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「第59回 FFXIV PLL」をレポート。「蒼天のイシュガルド」まで丸っと遊べるフリートライアル拡張やパワーアップした妖怪ウォッチコラボ再演も
今回は「パッチ5.3コンテンツ特集Part2」と題した今回の配信では,8月11日に配信予定のパッチ5.3「クリスタルの残光」で実装されるコンテンツについて,実機デモなどを交えてより詳細な内容が公開された。本稿ではPLLで紹介された項目をまとめて紹介しよう。
「もうこれ『NieR:Automata』じゃねーか!」 NieRコラボ第2弾が登場する「ファイナルファンタジーXIV」パッチ5.3直前,吉田直樹氏インタビュー
スクウェア・エニックスは2020年8月11日,MMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」にて,パッチ5.3「クリスタルの残光」を公開する。今回のパッチで完結する「漆黒のヴィランズ」のメインストーリーや,新たに実装されるコンテンツ,リモートワーク環境下での開発などについて,本作のプロデューサー兼ディレクター吉田直樹氏に聞いてみた。
PLL冒頭では,さっそく最新のパッチ5.3トレイラーが公開。さまざまなコンテンツのシーンが詰め込まれており,吉田氏は「どこがどのコンテンツなのか分からないもしれないけれど」と,映像に合わせてコメンタリー風に解説を行った。また,パッチ実装におけるメンテナンスは24時間程度を予定する長丁場になることも明らかにされた。
その後,「パッチ5.3コンテンツ特集Part1」にて公開された内容のおさらいが行われた。コメントとして追加情報などもいくつか発表されたので紹介していこう。
「FFXIV」パッチ5.3「クリスタルの残光」で追加されるコンテンツの情報が公開に。「第58回FFXIVプロデューサーレターLive」をレポート
スクウェア・エニックスは4月24日,同社の運営するMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」の公式生放送「第58回FFXIVプロデューサーレターLIVE」を配信した。本稿では,新要素が多数公開された「パッチ5.3コンテンツ特集Part1」をメインにレポートしよう。
メインクエストは収録されたボイスの量が多く,メジャーパッチとしても過去最大クラスになるという。そのぶんボリュームもあるため,プレイをする際には腰を据えてじっくりと楽しめるようにしたほうがいいかもしれない。
新たなクロニクルクエスト「ウェルリト戦役」では,パッチトレイラーにて公開されているとおり,光の戦士が巨大なロボットに搭乗して戦うシーンなどもあるようだ。専用のバトルでは,独自のスキル回しなども構築されており,相当凝ったものになっているとのこと。
「漆黒決戦ノルヴラント」は第一世界の総決算とも言えるインスタンスダンジョンになるそうだ。メインクエストで挑戦することになるが,フェイスに対応しているので,最初はNPCたちと挑んでみるのもいいかもしれない。
新たな討伐・討滅戦に関しては実装するまでシークレット扱い。難度としては「ちょいムズくらい」と吉田氏。
「幻討滅戦」は過去の蛮神戦などをレベル80に対応させる新コンテンツだ。吉田氏曰く「リバイバルプライマルバトルみたいな感じ」とのこと。対戦相手はメジャーパッチごとに入れ替えとなり,パッチ5.3ではシヴァが相手になる。もともとのシヴァ討滅戦をベースにしており,全体攻撃発動時に詠唱がなかったりするため,攻撃のタイムラインを覚えていないとピンチに陥ることもあるりそうだとのこと。
「セイブ・ザ・クイーン アップデート」はパッチ5.35にて実装予定。大規模コンテンツである「南方ボズヤ戦線」を含め,こちらに関してはPLLの後半で改めて詳細が解説されている。その内容は後述しよう。
ジョブ関連調整に関しては,細かい点についてパッチノートにて公開されるものの,今回のPLLでもその概要を紹介。また,「ザ・フィースト」はシーズン16が開幕予定。海外を含めて8人対戦復活の要望もあるそうだが,現在はUIが変更されてしまっていることもあってパッチ5.3では実現できないものの,検討はしていきたいとのことだ。
クラフター&ギャザラー関連アップデートは実機にて紹介。イシュガルド復興アップデートに関しても後半で詳細な内容が語られたので,こちらも後述する。
その他のアップデート項目の中では,トークン交換総合ショップについて,すべて一か所にまとまるわけではなく,拡張パッケージごとのエリア,かつ拠点となる大都市のエーテライト付近に交換できるトークンをまとめたNPCが配置されるようになるとのこと。また,「ファッションアクセサリー」のメニューが登場し,パッチ5.3時点ではまだ傘のみだが,今後ロールプレイするための小物などの項目が順次追加されていくそうだ。
●グループポーズアップデート
グループポーズのフレームにステッカーモードなどが実装される。各ステッカーや文字のレイヤーの重ね順,拡大縮小,回転など,多彩な機能が追加。また,それぞれの項目をプリセット的に記憶させておくこともできるので,自分流の定番のスクリーンショットなども簡単に撮影可能になる。
●新生エリア フライング対応アップデート
すでに公開されているように,新生エリアでマウントによる飛行が可能になる。今回はさっそく実機にてその様子が紹介された。飛行が可能になるのはメインクエスト「究極幻想アルテマウェポン」(新生エオルゼアの最後のメインクエスト)クリア後。また,新生エリアに風脈は存在しないので,風脈開放といった手順は必要ないとのこと。
なお,新生エリアは飛ぶことを想定して作られていなかったため,下りられる場所などが限定されているところも多い。その点はご容赦いただきたいと吉田氏。ただ,一部の屋根の上など,新たに下りられるように対応した場所もあるそうだ。ちなみに,水中に入れないのはこれまで通りとなる。
●メインクエスト改修について
新生編を中心にクエスト数を減少させているが,パッチ2.0部分よりも2.1や2.2のほうが減らしたクエスト数は多いとのこと。とはいえ,お使いなどで何度も往復させるような展開など,ToDoを大幅に減らしたため,クエストにかかる時間は大きく減少しているようだ。2.0メインクエスト序盤などで,砂の家を往復するのが遠いという問題は,専用のテレポチケットを作るなどの改修も行われている。
過去にメインクエストをクリアしたプレイヤーと新規プレイヤーとで話が噛み合わなくなるような変更は行っていないので,ベテラン勢が改めて新生編をプレイするほどではないとのこと。興味があって時間があるときにでも「強くてニューゲーム」などを遊んでみてくれれば,と吉田氏は話していた。
また,クエストの改修とは別に,獲得経験値,獲得報酬調整なども行われており,これは新生編に限らず,漆黒のヴィランズのメインクエスト部分にまで手が加えられているようだ。これによって「メインクエストを進行していてレベルが足りなくなるといった体験はほぼなくなるだろう」とのこと。
報酬の調整に関しては,レベル40付近で手に入る装備で“最強”にすると(ミラージュプリズムがあるとはいえ)見た目的にチグハグなものになってしまう問題があったため,いくつかデザインの違う装備を入手できるようにしているそうだ。
●フリートライアル拡張
すでに速報でお届けしているように,パッチ5.3実装とともに,これまでレベル35までだったフリートライアルが大幅に拡張される。新たな範囲は「蒼天のイシュガルド」のアップデート(パッチ3.56)を含むレベル60まで。暗黒騎士,占星術師,機工士などの新ジョブや,新種族のアウラの選択も可能。ただし,これまで通り,所持ギル上限やマーケットの利用ができないなどの制限もある。
「FFXIV」のフリートライアルが拡張。パッチ5.3「クリスタルの残光」で蒼天編までプレイ可能に
スクウェア・エニックスは本日(7月22日),MMORPG「ファイナルファンタジーXIV」の公式生放送「第59回FFXIV PLL」を配信し,本作の体験版にあたるフリートライアルが拡張され上限がレベル60になり,蒼天編(パッチ3.56)のクリアまで開放されることが明らかになった。
これに合わせて,スターターパックの購入者にも「蒼天のイシュガルド」までのプレイ権が付与されるとのこと。スターターパックに拡張パックの「蒼天のイシュガルド」が含まれるようになったと考えると分かりやすいだろう。
●ジョブ関連調整
ジョブ関連調整に関しては,詳細については従来どおりパッチノートにて発表されるが,ざっと概要が公開された。今回公開されたもの以外にも調整が入るジョブはあるので,詳しくはパッチノートによる発表を待とう。
・モンク
疾風迅雷を中心としたスキルが噛み合っていないため,改修を行おうと考えているが,ほぼすべてのアクションに手を入れないといけなくなるため,時間がかかる。
パッチ5.4を目処に進めているものの,それまで放置しておくわけにもいかないので,パッチ5.3では取り急ぎ数値調整を行い,踏鳴のリキャストタイムの短縮などを行う予定。そのほか,演舞壱の型が必要という条件も撤廃することになる。
・吟遊詩人
複数のアクションで火力を上げる調整を予定。
・占星術師
MPコストを軽減,MP回復効果の追加などの調整を実施予定。ライトスピードには高速詠唱とMP軽減効果があるが,それぞれの効果が欲しい場面は異なるため,ライトスピードは高速詠唱専用にする予定とのこと。その他,スリーブドローなども調整予定。
・召喚士
召喚士に合わせて他のジョブを強化するのは難しいことなどから,トライディザスターのみ下方修正される予定。スキル回しの感覚はできるだけ変わらないようにするつもりとのことだ。
●YoRHa: Dark Apocalypse第2弾「人形タチノ軍事基地」
実機にてマップの雰囲気を紹介。最初のボスと思われる敵と戦うフィールドには3つの円が描かれているなど,気になる構造に。UIを消した状態で戦闘開始後,おもむろにマップ端から落下して画面は暗転。「柵がないんだから落ちますよね。まぁたとえ柵があっても壊れるでしょうけど」と吉田氏。また,「詠唱バーを見ることに注目しがちかと思いますが,このダンジョンでは“敵のアクション”もよく見てほしい」という意味深なコメントも……。
・新装備
・新規家具
●蛮族クエスト:ドワーフ族
クラフター専用の蛮族クエスト。ドワーフ族の拠点はコルシア島ではなくレイクランドで,実機で紹介されたのはほぼ初期の状態。進行とともにさまざまな拡張が行われる。クリアすることでマウントも手に入るとのこと。吉田氏は「ストーリーもいいです。キレが素晴らしい」と絶賛。
●クラフター&ギャザラー関連アップデート
以前より告知されていたクラフターの製作練習ができるシステムは「製作練習システム」という分かりやすい名称に決定。素材アイテムから製作できるアイテムを逆引き検索できるようになるため,手に入れたアイテムがどんなアイテムなのか,自分にとって必要なものなのか,マーケットで売れそうなのか,などがより判断しやすくなるようだ。製作する場合のほかの必要素材も分かるので,足りない素材を集めるための目安にもなる。
また,必要素材リストから複数のアイテムを製作することもできるようになるが,製作個数を指定した際の素材必要数なども自動的に計算が行われる。複数製作時には,製作過程で余るはずだった中間素材も含めて計算してくれるという親切設計。よく分からないプレイヤーは,とにかく表示された個数を信じて素材を用意すればOKだ。
その他,スタックされているアイテムに限り,自動で連続分解を行えるようになる。分解時に,「スタック数が0になるまで自動で分解する」というチェックボックスにチェックを入れておけば自動的に連続分解が行われる。もちろん途中で止めることもできる。
●イシュガルド復興アップデート(パッチ5.31)
パッチ5.3公開後,1週間程度あとに公開されるパッチ5.31にて実装予定。第三次復興のほか,職人ランキングも再び開催される。以前公開されたように,ランキング対象の納品アイテムは前回のものとは異なる予定だ。ランキングの“報酬”に関しては前回の告知時に吉田氏の言葉が足りなかったと補足され,「称号」と「アチーブメント」が獲得できると改めて告知。
また,称号に関しては,「蒼天街の聖者:第三次復興事業 / Saint Ascendant」といったように前回とは区別したものになる予定。ただ,これに関しては前回と同じものにすべきかどうか悩んでいるという話もあり,プレイヤーの意見次第ではまったく同じものにする可能性もあるようだ。「どちらでもいいということであればこのまま(別扱い)でいこうと思っている」と吉田氏。
●セイブ・ザ・クイーン アップデート(パッチ5.35)
「セイブ・ザ・クイーン」の第二弾アップデートは,大規模コンテンツである「南方ボズヤ戦線」と「レジスタンスウェポン」の2つ。「南方ボズヤ戦線」では「レジスタンスウェポン」の必要素材を集められるが,それだけにとどまらない遊びが詰まっている。
また,「レジスタンスウェポン」の素材は「南方ボズヤ戦線」を遊ばなくても入手できるパターンも用意されている。もちろん,「南方ボズヤ戦線」を遊ぶのであれば「レジスタンスウェポン」の素材集めを並行して行ったほうが効率的だろう。
今回のPLLでは「南方ボズヤ戦線」から詳しく紹介された。
・「南方ボズヤ戦線」
「セイブ・ザ・クイーン」のストーリーに深く関わる大規模バトルコンテンツ。ストーリーを進めるだけならそれほど難しくはないが,やり込み要素も豊富に用意されている。
・クリティカルエンゲージメントの例
クリティカルエンゲージメントは,通常はダンジョンボスなどを作っているスタッフが手掛けているそうで,レイドボス戦並みに手強い敵を想定しておいたほうがいいだろう。スカーミッシュとは違い,途中で離脱することはできず,また,外のプレイヤーは応援することしかできない。
一騎打ちの発生条件のもととなるのは別のクリティカルエンゲージメントで,そこでの活躍が認められることで参加権が与えられるとのこと(辞退も可能)。後述するロストアクションを駆使する必要があるほか,敵の行動タイムラインを掴んでおくなどの攻略情報も必須になる,零式コンテンツ並の超高難度バトルになるそうだ。画像はテストプレイ時のもので,挑戦したスタッフは12秒程度で戦闘不能になったのだとか。
シナリオクリア程度ならば,ロストアクションを使わなくてもクリアできる難度になっているそうだ。なお,「ロックボックス」や「ロストシャード」(どちらもスタック可)はスカーミッシュやクリティカルエンゲージメントで手に入るが,雑魚敵を倒すことでも入手できる。雑魚敵を倒しても戦果は得られないが,こういったアイテム入手などのために狩ることになるのかもしれない。
なお,「南方ボズヤ戦線」は今後のパッチ(5.4以降)でも拡張を予定しているとのことだ。
・レジスタンスウェポン アップデート
「セイブ・ザ・クイーン」のストーリーは「南方ボズヤ戦線」を中心に進んでいくが,NPCと関わることで「戦果記録帳」なる項目にレポート的な読み物が追加されていくなど,いろいろな側面から物語を楽しめるようになっている。かつて松野泰己氏が手掛けた「タクティクスオウガ」などの作品が好きな方は,ぜひプレイしてみてほしいとのこと。
●妖怪ウォッチコラボ再演「妖怪ウォッチ エオルゼア大集合だニャン!」
妖怪ウォッチコラボ再演にあたり,レベルファイブの日野晃博氏からのビデオメッセージが公開された。
前回のコラボ後に登場したジョブ用として,日野氏は新たなコラボ武器のアートを披露した。イベント自体は再演となるが,前回実装分も含めて全ジョブ分の武器を集めると,ジバニャンの空飛ぶマウントが獲得できるとのこと。
なお,集める装備が多くなったぶん,F.A.T.E.の周回数は“優しくなっている”とのコメントも……? 新生エリアはフライングが可能になることもあり,前回よりもスピーディにF.A.T.E.を回れるだろうとのこと。コラボ開催期間は2020年8月19日からパッチ5.4公開までの予定だ。
・新規実装コラボ装備のアートと実機画像
・新規実装ミニオン
・前回コラボ実装分の装備
●その他のシーズナルイベントスケジュール
●そのほかのお知らせ
恒例のパッチノート朗読会はメンテナンス中にあたる8月10日20:00頃から放送予定。また,新型コロナウィルス感染症対策を考慮し,北米に続き日本のファンフェスも中止が決定された。北米と同様,代替となるイベントを計画中とのことだ。一方,欧州ファンフェスはギリギリまで開催を検討していくという。
「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」公式サイト
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