紹介記事
「黒い砂漠」,“ドラカニア”の覚醒をプレイ。圧倒的な機動力と2つの形態を持つ新機軸のキャラになっていた!
ドラカニア「覚醒」の開発は時間をかけて行われた
黒い砂漠のクラスはLv56になると,慣れ親しんだメイン武器を使う「伝承」か,覚醒武器を主に扱う「覚醒」のどちらかを選ぶことになる。そのため,Pearl Abyssはキャラクターの開発時,伝承と覚醒の両方を事前に設計し,同時に進行するのが例だった。それもあって,これまでは実装から時間を空けることなく,覚醒と伝承の両方を体験できていた。
ところが,ドラカニアは伝承だけ4月に実装され,覚醒は「これから開発する」という発表が行われていたのだ。コンセプトアートなどは公開されていたが,実際どのようなクラスになるのか,誰にも予想がつかなかった。そして,その全貌がついに明らかになったのは2022年7月のことである。
この動画公開から一週間後,黒い砂漠研究所(テストサーバー)における事前体験が始まった。今回は50名のPC版プレイヤーが抽選で参加できるイベントもあったので,ドキドキしながら応募したファンも多かったことだろう。そんなテストをプレイしての感想を一言で述べるならば,「待ったかいがあった」である。
4人めの「槍キャラ」としての特色
ドラカニアの覚醒は,2本の槍「トリオン」をそれぞれ両手に持って戦う。ドラゴン「マクタナン」の末裔であるドラカニアは,ある魔女の遺産としてこの槍を手にすることになるそうだ。
ちなみに,黒い砂漠において「槍キャラ」は初めてではなく,4キャラめとなる。筆者のお気に入りであるヴァルキリーは覚醒で大型の「ランス」を持ち,ツバキも覚醒では長槍の「花月槍」を持つ。なんなら2つ前の実装クラスである「セージ」も「キベリウス」という投槍を持ったばかりだ。
さすがに何かしらの要素が被るのではないかと思ったのだが,トリオンの場合は想像していたよりも槍感が強くない。どことなく槍と杖の中間のような印象を受けたのである。
「魔人」と「魔竜」。2つの形態を切り替えて戦うドラカニア“覚醒”
黒い砂漠でキャラクターを覚醒させるとCキーでメイン武器と覚醒武器が切り替わるのだが,ドラカニアの覚醒では覚醒武器の中に,さらに切り替えがあるのが特徴だ。
覚醒武器トリオンには「魔人」と「魔竜」の2つの形態があり,切り替えて使うことができる。どちらの形態なのかは左手に持つトリオンの形状や専用のUIで判別できる。
魔人の特徴
魔人形態は左手のトリオンが細い槍となっていて,素早い攻撃が持ち味だ。硬直,気絶,浮かし,ノックダウンなどの状態異常攻撃(CC)が多く設定されていることも特徴となる。とくにPvPなどで使いやすそうだ。また,敵がダウンしている状態で威力が上がる「ダウンアタック」効果が付与されたスキルも多いので,PvEでも転倒させられる相手に対しては,高い攻撃力を発揮するだろう。
●嵐の襲撃
↑移動+右クリックで発動する「嵐の襲撃」は,敵への突撃スキルの1つだ。一瞬姿を消して,斬り払いから地面を突く,出の早い2連撃となっている。浮かしCCが付いているため,攻撃の起点としても使えそうだ。
この位置から突撃可能 |
一瞬で敵の中に移動して攻撃できる |
●逆鱗突き
Shiftキー+左クリックで発動する「逆鱗突き」は,最大5打撃の連撃スキルだ。3打撃めではジャンプ攻撃となり,相手のノックダウンを狙える。また,Shift+左クリックを保持したまま連続で繰り出せるので,覚醒ドラカニアの操作に慣れていない初心者がとりあえず使うのにも向いている。
●吹き荒れる暴圧 - コンボ:根絶
Shiftキー+Fキーで発動する「吹き荒れる暴圧 III」は,派生のパッシブスキル「コンボ:根絶」を取得するとスキルの効果が変わる。クリティカル率100%が付与されるため,魔人形態のスキルの中でも瞬間火力が高めのスキルに変化するのだ。また,敵に当てると10秒間敵の防御力を20下げる効果が付与されており,硬い敵を殴り始める前に使うと効果的なスキルでもある。
魔竜の特徴
左手のトリオンが巨大化している魔竜形態では,その見た目のとおり火力重視の攻撃が中心となる。すべての魔竜スキルにはクリティカル率100%の効果が付き,元のダメージの2倍の威力を常時叩き出す。その代わり,ダウンアタックなどの追加効果が付いていないスキルが多い。このため,ダウンさせられない,立ち状態で殴り合うような大型の敵などで効果を発揮すると考えられる。
●断砕烈炎
Fキーで発動する左槍による前方突き攻撃。闘志(MP)を回復する貴重なスキルとなる。
●大地を引き裂く咆哮
↓移動+Fキーで発動する「大地を引き裂く咆哮」は,ドラカニアが持つ中でもかなりの大火力を発揮するスキルだ。立ち止まって放つスキルとなるため隙は大きいが,前方ガードが付与されている。
●破滅の引導者
Shiftキー+Qキーで発動する「破滅の引導者」は,高くジャンプしてトリオンを地面に突き刺すスキルだ。空中にいる間は無敵であり,着地後の攻撃もすぐに終わるため隙が少なく,それでいて火力も高めに設定されている。PvEでは浮かし効果もあるので,小型の敵などにも有効だ。
共通スキル
魔人と魔竜の両形態から出せるスキルもいくつかある。その中からキャッチの「突き破る槍」,高機動/飛行スキルの「コンボ:破滅の翼」を紹介しよう。
●突き破る槍
Eキーで発動する「突き破る槍」はいわゆるキャッチ(投げ)スキルだ。主に対人戦で利用することになるだろう。
トリオンで突き刺し攻撃を行うため,この距離から当たるのが強い |
ヒットすれば浮かしが入り,敵がダウンする。掴んだ後に左クリックを押せば追撃が入る |
●長距離移動スキル「コンボ:破滅の翼」
Shiftキー+Spaceキーで発動する「コンボ:破滅の翼」は,これまでのクラスと比べても別格の機動力を誇る移動スキルだ。
「コンボ:破滅の翼」を使うには,メインスキルの「マクタナンの翼」を取得しておく必要がある。覚醒でもShiftキー+Spaceキーで「マクタナンの翼」を発動できる。伝承でのマクタナンの翼は雷の翼だったが,覚醒版はより実体化している。しかし,左肩は幻影のような翼に見える。覚醒の物語に関係しそうなデザインだ。
マクタナンの翼の発動後,Shiftキー+Spaceキーを押し続けると,マクタナンの翼を延長するような形で「コンボ:破滅の翼」が発動する。青白い光を放ちながら高速移動する姿は,まるでジェット戦闘機のようだ。驚くほどの距離を高速移動できる。
この状態になったら,Shiftキー+Spaceキーを離しても移動状態が維持される。止めたくなったら↓キーかSキーを押そう。
また,地面との高低差がある崖の上などから発動すると,一定の距離を文字どおり「飛行」できる。飛行状態が終わるとそのまま落下するが,落下から着地までの時間が2秒以内であれば,ノーダメージとなっている。筆者が試した限りでは,飛行状態になるスタートポイントは場所を選ぶようだった。そのため,自力飛行できるクラスであるランの「軽功」スキルとは差別化されていると感じた。
強力なスキルなので,15秒に1度しか発動できない,若干クールタイム長めのスキルとなっている。絶え間なくビュンビュンと飛び回ることはできない点には注意が必要だ。
とはいえ,ほかのクラスを圧倒する機動性を見せつけるこのスキルは,覚醒ドラカニアの強力な武器であり,アイデンティティの1つとなるのは間違いない。狩りにしても,通常ではためらうようなルートを選ぶことができるので,「狩り場で最も効率が出るルート」も変わるかもしれない。
魔人と魔竜の切り替え方法は大きく分けて2つ
魔人と魔竜の切り替えはShiftキー+Eキーの「遺産選別」スキルが基本となる。また,覚醒の何かしらのスキルを出した後にSpaceキーを押しても,「遺産選別」が発動して魔人と魔竜が切り替わる。
そして,もう1つの切り替え方法は,特定のスキルを使うことだ。逆に言えば,切り替えたくないときは該当するコマンドを出さないように注意しなければならない。
【魔人→魔竜】
↓移動+Eキー:滅砕突槍
Shiftキー+Qキー:破滅の引導者
【魔竜→魔人】
↑移動+Eキー:滅砕突槍
Shiftキー+Fキー:吹き荒れる暴圧
↑移動+右クリック:嵐の襲撃
ドラカニア「覚醒」はメインスキルも有用だ
そして,覚醒で忘れてはならないのは「メインスキルも有用」という点だ。例えば,メインスキルには防御力を高めながらHPを一気に回復させる「マクタナンの龍鱗」というスキルがある。HPが減ってピンチになったときに「コンボ:破滅の翼」で一気に離脱し,「マクタナンの龍鱗」でHPを70%まで回復させる……といったこともできるわけだ。
ただ,伝承で行えた「イオンチャージ」はできないので,溜め攻撃を省略することはできない。あくまでも攻撃の要は覚醒スキルになるだろう。
これからプレイする人は「シーズン:竜騎士」でドラカニアを始めよう!
ドラカニアの覚醒が実装された7月27日から「シーズン:竜騎士」も開始されている。シーズンは初心者用の成長チャンネルで,キャラクターも装備も成長させやすい特殊な環境だ。これまでの黒い砂漠の操作感とは一線を画すドラカニアの覚醒を,ぜひ「シーズン:竜騎士」で体験してほしい。
「黒い砂漠」公式サイト
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