「Dead Island: Riptide」には第5のキャラクターも登場。脱出に失敗して流れ着いたパラナイ島もやっぱりゾンビだらけ

　Deep Silverは，「Dead Island」の続編となる「Dead Island: Riptide」の最新情報を公開した。Dead Island: Riptideは2013年内の発売が予定されており，対応機種は前作と同じくPCおよびPlayStation 3，Xbox 360とのこと。以前は拡張パックとも言われていたが，スタンドアロンのタイトルとして発売される予定だ。

　Dead Islandは，一人称視点での接近戦を中心にしたアクションゲームで，最大4人のプレイヤーが参加できるCo-opモードもサポートしていた。2012年8月に行われたGDC Europeでの発表によれば，現在までに400万本のセールスを記録したという

　その後日談を描くDead Island: Riptideの序盤は，悪夢のようなバノイ島からようやく逃げ出したキャラクター4人が海軍の救助船に拾われるが，船内でもゾンビが発生。命からがら逃げ出したキャラクター達が，新たな舞台となるパラナイ島へたどりつくという流れになっている。副題である“Riptide（リップタイド）”とは，「沖に向かう潮流」を意味するサーフィン用語で，再びゾンビであふれる島に舞い戻ることになったキャラクター達の受難を暗示しているのだろう。

「Dead Island: Riptide」公式サイト

　本作では新たに天候システムが加えられており，パラナイ島ではモンスーンの発生によって洪水が起きたり，どしゃぶりの雨で視界が悪くなったりするという。腰まで水に浸かって移動するという場面が想像できるが，溺れることのないゾンビ達は，水の流れに乗ってさまざまな場所に拡散しているという。


　ケルンで開催されたGamescom 2012では本作のデモプレイが公開されており，そこでは，水没したジャングルのような場所を，数隻のボートに分乗したキャラクターが進んでいくというシーンが公開されていた。キャラクターの1人がボートを操り，別のキャラクターが前後左右を確認しながら，近付いてくるゾンビを銃撃していくのだが，突然現れたゾンビに捕まって水中に引き込まれそうになったりなど，迫力のあるシーンが見られた。というわけで，以下はGamescom 2012で筆者が見たデモの様子をちょっと書いてみよう。

　ボートがようやく到着した場所は教会のような建物で，大きなポンプを使って水を抜かなければ，いつまでもゾンビが襲ってくるという。ここは，「Hub Defense」と呼ばれるWaveモードのようなスタイルのミッションになっており，20人はいようかというNPCの生存者と共に，水が抜けるまで押し寄せてくるゾンビを撃退し続けなければらないという，激しいアクションが楽しめるようになっていた。


　前作と異なるのは，ゲーム序盤から銃器が利用できることで，プレイヤーは備え付けの機関銃を撃ちまくったり，プロパンガスのボンベを敵中に投げ込み，それを狙い撃ったりすることで敵を一網打尽にすることも可能だった。教会の周囲には金網が張り巡らされているが，警備が手薄なところはゾンビに破られてしまうので，侵入してきたゾンビを倒したうえで，金網を修繕することも必要になる。ゾンビには，黄色い防護服を着た，ヘルス値の高そうなものも新登場しており，これを先に始末しないと簡単に金網を突破されてしまうようだった。

　Dead Island: Riptideは，前作で成長させたキャラクターのセーブデータを利用することも可能だ。レベルアップシステムは本作にも継承されているのだが，前作のセーブデータを使用した際，さらに新しいスキルがそこに上乗せされるのかどうか，細かい部分は不明だ。前作とは別のスキルツリーが新たに用意されている可能性もある。

「Dead Island: Riptide」公式サイト

　公式サイトでは，5人目のキャラクターが登場することも明らかになっており，おそらく，前作の不満点として挙げられていたサポートクラスが加えられるのだろう。現時点では，詳しいことは発表されていない。

　Dead Island: Riptideでは，水回りのグラフィックスが強化されている印象で，水面の様子や降雨の描写などに期待が持てそうだ。8〜10時間のシングルプレイキャンペーンが用意されているとのことだが，マルチプレイでも前作同様，仲間達と厳しいサバイバル体験ができるのは間違いないだろう。続報に期待したい。