プレイレポート
[プレイレポ]「黒い砂漠」に29番めのクラス“デッドアイ”登場。リボルバー,ショットガン,ロケランを使いこなすウエスタンギャング
「デッドアイ」は,これまでの黒い砂漠にはなかった「銃」をフィーチャーしており,既存ファンはもちろん,新しいファンにも刺さりそうなクラスとなっている。
開発元のPearl Abyssも,中世ファンタジーを基調とした黒い砂漠の世界に「デッドアイ」をソフトランディングさせるため,非常に気を遣ったプロモーションを展開している印象だ。
今回は,事前のテストプレイの内容からデッドアイのデザインやストーリーの魅力にも迫りたい。なお,テストプレイ環境での内容になるため,細かな仕様が本実装時に変更となっている可能性がある。
黒い砂漠で初めての「銃クラス」
黒い砂漠に武器として「銃」の話題が出始めたのは,2021年ごろだったように思う。海賊をテーマにした「コルセア」が実装された時期だ。
中世ファンタジーとして剣と魔法の世界を貫いてきた本作だが,「海賊」というキャラクターから,コルセアの「覚醒武器」としてファンのあいだで銃が連想されていた。しかし,実際のところ覚醒コルセアは「銛」を撃ち出す武器として「パトラカ」という武器が実装された。
その後はファンタジー系のキャラが続いたが,2023年にキム・ジェヒプロデューサー自らが「銃クラスを作ってみようと思う」とコメント。それから1年が経ち,満を持して発表されたのが「デッドアイ」となる。
黒い砂漠の「核心」につながる? SFライクなストーリー
デッドアイは1899年のアメリカ,西部開拓時代からやってきたキャラクターだ。いわゆる西部劇の舞台を想像すればいいだろう。
彼女は架空のアメリカの都市であるニュー・ビクトリアで「カナリー」というギャング団を率いていたが,とある経緯で壊滅の危機に瀕してしまう。そこでデッドアイたちは「マルニ」という人物からの依頼を受け,列車強盗に臨むことになる。
列車強盗に成功し車内を物色するデッドアイは,奇妙な「球体」を発見する。彼女が手をかざすとその球体は反応を示すのだが,そのとき背後に謎の男が迫る。彼はデッドアイに「エダナ」と声を掛けると,彼女の弟「エディ」の居場所を教えるという。こうしてデッドアイは,黒い砂漠の世界に誘われることになる。
謎の男ことマルニは,黒い砂漠の世界で「マッドサイエンティスト」として名を馳せる人物だ。マルニは黒い砂漠の世界と「アメリカ」をつなぐ装置を作り,デッドアイと接触。黒い砂漠の世界に招き入れたのだ。
黒い砂漠の世界でマルニを探すデッドアイは手荒な歓迎を受けるも,アメリカでマルニから依頼を受けたときに提供された武器を用いてそれを撃退する。
黒い砂漠の「GMノート」では,デッドアイ視点の日誌も順次公開されている。物語を補完するものとなっているので,気になる人はチェックしてみよう。
「黒い砂漠」公式サイト「GMノート」ページ
3種類の銃火器
デッドアイは3種類の武器を装備できる。メイン武器の「リボルバー」,補助武器の「ショットガン」,そして覚醒武器の「リル・デビル(ロケットランチャー)」だ。
黒い砂漠では伝承と覚醒という,スキルや武器のスタンス切り替えのようなキャラクターシステムがあるが,デッドアイはアーチャーやスカラーのように伝承/覚醒の区分けがない。
ただ,一部の覚醒スキルはレベルアップだけでは使えなかった。事前体験ではアイテム利用で開放されたが,正式サーバーでは依頼(クエスト)でアンロックする必要があるかもしれない。いずれにせよ,以降の説明ではスキル要素をすべて開放した後の状態をベースに解説している。
●2種類の弾薬
デッドアイには2種類の「弾薬」の概念がある。1つはスタンダードな「実弾」で,もう1つは「マルニ弾」という特殊弾だ。実弾は威力重視で対少数の戦闘に向いており,マルニ弾は範囲重視でモンスター狩りなどの対多数戦闘に向いている。
●メイン武器:リボルバー
公式のティザー動画では発射方式や装弾数は不明となっているが「6発装填」のシリンダー設定や,シングルアクションなど,リボルバーならではの味わいをなるべく残そうとしているところが良い。
マルニ弾を使うことで弾が貫通/爆発性のあるものとなり,周辺の敵にもダメージが入る。モンスター狩りなどで効率を重視する際にはマルニ弾を使うことが多くなる一方で,マルニ弾はエイムした先ではなく,「キャラが向いている方向」に弾が飛んでいく仕様であるため,使い勝手に少しクセがあった。
なお,当たる敵の数は実弾でもゲーム的に調整される場合がある。例えば「夕日を貫く銃弾」は,敵の塊などに撃てば実弾であっても最大10体の敵に当たる。
●リロードで一部のスキルを連続射撃
「夕日を貫く銃弾(Shift+E)」や「血の嵐(Shift+F)」などの一部のリボルバースキル発動後に「銃弾転換(E)」でリロードすると,デッドアイが持つパッシブスキル「トリロジー・オブ・ガンズ」の効果で,そのスキルの再使用待機時間(クールダウン)がリセットされ,すぐに使えるようになる。例えば,
1. E(銃弾転換)のクールダウンがない状態でShift+Fで「血の嵐」
2. Eでリロードし,
3. Shift+Fですぐに「血の嵐」が出せる
といった流れだ。
●補助武器:ショットガン
ショットガンはリボルバーよりも大きなサイズを活かし,敵を殴るのに使ったりもする。ショットガンを使うスキルは敵の防御力を低下させる効果を持っているため,硬い敵に最初に撃つのにも適している。
ショットガンはマルニ弾のほうがベースダメージが上で,拡散性も上である。
ただし,実弾の場合は近距離で撃つと追加のヒット回数が得られる効果があり,それが当たればマルニ弾より強力になりうる。この点でも,PvEなどで多数の敵を相手にする場合はマルニ弾,PvPやボスとのタイマンでは実弾,といった使い分けが想定される。
●覚醒武器:リル・デビル
ロケットランチャーのリル・デビルは,マルニが製作した覚醒武器だそうだ。長射程と高威力が持ち味で,直射だけでなく曲射のスキルも持っている。また,敵に直撃させると回避率を下げ,特定のクリティカルヒット率を下げる効果もある。
Shift+Qまたは前ジャンプ中Qの「ブラストジャンプ」は,空中でロケット弾を真下に撃ち,その衝撃波でより高く浮かび上がるというロマン溢れるスキルだ。そこから空中でCまたは左クリックで,ロケット弾を放つ「エアリアルショット」が繰り出せる。
真下にエイムして最初の敵を続けて狙ってもいいし,まったく別方向にいる敵に照準を合わせても良い。
そのほか,↑+C,↓+C,Shift+C,↓+Eでそれぞれ地上からロケット弾射撃ができるので,意外と連発性がある。
一方,リル・デビルはリボルバーやショットガンよりも強力な印象だが,使用に課題がある。リル・デビルの6種の射撃スキルで「MP」を消費するが,デッドアイにはMPを回復するスキルが用意されていないのだ。このため,リル・デビルの連発にはMPを確保する必要がある。
もっとも理想的なのは,MP回復用の無限ポーション「オウダーの精霊水」を利用することだ。
「壁」で防御しつつカバーアクションばりの攻撃もできる
黒い砂漠にはガードの概念があり,各キャラは前方からの攻撃を防ぐスキルを持っていることが多い。デッドアイの場合は,Qキーを押すとマルニ弾を使って「壁」を作って攻撃を防げる。ここからAまたはDキーと左クリックで身を乗り出し,射撃するスキルもある。近接クラスが持っているような後退ガードはない。
ロープで空中を移動
デッドアイはShift+Spaceの「開拓者」で,空中のロープにぶら下がって振り子のように移動できる。クールダウンは長めなので連発はできないが,囲まれてピンチのときに離脱,あるいは遠距離から飛び込んで攻撃するときに使えるだろう。
戦闘のポイント
最後にレベル上げなどの戦闘についての基本的なところに触れておきたい。
黒い砂漠では,敵のテリトリーが決まっている。遠距離攻撃で敵を釣り出して,敵がテリトリーから離れすぎると,敵は無敵状態となって戻ってHP回復してしまい,戦闘がやりなおしになってしまうのだ。
そのため,一撃で倒せないような手強い敵と対峙した際には敵のテリトリーから離れすぎないようにしつつ,自分が攻撃されてHPを削られすぎないようにすることが重要だ。
受けるダメージを減らしながら継続して戦うには,次のような立ち回りが有効となる。
・← or → + 左クリックや↑+Fですり抜けつつ回り込む
・Shift+Qで空中へ逃げる
・Shift+FでHP回復しながら対峙する
・Shift+Eで遠距離から戦闘を開始する
二丁拳銃で360°乱射するShift+F>E>Shift+Fがお手軽に強そうだ。HP回復もするし。 pic.twitter.com/7dX4dGxUno
— おっさんゲーマー? (@ossangamernet) December 22, 2024
「黒い砂漠」公式サイト
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