［GDC 2015］【速報】NVIDIA，「Tegra X1」搭載で4K対応のAndroid TVデバイス「SHIELD」を発表

　北米時間2015年3月3日，NVIDIAは，据え置き型ゲーム機風のAndroid TVデバイス「SHIELD」を2015年5月に発売すると発表した。
　これは，Game Developers Conference 2015に合わせてNVIDIAが開催したイベント「MADE TO GAME」において，NVIDIAの会長兼CEOであるJen-Hsun Huang（ジェンスン・フアン）氏が発表したもの。氏いわく「世界初の4K対応Android TVデバイス」とのことだ。
　なお，「SHIELD Tablet」のような“SHIELDなんちゃら”的な製品名は，本製品には付かない。


　SoC（System-on-a-Chip）には次期Tegraである「Tegra X1」を採用し，メインメモリ容量は3GBであることが明らかになっている。このままいくと，初のTegra X1搭載機がこの4K対応版Android TVデバイスということになるのではなかろうか。
　本体には，SHIELD Tablet用として登場したワイヤレスゲームパッド「SHIELD Wireless Controller」が標準で付属し，価格は199ドル（税別）。

SHIELDの内部イメージ。左側にはSSDのようなものも見える

　SHIELD対応ゲームとしては，「Crysis 3」や「Borderlands: The Pre-Sequel」など，50タイトル以上がリリース予定とされている。

SHIELD上で「Crysis 3」が動く！　実際に，対戦プレイのデモが披露された

　そのほかに，NVIDIAのゲームストリーミングサービス「NVIDIA GRID game-streaming service」が正式サービスとして世界各国でスタートすることも発表された。SHIELDでこのサービスを利用する場合，提供されるゲームを1080p/60Hzの映像でプレイできるとのことだ。

NVIDIA GRIDが世界各国で正式サービス開始。日本も対象地域に含まれている

　NVIDIA GRIDには，2種類のサービス形態が用意されている。1つめの基本サービスは，提供されるゲームを無料でプレイできるというもの。ベーシックサービスでプレイできるゲームは毎週新タイトルが追加されるとのことだ。
　もう1つは有料サービスで，新作のAAAタイトルを購入して，発売と同時にプレイできるという。有料サービスで提供されるタイトルとしては既存のゲームだけでなく，「Batman: Arkham Knight」や「Witcher 3: Wild Hunt」といった，現在開発中のタイトルもラインナップされている。

NVIDIA GRIDで有料サービスとして提供されるゲームタイトルの例

●SHIELDの主なスペック

• OS：Android 5.0（Lollipop）
• プロセッサ：Tegra X1
• メインメモリ容量：3GB
• ストレージ：内蔵（16GB）＋microSDXC（最大128GB）
• 無線LAN対応：IEEE 802.11ac（2x2 MIMO）
• Bluetooth対応：4.1（Bluetooth LE対応）
• 本体サイズ：210（W）×25（D）×130（H）mm
• 本体重量：約654g
• 搭載インタフェース：HDMI 2.0（Type A），USB 3.0×2，USB Micro-B（USB 2.0）

SHIELDに関するNVIDIA公式Blogのポスト（英語）

GDC公式Webサイト

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※お詫びと訂正
　初出時，リモコンが付属と記載していましたが，ゲームパッドのみ付属の誤りでした。お詫びして訂正いたします。（2015年3月5日）