぶには月額利用料金が必要。サービスコースの違いは?
オンラインゲームには大枠で「月額課金」「基本プレイ無料」といった2つの料金形態が存在する。FFXIVに関して言えば,無料であそべるフリートライアルもあるが,基本的には前者の月額課金制だ。
サービスコースは2種類あり,「エントリーコース」が30日間1408円(税込)で,1ワールドに1キャラクターまで,1リージョン(日本でいうGaia/Elementa/Manaデータセンター ※)に8キャラクターまで作成できる。
「スタンダードコース」は30日間1628円か90日間4554円(ともに税込)。こちらは1ワールドごとに8キャラクターまで,1リージョンに最大40キャラクターまで作成可能だ。
ワールドやデータセンターについては後述するが,要は作成できるキャラクター数に違いがあるというのが分かるだろう。
※2022年7月に日本のデータセンターが再編され,Elemental,Gaia,Mana,Meteorの4つになる予定
※(更新)エントリーコースについて,2022年4月12日のアップデート「パッチ6.1」で,1ワールドに8キャラクター,1リージョンに8キャラクターまで作成可能となった
どちらのサービスコースがいいかは一概に言えないが,コースはあとから変更できるし,キャラクターの作成数を除けばサービス内容に差はないので,自分のプレイスタイルに合わせて選択すればいい。FFXIVに限って言えば,1キャラクターでほぼプレイは完結するので,エントリーコースでも困ることはあまりない。
ここで先ほどの紹介で出した“ワールド”と“データセンター”についても説明しておこう。MMORPGは基本的に“1つの世界(サーバー)”にプレイヤーが入って遊ぶゲームだが,FFXIVではその世界をワールドと呼んでいる。そして日本,北米,欧州,オセアニアといった4地域(リージョン ※)それぞれに,そんなワールドが複数入ったデータセンターが1〜3つ存在するのだ。
※韓国や中国のデータセンターは独立したリージョンになっており,基本的に日本で販売されているゲームクライアントからはアクセスできない
プレイヤーはキャラクターの作成時にそのうちの1つのワールドを選択し,そこを「ホームワールド」として遊ぶことになる。友達など一緒に遊びたい人がいるなら,同じワールドを選択すればいいが,人口バランスの調整で獲得経験値にボーナスが入る“優遇ワールド”もあるので,1人で始めるならそちらを選択するのがオススメだ。
なお,現在は同一データセンター内であればワールドを越えて移動でき,一緒に遊ぶことができる。さらに,パッチ6.18でデータセンターを越えた移動も可能になる予定だ。このほか,有料となるがホームワールドをあとから変更もできる。
いよいよゲームを購入。どれを買えばいいの?
プラットフォームと料金を確認できたら,次はゲーム(クライアント)の入手だ。
現在購入できるのは,体験版に相当する「フリートライアル」(無料),蒼天のイシュガルドまでのプレイ権利が入った「スターターパック」,新生エオルゼアから暁月のフィナーレまで全部入りの「コンプリートパック(※)」,拡張パッケージの「暁月のフィナーレ(※)」の4種類。一部の拡張パッケージなどでパッケージ版が購入できるものもあるが,基本的に今後はダウンロード版の販売のみと思っていいだろう。
※ゲーム内アイテムが入った“コレクターズエディション”も販売されている。通常版をあとから有料でコレクターズエディションにアップグレードすることも可能だ
さて,このうちどれを購入すればいいのだろうか? 今回はまったくの初心者を対象とした記事なので,拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」を除くとしても,まだ3種類ある。そこで,目的別に分けてみたいと思う。
・「FFXIV」ってどんなゲームなのか試してみたい
FFXIVが気にはなるけど,どんなゲームか分からないし,いきなり毎月の料金を支払い始めるのも不安だという人。“そんな貴方に「ファイナルファンタジーXIVフリートライアル」というものが存在する”とは本作プロデューサー兼ディレクター吉田直樹氏の言(げん)だが,とりあえず体験版として「フリートライアル」を選択してみよう。
フリートライアルは「蒼天のイシュガルド」の最後までを無料でずっとプレイできる。FFXIVを知るには十分(というか,もはや過剰)すぎるほどのボリュームだ。
ただし,特定のチャット機能が使えない,リテイナー(いわゆる倉庫)が利用できないなどの制限はあるので,面白いから続けたいと感じたら,製品版を購入すればその制限は外れる。なお,製品版を購入時,フリートライアルで登録したアカウントを利用すれば,そのまま状況を引き継いでプレイ可能だ。
「ファイナルファンタジーXIV」公式サイト
フリートライアル紹介ページ
・どこまで続けるか分からないけど,制限なしでとりあえず遊んでみたい
どこまでプレイを続けられる分からないが,余計な制限なしでとりあえず遊んでみたいという人は「スターターパック」を選択してみてもいい。遊べる範囲はフリートライアルと同じ「蒼天のイシュガルド」の最後までとなるが,実際のところ先に少し書いたように,そこへ到達するまでに100時間が経過していたとしてもおかしくないボリュームなので,それまでに自分が遊ぶペースや,続けていけるかも十分に判断できるはずだ。
プレイを続けたいなら,拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」を購入すれば,「紅蓮のリベレーター」「漆黒のヴィランズ」を含め,最新のアップデートまでそのままプレイ可能となる。
・細かいことはいいから,全部遊べるようにしたい!
すでに友達が遊んでいるので一緒にプレイしたい,いろいろと話に聞く「漆黒のヴィランズ」「暁月のフィナーレ」が体験できるまで突き進むといった目標が明確な読者であれば,「コンプリートパック」をオススメしよう。これ1本で最新のアップデートまでプレイ可能となる。
実のところ,あとから拡張パッケージを買い足すよりも若干だが料金面でこちらがお得だったりするので,お試しでなく,プレイしようと思っているのならでも良さそうだ。
・ところで,プラットフォームはあとから変更できるの?
PS4/PS5版をプレイしていて,あとからPCやMacでプレイしたいという人もいるだろう。可能かどうかで言えば“可能”だ。ただし,対応するプラットフォームのゲーム(プレイ権利)を改めて買う必要があるので注意しよう。プレイ権利をアカウントに登録すれば,それらのプラットフォームでいつでもプレイ可能。作成したキャラクターや進行度合いはアカウントに紐づいているので,そのままプレイも継続できる。
また,ゲーム内のオプションなどの設定をダウンロード/アップロードで引き継げる。解像度などの環境が変わると多少の調整は必要になるが,スムーズに移行できるはずだ。
なお,1つだけ注意が必要なのは,Steam版でプレイする場合だ。PC(Windows)版とSteam版は別のプラットフォームとして扱われ,またアカウントも共有されない。そのため,これまでSteam版で遊んでいたけど,PC版でも遊びたいといったことができないのだ。一方,Steam版とPS5/PS4版,Mac版といった共有は可能だ。また,Steam版で始めた場合,拡張パッケージもSteam版を購入する必要があるので,その点にも気をつけよう。
必ずやっておきたい「ワンタイムパスワード」の登録
ゲームをプレイするためには,スクウェア・エニックスアカウント(Steam版はSteam IDも必要)を登録する必要がある。これに加えて,ぜひやっておいてほしいのが「ワンタイムパスワード」の登録だ。ワンタイムパスワードは,ゲームへログインするときに入力する1回きりのパスワードだ。これを導入することで,アカウントが不正アクセスの危険にさらされる可能性を大きく下げられる。
ワンタイムパスワードの発行は,スクウェア・エニックスのe-STOREで販売されているセキュリティトークンと,AndroidとiOSアプリのソフトウェアトークン(無料)の2種類がある。自分の環境にあったほうを選ぼう。ワンタイムパスワードを導入すると,無料でテレポ(※ファストトラベルのようなもの)できる枠が1つ追加される特典が付くので,導入しない手はなかったりする。
公式サイト ワンタイムパスワード紹介ページ
なおソフトウェアトークンの場合,スマートフォンを買い替えるときに一度登録を解除し,新しいスマートフォンで再登録する必要があるので注意してほしい。
以上のように準備が整えば,あとは実際にゲームにログインして,キャラクターを作成して,エオルゼアに降り立つだけだ。旧FFXIVから約11年の物語と冒険が積みあげられたFFXIVの世界を,思う存分に楽しもう。
「ファイナルファンタジーXIV」公式サイト
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