BioWare Montrealが「Mass Effect」シリーズ最新作の制作を発表。ゲームエンジンにEA DICEの「Frostbite 2.0」を採用

　BioWareのモントリオールスタジオ，BioWare Montrealを率いるヤニック・ロイ（Yanick Roy）氏が公式ブログを更新し，「Mass Effect」シリーズの4作目を開発中であることを明らかにした。
　現在のところ内容についてはほとんど明らかにされていないが，ゲームエンジンとして，EA DICEの「Frostbite 2.0」を採用することが発表されている。Electronic Artsは，自社タイトルでのFrostbiteの使用を促進しているようで，「Need For Speed: The Run」「Dragon Age III: Inquisition」など，FPS以外のタイトルでも採用が進んでいる。

BioWare公式ブログ「An Update From BioWare Montreal」

ヤニック・ロイ氏

　広大な宇宙や多様なエイリアン種族，映画的演出による奥深いストーリーの表現など，これまでの「シェパード三部作」で築き上げたものを壊さない世界観になるとも書かれており，最新作の主人公がシェパードでなくなるという噂が微妙に肯定された形だ。

　2006年にBioWareに入社したというロイ氏は，これまで，Mass Effectシリーズのプロデューサーであるケイシー・ハドソン（Casey Hudson）氏と共に，シニア開発ディレクターとして「Mass Effect」「Mass Effect 2」の制作に携わってきた人物。
　Mass Effect 2の開発中，BioWareはモントリオールにスタジオを設立することを決定し，モントリオール出身のロイ氏がその責任者となった。これまで同スタジオは，評価の高い「Mass Effect 3」のマルチプレイモードを制作している。

　シェパード三部作でリーパーとの戦いが終結しているため，どのように世界が広げられていくのかが見どころだ。BioWareでMass Effectシリーズ一筋に制作してきたロイ氏と，開発チームの手腕に期待したい。