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印刷2024/09/21 09:00

プレイレポート

[プレイレポ]「黒い砂漠」に異国情緒をたっぷりと楽しめる新エリア追加。“朝の国・都”アップデートを紹介

 MMORPG「黒い砂漠」で,2024年9月12日に大型アップデート「朝の国・都」が実装された。韓国の歴史的な建造物などが再現された広大なエリアと,重厚なストーリーが楽しめる「朝の国」で,新たに追加された主なコンテンツを紹介しよう。

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「朝の国・都」の完結編コンテンツ


 2023年に実装されたエリア「朝の国」は,黒い砂漠のメイン大陸から海を越えた場所にある異国の地だ。古代朝鮮がデザインベースになっているが,本土と違って「狩り場」がないため,狩猟などのコンテンツを除いて長くは滞在しない地域となっている。とは言え,ボス討伐コンテンツの「黒い祠」など,定期的にプレイする要素は用意されているので,ストーリークリア後も一定の存在感は持っていた。

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 PC向けMMORPG「黒い砂漠」で,6月14日に新地域「朝の国」が実装される。朝の国は,韓国の地域や伝統的な文化をモチーフにした,アジアンテイストな新地域となる。今回,テストサーバーにて先行体験できたので,その内容を紹介しよう。

[2023/06/14 10:00]

 そして今回,満を持して朝の国の「完結編」となる「朝の国・都」が実装となったわけだ。
 最新地域ということで,基本的にはベテランプレイヤー向けのアップデートとなり,武器は最上位武器である「君王」を作成できる。旧最上位武器のブラックスター武器が登場したのが2019年なので,5年ぶりの上位武器となる。

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 ゲームオンは本日,PC向けオンラインRPG「黒い砂漠」にて,新狩場「星の墓場」と上位メイン武器「ブラックスター」を実装した。星の墓場は,黒い隕石が落ちた後に疫病が広がった地域で,感染者や強力なモンスターが多数存在する狩場だ。また,サービス開始4周年を記念した関連イベントがスタートしている。

[2019/05/08 19:54]

 また,朝の国で登場した「黒い祠」に,パーティで討伐するコンテンツ「黄海道編」が追加された。黄海道編では攻撃力300が目安となる「一般」と,君王武器が必要となるくらい強力な敵が登場する「挑戦」の2つのモードがある。ギミックなどが盛りだくさんの,頭脳もフィジカルも求められるコンテンツとなっているようだ。ある程度の装備を作ってしまったので休止していた,といったプレイヤーも復帰してみる機会になるだろう。

 では,これから始める初心者や,そこまで装備を作っていないプレイヤーは楽しめないのか? と言うと,必ずしもそうではない。続けて,どのようなコンテンツがあるかを見ていこう。


「都」のストーリーや雰囲気を楽しむ


 ストーリーについては,高級な装備は必要ない。朝の国をクリアしたプレイヤーであれば,問題なく進められる難度だろう。
 そんな「朝の国」の代表的な建築物と言えば「景福宮」だ。実在する韓国の文化遺産なのだが,本作では「都」として存在感を示す。

 バレノスから船に乗って朝の国に上陸し,立派な門をくぐって「都」に入るのだが,この過程で「別の地域に来た」と強く感じさせてくれる。周辺には一般住民となるNPCが数多く設置され,その一人ひとりにセリフが設定されている。

都の景福宮は,韓国の国家遺産庁の協力で作られた宮殿だ。再現度が高く,観光気分を味わえる
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公式サイトでは建造物の名称と合わせてエリアを紹介している
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景福宮に入る手前には,城下町的な「六曹通り」があり,吏曹,戸曹,礼曹,兵曹,刑曹,工曹という,6つの行政機関が存在している。これまでの黒い砂漠なら,ここだけで小さな村として通用するスケールだ
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大量の一般人が六曹通りに設置されている。とくに役割がなくとも,話しかければ台詞があるキャラも多い
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六曹通りに面した「光化門」。外敵からの襲撃にもしっかり耐えられそうな石造りの建造物だ。ここをくぐれば景福宮の中になる
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勤政殿へと続く勤政門。ディテールにかなり力が入っている
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炊事を行う厨房などのブロックも細かく表現されている
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建物の内部にも入れるよう作り込まれている。家具類など,日本との違いをチェックしてみると面白いかもしれない
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 なお,「朝の国・都」の実装時点ではコンテンツの会話音声が韓国語になっているが,後日に日本語吹き替えのアップデートが行われるとのことだ。ただ,それがむしろ「異国に来た」という感じになっていたように思う。
 また,国立国楽創作楽団と制作したハイクオリティなBGMも,その印象に一役買っていたのだろう。都では荘厳な音楽が流れ,遊雲楼では民族調の音楽に合わせて住民たちが演奏や踊りを見せる。コドゥ村に行けば農作業時に歌うような素朴な歌が流れるなど,場所によってBGMは異なり,没入感を高める作りになっている。この,音楽と情景のシンクロ具合は,過去のアップデートの中でも随一だと感じられた。


 ストーリーをある程度進めると「説話日誌」が開放される。これは「短編ストーリー集」のようなもので,一つひとつが長すぎない,ちょうどいいボリュームになっている。

都の説話日誌は8つのストーリーから自由に開始できる。続きのストーリーもあるようだ
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 そして,朝の国に関係する一部のクラスには,特別なストーリーが待っているようだ。例えば,朝の国・都で追加された地域には,ツバキの故郷である「花仙谷」なども含まれている。今回,筆者はストーリーをヴァルキリーで進めたが,「ここはもしかしたら,あのクラスで来ると何かリアクションがあるのでは?」と思うような箇所がいくつもあった。

筆者のツバキを故郷の花仙谷へ連れて行ってみると,後輩ツバキたちの固有リアクションが楽しめた
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花仙谷のトップが朝の国の兵曹判書(軍務大臣的なポジション)に就いているのも,興味深い展開だ
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ブレイダーの覚醒武器名と関係があるのだろうか。「武神祭」ではプレイヤーが参加するなど,アツい展開も待っている
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「不可殺」など,ボスにもそれぞれの物語が用意されている
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アクの強いキャラクターが続々登場し,ストーリーを盛り上げる
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 ストーリーをクリアすると,荘園の「顕禄堂」が利用できるようになる。いわゆる「豪華な家」だ。最初は広大な庭にも,建物内にも,何も家具がない状態となる。家具を購入したり製作して,東洋系のハウジングを楽しもう。

「顕禄堂」は景福宮の中にあり特別感も強い。とくに庭が広く,何を置くか迷ってしまう
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初心者でもお金稼ぎが捗る! 新しいワールドボス


 ワールドボスは決まった時間に出現し,プレイヤーたちでタコ殴りにできる気楽なタイプのボスだ。「朝の国・都」では,新たに4種類のワールドボスが追加された。

・不可殺
・ウトゥリ
・山君
・金豚王


 これら4種のボスは朝の国の地域に登場し,先に紹介した「君王」武器作成のための素材や,その強化材料を獲得できる。

 初心者はこれら素材を保管しておくより,取引所で売却するほうが美味しいだろう。君王武器は初心者からするとそれなりに遠い目標であるし,手に入ったお金をすぐに使ったほうがゲームとしての楽しみ方が広がるからだ。
 また,4体のボスは週に1回ずつ討伐するだけでいい。定時に出現するので,プレイ時間の合うときに参加しよう。倒されてしまってもデスペナルティが発生しない点も気楽だ。

ワールドボス「ウトゥリ」の討伐風景。いい稼ぎになるので参加プレイヤーが多く,MMOらしさを楽しめるコンテンツだ
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生活コンテンツが始めやすい土地柄。お米を集めてご飯を炊こう!


 黒い砂漠と言えば,戦闘だけではなく生活コンテンツも魅力だ。例えば,各村で「労働者」を雇い,彼らを農地拠点などに派遣して材料を集めれば,料理ができる。
 朝の国の地域では,各拠点を活性化させるために必要な「貢献度」というポイントが低く抑えられているので,初心者でもさまざまなアイテムが集めやすくなっている。とくに,朝の国でしか採れない「米」に注目したい。料理すると「白ごはん」になり,さらに白菜や大根などを集めて各種の「クッパ」を作ることができる。クッパは皇室料理納品というシステムで毎日お金にできるので,クッパの量産体制を目指してみるのもいいだろう。

コドゥ村は典型的な農村。米,大根,白菜を栽培できる。労働者を雇って働かせてみよう
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クッパは3種類あるが,筆者は米,大根,白菜,豚肉,料理用ミネラルウォーターでできる「稲の村元相クッパ」をよく作る
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実在する「国宝」を家具として作る


 朝の国・都のアップデートでは,さまざまな製作可能な家具が追加されている。その中でも,7種類の家具は韓国の「国宝」となっており,デザイン性も優れている。材料の入手難度は比較的易しいので,ぜひコンプリートしてみよう。

韓国の国宝である「天馬塚の金冠 」
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今後は「宮殿経営」にも期待


 今後,生活系のコンテンツとして,都を舞台にした「宮殿経営」というコンテンツが予定されている。労働者を都に派遣して,半自動的にお金が稼げるという内容だ。どのくらい稼げるのかは不明だが,釣りなどの「放置系」のコンテンツは黒い砂漠で根強く人気なので,宮殿経営も人気のコンテンツになるのではないだろうか。攻略しがいのある内容であれば,実装時にまた紹介できればと思う。

2024年のハイデル宴会で発表されていた「宮殿経営」のイメージ
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