プレイレポート
孤立無援の戦いから始まった新作MOBA「CORE MASTERS」韓国CBT潜入レポート。 ショップや味方はどこに!
ここどこだ。
試合の開始直後から困った。周囲に視線をめぐらせても,本拠地らしきものどころか,そもそもチームメンバーのキャラすらいない。ただ,自キャラの目の前に,クリープ数体と施設らしきものが,いかにも倒してくれといわんばかりに配置されている。
あいわかったと,こやつらを軽くひねりつつ,今度はミニマップを見てみた。チームメンバー達はそれぞれマップのあちこちに散っているようだ。試合のスタート地点は,どうやらバラバラらしい。
クリープ数体と施設らしきものはあっさり撃破し終わり,撃破したクリープと施設からドロップした青い水晶と,灰色の円状オブジェクトを拾う。
えーと,それで次はどうしたらいいんだろう。って,あれ。やられた。
そんな感じでプレイを何回か繰り返して,ようやく理解できたことだが,CORE MASTERSのチームモードは「通常の」MOBAとは少し異なっている。
まず「通常の」MOBAの流れからおさらいがてら紹介しておくが,ゲームを立ち上げてマッチングし,操作するキャラクターを選択して,試合がスタートする。同じチームのメンバーと共に,味方の本拠地から自キャラクターを出撃させることになる。
出撃する前に欠かせないのが,本拠地にあるショップに立ち寄って,まずは初期の資金で「ひのきのぼう」的な装備品や消耗品などを購入することだ。この買い物を済ませたら,いざ出撃だ。という試合の最序盤の流れも,ほとんどのMOBAタイトルで共通する。
そして「通常の」MOBAならレーン(味方の本拠地と敵の本拠地を結ぶ計3本の道)を味方と共に進軍しながら,道のりに建ち並ぶ防衛施設であるタワーを破壊し,かつ最奥にある敵の本拠地を破壊しにいくことになる(※)。いわゆる“DotA系ゲーム”と呼ばれるものの中身であり,海外でブレイクしていることで話題の「League of Legends」や,日本に上陸した「カオス ヒーローズ オンライン」などがそれに該当する。
※「CORE MASTERS」にもその内容に近いモードが存在するらしいのだが,今回のテストでは触れる機会がなかった。
ところが,CORE MASTERSのチームモードは,“ここどこだ”。本当にそう思ってしまう孤立無援の状態で試合が始まる。目の前に配置されたクリープと施設からは,水晶と円状オブジェクトが手に入り,それぞれに触れることでキャラクターの体力は少し回復し,さらにいくらかの資金を得られる。
資金は,本作においてもアイテムを購入する際に使うものだが,スタートしてもショップがない。“購入するもの”は試合を開始する前の段階で,あらかじめ専用のスロットに設置しておく必要がある。
要するに,アイテムの購入リストをプレイヤーが事前に作成し,試合中はその中から欲しいアイテムを買っていくという感じの仕組みなのだ。試合中のアイテムは,この専用スロットから,いつでも購入できるようになっている。
もちろんアイテムのセッティングはキャラの強さに関わってくる部分なので大切だが,試合でもっとも重要となるのが,円状オブジェクトだ。チームモードでは“コア”と呼ばれるこの円状オブジェクトを,20個先取したチームが勝者となるのである。
となれば当然,いかにしてコアをすばやく集めるかが,攻略のカギとなってくる。コアの獲得は,施設を破壊するだけでなく,敵キャラクターを倒すことでも可能。ちなみに落ちたコアは,敵/味方が触れることで獲得したことになる。敵が獲得しようとするところを,その前に横からかっさらうという手もあるのだ。
また,マップの各所には魔法陣が設置されており,この上に乗ったキャラクターを,どこかにワープさせるという仕掛けがある(おそらく位置はランダム)。誰かがワープした後は,一定時間,魔法陣はその効力を失うので,主に敵の追撃を振り切る際に使うものという印象だ。
なお,倒されたキャラクターや破壊された施設は,一定時間が経てば復活するが,復活場所はランダムとなっている。キャラの復活地点は味方のみ,施設の復活地点は敵味方双方がミニマップで確認可能だ。そのため試合の流れは,施設をめぐって両チームが激突し,コア獲得を狙うという展開になりやすい。そして,チームメンバーにリグループ(集まること)を意識しないプレイヤーがいる場合,両チームが激突する場面で,人数が揃っていないほうのチームは,不利な戦闘を強いられることになる。
とくにCBT中に多く見たのは,敵チームのキャラを倒して落としたコア拾おうとするところを敵チームの別の誰かが触れ,奪ってトンズラしてしまうというシーンだ。せっかく戦いを制した後でこんな目にあっては,元も子もない。敵にそんな機会を与えづらくするためにも,勝つためには,チームが一丸となって,リグループを強く意識することが必要だろう。
CORE MASTERSのチームモードでは,
“集団戦”の醍醐味をとにかく味わえる
結局,CORE MASTERSのチームモードを今回プレイして,どこが面白かったのか。それは,施設をめぐる攻防戦だ。「通常の」MOBAでいう“集団戦”を制して,タワーまたは本拠地を破壊するという部分を抽出し,短いスパンで何度も味わえるようにしたモードといえば,少し雰囲気が伝わるだろうか。ちなみに一試合でかかった時間は15〜20分ほどだった。
チームモード以外のモードにも触れる機会があれば,ぜひ追ってお伝えしてみたい。
「CORE MASTERS」公式サイト
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コアマスターズ
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