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NVIDIA,Kepler採用の「GeForce GTX 700M」シリーズを発表。最上位のGTX 780MはGK104フルスペック
公開された製品写真を見る限り,GTX 780MとGTX 770Mは,デスクトップPC向けでいうところの「GK104」コアを採用する気配が濃厚である。一方,GTX 765MとGTX 760Mのダイサイズは「GK106」コアと同じように見えるが,パッケージサイズが小さくなっていた。GK106ベースのノートPC向け小型モデルではないかと思われるが,新しいGPUコアという可能性もあり,現状ではなんともいえない状況である。
GTX 770M |
GTX 765M |
GTX 760M |
ちなみにスペックを見る限り,GTX 770Mは「GeForce GTX 675MX」のグラフィックスメモリ強化版。GTX 765MとGTX 760MはGeForce GTX 600Mシリーズになかった,新しいラインナップという立ち位置になる。
プロセス技術の更新なしにGTX 780MでCUDA Core数を増やすことができた理由として,NVIDIAはGeForce GTX 700Mシリーズで採用する自動クロックアップ機能が第2世代の「GPU Boost 2.0」へと進化したことを挙げている。いわく,GPUBoost 2.0によって,消費電力をきめ細かく制御できるようになり,バッテリー運用時間の延長が可能になった(から,GPU性能を引き上げるべくCUDA Core数を増やせるようになった)」とのことである。
なお,発表の時点ではブーストクロックは明らかになっていない。OEMとなるノートPCメーカーによって異なる,ということなのかもしれない。
なお,GeForce GTX 700Mシリーズは4モデルすべてが2-way SLIに対応。また,CPUに統合されたグラフィックス機能とGeForceとを負荷状況に応じて切り替えながら使うことで消費電力と性能の最適化を図る「Optimus」や,立体視技術「3D Vision」は,従来製品から引き続きサポートされる。ゲームに向けたグラフィックス設定自動最適化機能「GeForce Experience」も,もちろん利用可能だ。
NVIDIAによれば,GeForce GTX 700Mシリーズ搭載のノートPCはすでに多数が開発に入っているか開発が完了しているかしているとのことだ。来週開催されるCOMPUTEX TAIPEI 2013では,GeForce GTX 700MシリーズのGPUと,Intelの次世代CPU「Haswell」(ハスウェルもしくはハズウェル,開発コードネーム)とを搭載するゲーマー向けノートPCがいくつもお目見えするに違いない。
NVIDIAのGeForce製品情報ページ
GeForce公式Webサイト「GeForce.com」(英語)
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