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MMOスペースコンバットシム「Star Citizen」がクラウドファンディングで5400万ドルの開発資金獲得に成功
スペースコンバットシムと聞いてもなかなかイメージがつかめないかもしれないが,本作はロバーツ氏の過去作品である「Privateer」や「Freelancer」のシステムをベースに,「Eve Online」のような経済活動を加えてMMO化した作品と言えば分かりやすいだろうか。バッカー総数は50万人程度になっており,平均するとプレイヤー1人あたり1万2000円ほどの投資を行っているという計算になる。
本作におけるクラウドファンディングは,2012年11月,Kickstarterで200万ドルを目標にスタートした。そのときは650万ドルほどの投資を集めることに成功し,その後も自社サイトで100万ドルごとのストレッチゴール(追加目標)を公表しながらクラウドファンディングを続けている。このストレッチゴールの達成により,戦闘機を利用したドッグファイトに加え,宇宙船内でほかのプレイヤーと楽しむFPSモードの搭載や,Physically Based Renderingという新しいテクノロジーの採用などといったものがフィーチャーされることになっており,現時点で作品の完成時期は2016年末頃と見積もられている。
クラウドファンディングで多額の投資を集めたものとしては,電子契約のためのオープンソースプロジェクト「Ethereum」(約1900万ドル),ブレンダーやスピーカーまで装備するアイスクーラー「Coolest Cooler」(約1300万ドル)などが知られているが,「Star Citizen」はそれらを遥かに超える金額を獲得したことになる。Roberts Space Industriesはギネスブックに登録申請をしているとのことだ。
「Star Citizen」公式サイト
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Star Citizen
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