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自由度が高いと言われるMMORPG「黒い砂漠」。何がそんなに自由なのかをいろいろ紹介してみよう
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印刷2015/09/04 00:00

プレイレポート

自由度が高いと言われるMMORPG「黒い砂漠」。何がそんなに自由なのかをいろいろ紹介してみよう

 2015年7月に新サーバーが追加され,8月26日には「海賊島」という新エリアが解放されるなど,盛り上がりを見せているMMORPG「黒い砂漠」。5月のオープンサービス以降,すでに4体の新クラスキャラクターが追加され,年内にまだ3つ以上の新キャラクターが実装予定(関連記事)と,その展開の早さにも注目のタイトルだ。

 ところで,いま「自由度の高いMMORPGは何か?」と問われたら,筆者は真っ先に本作を挙げるだろう。というのも「黒い砂漠」は,メインストーリーを追うことを重視せず,生活系コンテンツに没頭したり,ただ世界を歩き回るだけでも楽しめる作品になっているからだ。

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 「黒い砂漠」が自由に遊べるというのは,これまでに何度も出てきた話題だ。しかし,実際のところ本作でどんなことができるのだろう。冒険ができるというのはMMORPGとして当たり前だし,生産やハウジングにしてもそうだろう。もし一緒に遊びたい友達に本作ならではの特徴を紹介するとき,ただ「自由なゲームだ」と話しても,なんともボンヤリとしていて,魅力が伝わるかどうか怪しそうだ。
 そこで,本稿では「黒い砂漠はこんなことができるゲーム」だという本作の魅力を,あらためてまとめてみることにした。

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「黒い砂漠」公式サイト



山も海もシームレスでつながる広大な世界


 先ほど「冒険は当たり前」と述べたが,その冒険の舞台となる“世界の広大さ”は,「黒い砂漠」の魅力と呼んでいいものだろう。世界はシームレスにつながっており,見えるところであれば(未実装のエリアはさすがに除くが),ほぼすべての場所に行くことができる。
 また,クオリティの高いグラフィックスで描かれた世界も,冒険心を大きく刺激してくれる。街道を進めば,移り変わっていく景色に目が奪われるし,ただフィールドがあるのではなく,そこを行き交う人々(NPCやほかのプレイヤー)の存在によって世界の動きも感じられるのだ。

 もちろんゲームとして,導線となるメインストーリーは用意されているが,プレイヤーは最初から,この世界でどのように活動することも許容されている。どこへ行くのも自由なのだ()。危険地帯への侵入は自己責任だが……。

※自由であるがゆえに,本作のユーザーインタフェースは若干難しい。チュートリアルとなるクエストだけはしっかり進めておこう

開放されているマップで行けないところはない。マップ上で白い霧のようなものが掛かっている場所が,プレイヤーにとって未踏の地だ。それらを潰して世界の姿を明らかにしていくのも,パズルのピースを埋めているようで楽しい
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いろいろな個性がある馬。育ててブリーダーを目指す


 そんな広大なマップを移動するとき,欲しくなるのが“馬”だ。馬の捕獲には野生種と出会える運と,ミニゲームをクリアできるある程度のテクニックが必要になる。手間取るようであれば,マーケットで安く出品された馬を買ってしまった方が早いだろう。
 走り始めたばかりの馬は,やけにゆっくりと動くなと思ってしまうが,徐々に速度がノリ始めると,背景が流れていくスピード感に病みつきになりそうな速度になる。それが楽しくて,スピードを落とさないようにどこまで行けるのか,乗馬テクニックを磨きたくなってしまうのだ。移動時間が縮まるという現実的なメリットはともかく,ただ走らせているだけでも気持ちがいい。

馬は徒歩とは比べものにならないスピードで疾走する。ちなみに,キーによる移動とオート移動では,キー移動のほうが速い。オート移動は若干速度が落ちるが,その分流れる風景を楽しめるので,オートで景色を眺めながら移動するのも乙なものだ
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馬具を装備させることで,若干ながら速度やHPなどの底上げを図れる。馬具は染料で色を付けることもでき,馬も個性的なアバターとして仕上げているプレイヤーも多い。また,馬同士を交配させることで,まれにすごい色の馬が生まれることがあるようだが,それもひとつの個性か
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 本作では馬を交配させられ,世代を重ねることで,特殊なスキルを持つなど,それぞれに個性を持った馬を育成できる。実際に馬の育成に力を注ぎ,5世代,6世代と代を重ねて,育て上げているプレイヤーもいるようだ。そうして世代を重ねた馬は,安く買える馬に比べて遙かにスピードが速く,マーケットを通して高額で取引きされる。ひたすら優秀な馬を育てて,プレイヤーに販売するというのは,ブリーダープレイといったところだろうか。

 ちなみにプレイヤーのあいだで,そうした優秀な馬を集めて,トラックレースのようなものがしばしば開催されているようだ。先述したように,いかにスピードを落とさないかもプレイヤーのテクニックになるので,しっかりゲームとして成立しているのが面白い。
 個人的には,距離の遠く離れた2つの街のあいだを,どれだけ早く横断できるかといった,キャノンボールやラリーのようなレースも見てみたいものだ。もしかしたら,すでにやっていたりするのだろうか?


戦わなくても生きていける世界


 ある意味,本作の真骨頂とも言うべきコンテンツが,生産/採集系コンテンツだろう。これまでのMMORPGに出会ったとき,戦闘系はいいから,生産職で生計を立ててみたいとゲームの遊び方を思い描く人もいたと思うのだが,多くの場合,生産系は戦闘のおまけ程度のもので,それを専門で遊ぶのは難しかった。
 では,「黒い砂漠」はというと,そうした生産コンテンツだけをコツコツとやり続けているだけでも,プレイとして成立するものが数多くそろっているのだ。そのひとつが生産や採集を行うと,それらのスキルレベル以外に,キャラクターのレベル自体も上がっていくというもの。つまり,キャラクター育成のために戦闘をしなくても良いのだ。本当の意味で生産/採集が,ひとつの遊びになっていることが分かるだろう。


●収穫で草刈り職人になってみる

 いま「黒い砂漠」で「King of 採集」といっても過言ではないのが,草花の収穫だ。何の道具も使わずに草木をむしるだけなので,ゲーム開始直後からチャレンジできるのが大きなポイントだ。
 鍬を持てば薬草なども採取できるが,素手の場合は雑草がほとんど。しかし,雑草であってもマーケットで結構な値段で売れたりするので,一財産を築くこともできてしまう。

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●木々を伐採して木こりを目指してみる

 人気は草木の採集に一歩譲るが,伐採も代表的な採集生活だ。斧を持って,木を切る音と,その姿を見ていると,なにか悟りでも開いてしまいそうになる不思議な心地よさがある。ちなみに筆者は,船を造るために木を切り続けた結果,キャラクターのレベルが35から45になっていた。

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●生きるためには殺生も必要。精肉屋になってみる

 獣系のモンスターと戦う必要があるため「生活系だけ」とはちょっと違うが,お肉を集め続けるプレイだ。集めたお肉はマーケットで流すだけでなく,自分でジャーキーに加工したり,料理に使うこともできる。

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●皮革を集めて生計を立ててみる

 お肉集めと同様,倒した獣系のモンスターから皮を剥ぎ取りまくる。ちょっと生々しすぎる気もするが,これも人々が生きていくためには,必要な仕事なのだ。筆者が遊んでいるサーバーでは皮剥人口が少ないのか,マーケットでそこそこの値段が付くこともあった。

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●生産系の王道といえば鉱石集め。採掘師を目指してみる

 岩に向かってツルハシを打ち下ろし,鉱石などを手に入れる。伐採と同様に,ツルハシを岩にぶつけてキンキン鳴らす音が心地良い。採集のレベルが上がると,エメラルドやサファイアなどの宝石も掘れるなど,採集系の花形職だろう。まあ,宝石といえど,高く売れるとは限らないのだが。

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●水汲みだけでどうにか生活してみる

 その名のとおり,瓶に水を汲むだけの簡単なお仕事。川でも海でも,水場ならどこでも可能だ。この水を「加工」したり「選別」したりして,売り払うことになるのだが,汲んだ水を選別すると低確率で砂金が出ることもある。一攫千金……とまではいかないが,そこそこのお小遣い稼ぎにはなるだろう。

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●まったり悠々自適な釣り人プレイを楽しんでみる

 釣りは,竿を持って糸を垂らして魚を釣り上げる,言わずと知れたメジャーな遊びだ。魚を釣り上げるにはミニゲームをしなくてはならないのだが,7月のアップデートで4分経てば自動で釣り上げる機能が実装されたため,のんびりとした釣りプレイも可能になった。ただ,自動釣りだと,等級の低い魚は自動的にリリースされてしまうので注意が必要だ。
 釣った魚は貿易品として売っても良いし,干物にして食べても良いのだが……ビールと干物で一杯とはいけないところが残念だ。というか,労働者(NPC)が飲めるビールを,PCが飲めないのはおかしいのではないだろうか! と筆者は訴えたい(※)。

※労働者については後述するが,彼らに働いてもらうための行動力回復アイテムとして,ビールなどの酒を飲ませられる。しかし,プレイヤーキャラクターは“なぜか”飲めないのだ

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●商品を運ぶ旅商人プレイで,山賊に襲われてみる

 本作では,各拠点にいる貿易管理NPCから商材を買い,ほかの拠点へ運搬し,売った差額で利益を得るという貿易もできる。ほかの生活系に比べて手間と時間は掛かるが,旅をしながらお金儲けができるのは楽しいものだ。
 もっとも,途中でNPCの山賊に襲われることもあるので,運搬中はスリルも味わえる。始めたばかりのころの儲けは微々たるものだが,馬車を使っての長距離貿易ができるようになると,どんどん儲けも増えていく。やりがいとお金儲けを同時に満たせるのも商人プレイの醍醐味だ。

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 さて,「黒い砂漠」では街や村,砦などの「拠点」同士を接続することで,交易品を正当な値段でやりとりできるようになる(接続していない場所では,交易品が買えないし,売っても安く買い叩かれてしまう)。交易の条約を結ぶようなイメージで,商人プレイをするなら拠点の接続は必須だと言えるだろう。
 どの拠点同士をつなげるのか,つなぎ方に正解はないので,飛び石となっている拠点を結んで完成した「自分だけの貿易網」ができあがる。これはマップでも確認でき,それを眺めるだけで,これまでの旅路が形になったような気になり,大きな満足感が得られるはずだ。
 ただし,調子に乗って拠点をつなげまくると貢献度(※)が足りなくなる。さらに貿易管理NPCで受けられるクエストをクリアするために,マップの西端から東端まで移動するハメにもなりかねないので,あまり収益に寄与していない拠点は接続を解除したほうがいいかもしれない。

※この世界で活動していると,クエストの報酬などで信頼を得たという形で貢献度というポイントが入手できる。貢献度は,拠点の接続や,NPCから特別な装備を借り受ける際,家の購入時など,さまざまな場面で消費する大切なポイントだ

マップ上で拠点同士がつながっている白いラインは,プレイヤーが未接続のもの。接続している拠点は,オレンジ色のラインで表示される。すべて接続するのは不可能に近い(貢献度が足りない)ので,自分のプレイスタイルに合わせて効率的につなげたい
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●部屋を借りて内装を楽しんでみる

 生産や採集とは少し違うのだが,MMORPGの大きな楽しみと言えば,やはりハウジング。家を持つということが,最初の目的になることも多い。本作では,街に存在する空き家を借りる形で自宅が得られるようになっている。借りられる部屋はとくに制限はなく,好きな街の,好きな空き家を,合計5つまで自分の部屋にできるのだ。しかも,本作において部屋だけはインスタンスゾーンになっているので,ほかのプレイヤーと競合することもない。

 部屋を借りると,そのなかに家具を配置したり,練金をしたり,料理に使う道具を揃えたりできるようになる。ベッドを置いてそこで寝ると,いろいろな作業に必要な“行動力”の回復が早まるなどのメリットもあるので,しっかりと生活ができそうな環境を整えたいところだ。
 また,ほかのプレイヤーの部屋にも自由に訪れて,内装を見て回ることができるので,同じ間取りでどんな部屋にしているのか見に行くのも面白いだろう。

アバター以上に個性が出るのがハウジングだ。ほかのプレイヤーの部屋に自由に出入りできるので,どんな内装を楽しんでいるのかお邪魔してみてはどうだろうか?
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●労働者をまとめる親方になってみる

 ハウジングとはちょっと異なるのだが,プレイヤーが生活する「部屋」とは別に,道具や馬車などの製作が行える「工房」や「倉庫」として,各街で家を借りることもできる。これらは,貢献度の続くかぎり所有できるので,移動先の街に確保しておくと便利だろう。
 工房や倉庫は,部屋のように中に入ってプレイヤー自身が作業を行うというものではない(そのため内装もできない)が,「労働者」を雇って,プレイヤーの変わりに工房で商材を製作してもらったり,運搬してもらったりと,プレイヤー自身が職人ではなく,職人を率いる親方(もしくはオーナー)のようなプレイも可能だ。

武器や防具といった装備品工房から,農作物や海産物の加工施設,馬車製作所や造船所といった製作所までさまざまな種類の工房がある。自分がやりたいことに合わせて所持,運営していこう
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なぜ登るのか。そこに高い場所があるからだ!


 3Dタイプで高低差のあるフィールドが存在するゲームでは,必ずといってよいほど「登山部」プレイヤーが登場する。つまり,フィールド上の山や建物など,高い場所へ到達することに心血を注ぐプレイヤー達が必ずいるわけだが,「黒い砂漠」にもまた登山部が活躍する場があちこちにあり,登山記録(スクリーンショット)がネット上で多く公開されるなど,盛り上がりを見せている。

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 ただ,山(高所)に登るという行為そのものは,ジャンプができる作品であれば,登山部という言葉ができるくらいには,珍しい遊び方ではない。では,本作の登山の何が特徴的なのかと言えば,ちょっと届きそうにないと思えるような高さの場所であっても,“掴む”ことさえできれば,よじ登れるところにある。もう気分は,ロッククライマーか冒険アドベンチャーゲームの主人公かといったところだ。
 もちろん,山に登ったからといって,特別に何かが手に入るということはないのだが,強いて言えば,苦労して登った達成感と,高所から見下ろす美しい景色で得られる満足感が報酬といったところだろう。結論が,完全に登山家である。

実のところ,ゲームには特定の名称が付いた山はあまりない。じゃあ,どこを登るのかと言えば,マップを開いて「標高が高そうな地形」を勝手に山に見立てているだけ。高い場所があれば,それが“山”なのだ
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 ところで,そんな美しい景色を見たとなれば,スクリーンショットで残しておきたくなるのが心情だ。スクリーンショット自体は,「PrintScreen」キーを押せば簡単に撮影できるのだが,せっかくなら,個性的な映像を撮影してみるのも楽しいかもしれない。

 これまでも紹介したことはあるが,「黒い砂漠」は「Ctrl」+「U」キーでスクリーンショット専用のモードに変更できる。このモードにすると,キャラクター名やUIなどの表示がすべて消えるので,撮影にもってこいだ。さらに,この状態で「U」キーとカーソルキーを組み合わせると,被写界深度や色調の変化なども設定できる。カーソルキーのみで操作すると視点の移動もできるので,これらを組み合わせれば,ただ「PrintScreen」キーを押していただけとは比べものにならない,個性的なスクリーンショットが撮れるようになるはずだ。この操作方法については,公式ブログに,より詳しい説明が載っているので,それを参考にして,旅の思い出を残そう。

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カーソルキーでカメラ視点の移動ができる。これはスクリーンショットの撮影に役立つだけでなく,プレイ時のキャラクターの表示位置を決められるので覚えておこう
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スクリーンショット専用モードで「Ctrl」+「Shift」+「↑」または「↓」キーを押すことで,セピア調やモノクロとったフィルターが掛かったような画面にすることもできる。こちらも詳しくは公式ブログを参照してほしい

「黒い砂漠」公式ブログ
美しいスクリーンショットの撮り方をご紹介!


 高所と言えば,何も山ばかりではない。そう,街や村には登りがいのありそうな,高い建物が存在するのだ。天辺に通じる足場を探しながら,ジャンプし,ときによじ登りひたすら上を目指してほしい。ただ,正直なところ高い建物に登ると,下を見るのがかなり怖い。皮肉にも,クオリティが高く,美しいグラフィックスが,高所での恐怖心を煽ってしまうのだ。ちなみに,相応に高いところから落ちると,現実と同様にキャラクターはしっかり大ダメージを受けるので,くれぐれも足下には気をつけてほしい。

建物を登るなら,カルフェオンとアルティノの街がオススメだ。とくにカルフェオンの頂上は,まるで高層ビルの屋上から下を覗き込んだときのようなヒヤリ感が味わえる
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遺跡に洞窟,海。ロマン溢れるフィールドを探検


 高所をひとしきり楽しんだところで,純粋にフィールドの探検も楽しんでみよう。「黒い砂漠」のフィールドには,洞窟や遺跡のようなものが点在している。遺跡はマップ上に位置が示されていることも多いが,洞窟はどこにあるのか分かりづらい。しかも中は真っ暗だし,モンスターがいたりと結構危険なところもあるので,ランタンなど明かりの準備はしたほうがいいだろう。

過去の遺跡や史跡を見て回る楽しさは,さながら観光気分。物語にも関わるこれらの遺跡には,ロマンが詰まっている
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この世界には,その名もズバリ「秘密の洞窟」という洞窟が数多く存在する。秘密というだけあって,入り口は非常に見つけづらく,這って行かなければ入れないようなところもあり,今度は探検家になった気分だ。洞窟の中では宝箱や,レアな鉱石,採集物が手に入ることも
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 山登りや洞窟,遺跡巡りが陸の遊びとするなら,当然海の遊びもある。本作では,海や川などの水場に入ることができ,もちろん泳ぐこともできる。ただし,水に入っているとスタミナを示すゲージが減少し,それがなくなるとHPが削られて,いずれは溺れてしまう。スタミナが切れて溺れるというのは,なんとも生々しい……。そんなこともあって,はるか彼方まで遠泳しようというのは,オススメしない(※)。そこで,イカダや船を手に入れて海を自由に駆け回る航海プレイを紹介しよう。

※当然ながら,なんでもできるというだけあって,HPを回復しながら泳ぎ続けたという人もいたようだ。目的の島に着くまでかなり時間がかかったのではないだろうか……(有料アイテムには泳ぐ速度をアップするものもあるのだが)。ちなみに水中に潜るとスタミナゲージとは別に潜水用のゲージが表示され,これがなくなるとやはり溺れてしまう

 イカダや船は自分で製作してもいいし,マーケットで購入することも可能だ。ただ,どちらにしてもほんの少しハードルが高いので,実のところ海に出ているプレイヤーの数はまだ少ない。しかし,大海原を駆ける爽快感や解放感は,陸では味わえない感動が得られるので,一度は体験してほしいものだ。
 何の目的もなくただ海を渡ってもいいし,島に接岸して海賊のお宝を探したり,海洋貿易に手を出してみるのもいい。船に大砲を積み込んで,海賊王(自称)を目指すプレイも……できるかも。

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 ちなみに,過去にはプレイヤーの呼びかけで,陸地から島へ船で橋を架けるイベントが開かれたこともある。「ええ,船で海を渡るって,そういうこと?」と心のなかでツッコミを入れずにはいられなかったのだが,プレイヤーの自由な発想でイベントにまで発展するあたりがなんとも面白い。また,それを許容できるゲームだという証明にもなるのではないだろうか。こういったイベントは開催の前に全体チャットで告知されることが多いので,運良く見かけたら,参加してみるのもアリだろう。

ベリア村の北東にあるクロン城付近の海岸から,さらに北東のイリア島までの船で橋を架けようというプレイヤー主催イベント。多くのプレイヤーが船を駆って集まったが,イリア島までの途中にあるアラキル島までしか届かなかった。船があと2〜300隻もあれば届きそう?
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近くにやってきたNPCの海賊船を,近くにいたプレイヤーが総力を挙げて轟沈。「黒い砂漠」で初めて数の暴力というものを思い知った場面だ
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 世界中を旅するうえで,気になるのが敵との遭遇だろう。海上なら貿易品を持っていない限り戦闘は起こらない(NPC海賊が出てこない)し,陸地でも基本的には街道を歩いていればあまり問題はない。街道から外れて未踏の地へ踏み込んだ場合は敵に攻撃されることもあるかもしれないが,ダッシュして逃げまくればきっと大丈夫。もっとも,追い付かれるのが怖くて後ろを確認できず,自分がどこにいるのか見失うことはあるかもしれないが,そんなアクシデントも探検を彩る思い出になってくれるだろう。


プレイヤーの発想次第で無限に広がる遊び方


 というわけで,本作で体験できるいろいろな要素の一部を紹介してみたが,魅力の一端は伝わっただろうか。

 今回紹介した,生産/採集系メインのプレイにしても,掴んでよじ登ること,馬の遊び,船を浮かべること,これらはあくまでシステム側で用意されたものだ。プレイヤーが,こうしたシステムで用意された要素やオブジェクトを使ってどのように遊ぶのか,その手段が大きく制限されることなく許容される懐の広い作りが本作の大きな特徴であり,それが本作の自由さとなっている。まさか開発者も船を橋にするとは考えなかっただろう。今後もプレイヤーの発想で,ゲーム内の要素を組み合わせて,新しい遊びが生まれてくるはずだ。

 もちろん言葉ではなく,触って初めて感じられる魅力もゲーム中には多い。もし,本作をプレイできる環境があれば,一度,この世界の空気を感じてみてほしい。もしかすると,かなり細かく設定できる,キャラメイクにドハマリしてしまって,ゲームの世界になかなか行けないかもしれないが,それもまた「黒い砂漠」の楽しみ方のひとつである。

「黒い砂漠」公式サイト

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