「FFXIV」パッチ5.4で，マウントも使えるID内の「自由探索」が登場。PS4版のPS5動作状況にも言及された「第60回PLL」のレポートをお届け

　スクウェア・エニックスは2020年10月9日，MMORPG「ファイナルファンタジーXIV」（PC / PS4 / Mac）の情報番組「第60回 FFXIVプロデューサーレターLIVE」（以下，PLL）を配信した。
　番組では，現在開発が進められているパッチ5.4「もうひとつの未来」の内容を中心に，追加される新コンテンツなどが紹介された。すでに速報として概要をお伝えしているが，本稿ではさらに詳しくお伝えしよう。

「FFXIV」プロデューサー兼ディレクター吉田直樹氏（左），グローバルコミュニティプロデューサー室内俊夫氏（右）。一見分かりづらいが，新型コロナウィルス対策として分厚いアクリル板を挟んでの放送となっていた

※一部を除き，画像は配信からキャプチャーしたものです

「南方ボズヤ戦線」やハウジングエリアの追加も予定されているパッチ5.35は10月13日実装！

　今回のPLLは「パッチ5.4コンテンツ特集Part1」だが，パッチ5.35の実装が翌週の10月13日と迫っていることもあり，大型コンテンツ「南方ボズヤ戦線」などのおさらいが行われた。基本的な内容は，前回の第59回PLLなどでも紹介されているとおりだ。


　なお吉田氏からは，「南方ボズヤ戦線」内での各キャラクターは，装備やマテリアの装着状況に関わらず，すべてアイテムレベル430相当のパラメータに固定されるという補足があった。
　また，レベル71以上のジョブであれば，コンテンツ内でレベリングも可能になるとのこと。キャラクターのパラメータはレベル80相当に引き上げられ，レベル80に応じたアクションも使用可能になる。


　おさらいの最後に，「南方ボズヤ戦線」などで得られる新装備などもお披露目された。今回は戦いで汚れた感じの表現が特徴になっているということだ。同コンテンツの報酬としては新規マウントも用意されているとの情報もあった。


　パッチ5.35ではハウジングエリアの追加もあることから，アップデート作業が早期に完了したとしても，予定時刻になるまではログイン可能にはしないとの言及もなされた。もちろん，作業に遅れが生じた際は遅くなる可能性はあるにせよ，早まることはないので安心しておこう。

パッチ5.4「もうひとつの未来」は2020年12月上旬に実装予定

　ここからは今回のPLLのメインである「パッチ5.4コンテンツ特集Part1」となる。最初に発表されたパッチ5.4のタイトルは「もうひとつの未来」だ。実装時期は2020年12月上旬の予定となる。パッチ5.3で“漆黒のヴィランズ”のストーリーは一応の完結をみたが，パッチ5.4ではその先につながる物語が展開されていく。

　なお，今回はPart1ということで，各種コンテンツの概要のみが公開となった。後日予定されている「パッチ5.4コンテンツ特集Part2」では実機によるプレイ画面などを交えて，より詳しい情報が公開されることになる。


　パッチ5.4では，新たなメインストーリーはもちろん，それに関連したインスタンスダンジョン「魔術工房 マトーヤのアトリエ」，また，既存コンテンツのさらなるアップデートなど，数多くのコンテンツが予定されている。

●新たなメインストーリー，インスタンスダンジョン，クエストなど

メインストーリーの一幕。原初世界へと戻った暁（あかつき）の面々は新たな物語にいざなわれてゆく

新インスタンスダンジョン「魔術工房　マトーヤのアトリエ」の設定アート。「どちらの“マトーヤ”と関わることになるのかも含めてお楽しみに」と吉田氏

「ウェルリト戦役」のワンシーン。後方には見えるのは……

●ジョブ関連調整など

ジョブ関連調整は引き続き行われる予定だ。モンクに関しては大幅な調整が予定されているものの，忍者の調整と同様に，遊ぶ感覚は極力変えずに，疾風迅雷まわりをストレスなく楽しめるようにしていきたいとのこと

青魔道士関連の大幅なアップデートも実施される。レベルキャップが開放されるほか，新たな青魔法や専用装備も追加されるそうなので，詳細が気になるところだ

●継続してアップデートされる各種コンテンツ

パッチ5.35でアップデートされる「セイブ・ザ・クイーン」は，早くも次のアップデート予定が公開された。こちらはパッチ5.45での実装が予定されている。「グンヒルド・ディルーブラム」は「禁断の地エウレカ」における「バルデシオンアーセナル」に相当するコンテンツになるようだ。気軽に参加できるノーマルのカテゴリーが新設され，コンテンツとして，より間口を広く取っている模様

クラフター関連アップデートでは，高難度レシピに「状態」が追加。ただし，すでに実装されている高難度レシピはそのまま変更はなく，新規実装分にのみ予定されているとのこと

「フィッシュアイ」の新効果はヌシ釣りにも影響が出るため，効果範囲を限定するなどを検討中とのこと

イシュガルド復興は第四次をもっていよいよ完結？ もっとも活躍したクラフタークラスを称えるモニュメントが建造されるが，これはワールドごとに異なったものになる可能性があるという。このイシュガルド復興に関連はパッチ5.41での実装が予定されている

幻討滅戦は現在の幻シヴァ戦が終了し，別の蛮神が登場予定。報酬にはなにか追加もあるかも……？

トレジャーハントにも新たなダンジョンが実装。今回は設定アートが公開された

オーシャン・フィッシングでは新たな航路やミッションが追加される。新要素の導入に伴って，現状では幻海流を引き当てるために退出と再入場を繰り返す人もいることから，再入場を制限する措置も取られるようだ

●ゴールドソーサーのミニゲームもアップデート

「マンダヴィル・ゴールドソーサー」関連では，「トリプルトライアド」と「ドマ式麻雀」に一部ルールやUI改修などのアップデートが実施される。とくに「トリプルトライアド」では定期的に8人のトーナメント大会が開かれるようになるなど，活性化の動きもあるようだ

●その他のアップデートでは各種利便性が向上

「マテリア連続装着システム」は，目標の装備にマテリアが装着できるまで，連続で一気にマテリア装着を実行するという機能だ。途中で止めることはできないそうで，成功すればそこで終了するが，失敗して対象のマテリアがすべてなくなる可能性もある。また，チャットにクエストリンクを貼り付けることで，それを選択するとジャーナルが参照できるようになる。まだ挑戦していない場合は「？？？」と表示されるのでネタバレにはならないだろう

●PS4版「FFXIV」はPS5でも動作可能！


　2020年11月12日に発売が予定されているPlayStation 5でも，現行のPlayStation 4版「FFXIV」が動作予定とのこと。なお，PS5版の「FFXIV」自体が発売されるかどうかについて，吉田氏は「（詳しいことは）まだもうちょっと待って」と言及を避ける形になった。

●グループポーズ関連の新機能「自由探索」とは

　PLL後半では，「FFXIV」ゲームUIデザイナーの小田切慧氏が出演。事前に寄せられたさまざまな質問（要望）に答えてくれた。その中で，グループポーズ関連の新機能である「自由探索」が紹介された。

「FFXIV」ゲームUIデザイナー，小田切慧氏（右）

　「自由探索」はパッチ5.4で実装予定の機能で，すでにクリアしているインスタンスダンジョン内部を自由に移動して，グループポーズによる撮影などを行える新機能だ。通常はダンジョン内では利用できないマウントに乗れるほか，ミニオンやファッションアクセサリーの使用も可能。アクションを使うための木人も1キャラにつき1体まで設置可能という親切設計になっている。

　クリア済みダンジョン入場の際に「自由探索」の項目にチェックをつけると，このモードが利用可能。ソロではもちろん，パーティで入場することもできる。

　バグチェックのための時間が膨大にかかってしまうため，実装当初はパッチ5.xのダンジョンでのみ可能（最新パッチの5.4のダンジョンにも対応予定）だが，今後も定期的に追加予定とのこと。

自由探索モードではゲージごとのリミットブレイクを自由に発動でき，撮影を楽しむこともできる。通常では見られない，リミットブレイク同時発動なども可能だ

UI関連として，新作スキンのクラシックFF風のデザインも公開に。よく見るとボタンやアイコンもドット絵調にデザインされている

●「新情報発表会」が2021年2月に開催

　PLL終盤では各種お知らせや告知などが行われた。まず，ファンフェスティバルに関しては，2021年2月に開催が予定されていた欧州も含めてすべての中止が決定した。一方，2021年2月にオンラインを基本とした「新情報発表会」，同日に「14時間生放送」を実施すると発表された
　また，2021年5月ごろの予定で，新しい形のファンフェスティバルとして，オンラインでのデジタル開催を計画していることが明らかにされた。どちらも詳細に関しては追って発表されるので，続報を待とう。


　そのほか，パッチ5.35に合わせてゲーム内のコミュニティ作りを促進する「コミュニティファインダー」という公式Webサイトが開設される。こちらはゲーム内からのアクセスも可能となっており，フリーカンパニーやリンクシェルのメンバーを探したり，募集できるようになる。キャンペーンも開催されるので，トピックスでの告知を確認しておこう。

「ファイナルファンタジーXIV」公式サイト