2017年5月30日から6月3日の会期で開催となったCOMPUTEX TAIPEI 2017で,台湾Tesoro Technology(以下,Tesoro)は,2017年第4四半期の発売を目指して開発中という,現在のところ名前のないゲーマー向けキーボードを展示していた。
現時点では無銘のTesoro製キーボード
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TTCロゴ入りキースイッチ
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先に4Gamerでは,
Kaihua Electronics製の低背キースイッチを紹介しているが,Tesoroが採用するのは,マウスのボタンスイッチとしてよく知られたTTC,すなわちTrantek Electronics製の低背メカニカルキースイッチである。筆者が確認した限りだが,COMPUTEX TAIPEI 2017でこのスイッチを採用していたゲーマー向け製品ブランドはTesoroだけだったので,相応にレアだと言うことができると思う。
キースイッチは「TTCと共同開発した青軸」(Tesoro)とのことで,色から想像できるとおり,その押下感は「Cherry MX Blue」風。Tesoroはキースイッチの詳細を明らかにしていないが,ストロークは一般的な「Cherry MX」キースイッチと比べると明らかに短かったので,おそらくは2.5〜3mm程度のストロークだと思われる。
キー配列は英語104配列に準拠したタイプで,右[Windows]キーの代わりに[Fn]キーを採用するという,ゲーマー向けキーボードでよく見かけるタイプだ。[Fn]キーはファンクションキーと組み合わせて使う仕様で,サウンド出力のミュート有効/無効や出力音量調整,メディアキー制御と,ソフトウェア不要で設定できるキーマクロ登録を行える。キーマクロは[Fn]+[F1]〜[F5]キーに割り当てられる。
キー配列に関して続けると,Tesoroは,「ゲームはライフスタイル」として,各市場のニーズに合わせる方針を明らかにしており,「日本市場ではもちろん,日本語配列で発売するつもりだ」と,担当者は述べていた。
本体底面
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ストロークもキーキャップの高さも短いメカニカルキーボードの選択肢として,低背キーボード派は,その存在を憶えておくといいのではなかろうか。