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[TGS 2019]「サイバーパンク2077」の開発者がファンの質問に答えるトークセッションを実施。公式コスプレコンテストアジア予選も開催
サイバーパンク2077は,TGS 2019において1タイトルのみで巨大なブースを展開していたため,遠目でもブースを見た人は多いはずだ。同ステージでは,CD PROJEKT REDのレベルデザイナーであるマックス・ピアーズ氏(以下,ピアーズ氏)と,日本においての展開やローカライズを担当するジャパン・カントリー・マネージャーの本間氏が登壇。今言える範囲での情報が公開された。
ピアーズ氏は,レベルデザイナーであり,舞台となるナイトシティのマップなどの実装を専門としている。もちろん,彼ひとりではないのだが,今回はポーランドから,その代表としてやってきた。トークセッションは,Twitterで募集した質問に答えていく形式だったため,順次レポートしていこう。
マックス・ピアーズ氏 |
本間氏 |
ファンからの質問に沿って記していくが,質問内容が非常に濃い。
まず最初は,「ウィッチャー3 ワイルドハント」(PC / PS4 / Xbox One / Switch 以下,ウィッチャー3)とのレベルデザインの違いについて。ウィッチャー3は中世的な世界で,広大なフィールドだった。それに対して,サイバーパンク2077は巨大な都市である。ピアーズ氏は,巨大で過密なフィールドであり,たとえばどこかに潜入するときは,ステルスで行くのか,それもハッキングからスタートするのかなど,どういったルートをプレイヤーが選んでもコンテンツが成立するように設計してある点を挙げた。
ウィッチャー3との明確な違いに関する質問には,ウィッチャー3から多くのことを学び,とくにストーリーの影響度を痛感したという。サイバーパンク2077もストーリーの重要度は極めて高く,この点は共通しているが,大きく異なる点として,選択肢の量が挙げられるという。ウィッチャー3では,ゲラルトという枠の中で設定する必要があったが,サイバーパンク2077ではその縛りはない。ヴィーの行動ひとつ取ってみても,選択肢は無限大になると答えた。
次は,開発へのやり甲斐や楽しいところは? という実にシンプルな質問には,CD PROJEKT REDの開発メンバーは技術力の高い人もいれば,才能に溢れている人もおり,そんな人たちと素晴らしいゲームを作れることと答えた。多くのファンからの応援もやり甲斐になっているという。
また,開発中の笑えるエピソードに関する質問には,膨大にあるが,それは発売以降に回答をするといった返事となった。
ゲームにおけるキャラクターの表情は,そのキャラクターの個性の演出だけでなく,世界観や背景を漂わせるものでもある。ウィッチャー3では,多くのキャラクターが殺伐とした感じになっていたが,サイバーパンク2077では公開済みのデモシーン(関連記事)から,ガジェット好きのジャッキーが車を手に入れたときに見せる笑顔を例に挙げて,ウィッチャー3との違いをアピールした。また,プレイヤーの選択次第では意外なキャラクターが笑顔を見せる可能性もあるという。
サイバーパンク2077は,SAMURAIやKUSANAGIなど日本的な雰囲気が多い作品だが,次いでの質問は,影響を受けたクリエイターと気になるタイトルについて。これはピアーズ氏個人の意見と断ったうえで,クリエイターは日本のゲーム開発者すべてだという。これは,ゲーム産業を引っぱってきた背景から来ているそうだ。
また,気になるタイトルは「FINAL FANTASY VII REMAKE」と「仁王2」で,仁王2はCD PROJEKT REDのあちこちで,その名前を聞くそうだ。
主人公・ヴィーの住居について,1か所になるのかという質問もあった。世界感的にセーフハウスでもあるだろうと思っていた人は多いと思うが,メガビルディングの1室だけになるそうだ。もちろん,野宿もできるようだ。また,装備や外観は住居でなくても,どこででも変更可能になるようだ。
最後の質問は,サイバーパンク2077のナイトシティについてだ。ナイトシティは,本作の舞台となる巨大な街であり,ヴィーが住む街でもある。分かっている範囲では,日本製品の流通とセキュリティサービスを主とする日本企業アラサカが幅を利かせているが,原作であるTRPG「サイバーパンク2.0.2.0.」の影響が大きいという。
これはサイバーパンク2.0.2.0.が制作された1980年代の日本はバブル時代真っ直中で,日本企業の勢いは世界を制するのではないかと感じさせるほどだったという。その思いがアラサカとして現れており,ゲームに登場する多数の日本企業の影響力は,ゲーム内の随所で体験できると答えた。
それでは,本稿の最後に公式コスプレコンテスト・アジア予選を紹介しておこう。コンテストが行われた当日は,台風の影響による交通機関の乱れにより開催時間を遅らせたが,ステージに立てたのは5名となってしまった。衣装の作り込みレベルは高く,またサイバーパンクな世界観が好きな人ばかりなのが伝わってきた。
優勝したのはローラ・ジェットさんで,賞金2000ドルと2020年に開催される本選への出場権を得た。やたらとレベルが高いコスプレコンテストの写真を掲載しておくので,細かい部分までチェックしてほしい。
ローラ・ジェットさん |
ウィッグではなく,地毛である |
「サイバーパンク2077」公式サイト
- 関連タイトル:
サイバーパンク2077
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Cyberpunk 2077 is a trademark of CD Projekt RED S. A. Cyberpunk 2077 CD Projekt RED S. A. All rights reserved. Cyberpunk 2077 is based on a Pen & Paper Cyberpunk system created by Mike Pondsmith. All other copyrights and trademarks are the property of their respective owners.
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