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    [TGS 2015]Wargamingの2016年は「モバイルの年」に。「World of Tanks Blitz」に留まらないモバイル戦略を聞いた
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    印刷2015/09/19 18:32

    インタビュー

    [TGS 2015]Wargamingの2016年は「モバイルの年」に。「World of Tanks Blitz」に留まらないモバイル戦略を聞いた

    画像集 No.003のサムネイル画像 / [TGS 2015]Wargamingの2016年は「モバイルの年」に。「World of Tanks Blitz」に留まらないモバイル戦略を聞いた
     日本はいまやすっかりモバイルゲーム大国であり,それゆえに,「World of Tanks」(PC / PS4 / Xbox One / Xbox 360)ベースのモバイルタイトルであるモバイルOS向けタイトル「World of Tanks Blitz」(Android / iOS)も,熱心なプレイヤーを有している。

    Ozan Kocogle氏(Producer, Wargaming Asia)
    画像集 No.002のサムネイル画像 / [TGS 2015]Wargamingの2016年は「モバイルの年」に。「World of Tanks Blitz」に留まらないモバイル戦略を聞いた
     そんなWorld of Tanks Blitzは,今後,どこへ向かうのか。日本の戦車の実装が始まったこのタイミングで,4GamerはWargaming AsiaのプロデューサーであるOzan Kocogle(オザン・コチョール)氏に話を聞くことができた。
     ちなみにコチョール氏,ご本人がとても日本語が達者で,通訳は不要なレベル,かつ名刺にも名前はカタカナで印刷してあったことから,本稿では以下,カタカナ表記でいきたいと思う。

     なお,当初は100%インタビューの予定だったのだが,コチョール氏が話し始めたら止まらないタイプだったこともあり,結果としてプレゼンテーション+質疑応答的な形になっている。


    コチョール氏,大いに語る~Blitzに日本戦車ツリーが登場


     まずWorld of Tanks Blitz(以下,Blitz)の現状ですが,おかげさまで大いに成功しております。
     現在,ユーザー数は全世界で2500万人オーバーとなりました。PC版とBlitzの両方をプレイするというプレイヤーさんも多いのですが,Blitzだけをプレイするプレイヤーさんも非常に多いというのが現状です。つまり,完全に新しいプレイヤー層を切り開いた,と言えるでしょう。
     熱心なプレイヤーさんも多く,1万5000バトル以上をプレイしているような,超ヘビーユーザーさんも出現しています。

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     リージョンとしてはアジアでのプレイヤーがとくに多く,なかでもとりわけ日本人プレイヤーの熱意が際立っていると言えます。「Wargaming.netの作品に触れたのはBlitzが初めてだった」というプレイヤーさんも多くて,本当にありがたいことだと感じています。
     その恩返しといたしまして,Blitzにもついに,日本戦車の導入が始まりました。先日のアップデートで,まずはその第1弾として,チヌ改のリメイク版をプレミアム・タンク(課金戦車)としてリリースしています。

    Wargaming Japanによるチヌ改解説ビデオ

    Clik to Play
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     また日本戦車の技術ツリー自体も,12月をターゲットとしてリリース予定です。こちらはPC版でのリリース順と同様,まずはLTとMTあわせて13種類のご提供となります。もちろん,随時プレミアム・タンクも追加していく予定です。
     PC版だと,アジアの戦車は中国のものから導入が始まりましたが,Blitzではやはり日本人プレイヤーさんの数と熱意が非常に大きいものがありますので,日本の戦車を先に導入する方向で進めています。

     また,これはぜひとも注目していただきたい部分なのですが,Blitzはこれから,Blitzならではの,またモバイルならではの展開を行っていきます。「BlitzがBlitzとしてのアイデンティティを確立していく」,そんなフェイズに入ったとお考えください。

     その皮切りとなっているのが,9月28から4週間にわたって開催されるイベント「Rise of Continents」です。簡単にいえば,これは,アジアと欧州,ロシア,北米という4つの地域による対抗戦です。

    Rise of Continentsのキーアート。アジアのイメージが侍というのが,Blitzの現状をよく表しているといえるかもしれない
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     ただ,対抗戦と言っても直接バトルするわけではなく,ゲームを進めていくことで――たとえば,特定の国の戦車を撃破するとか――得られるポイントを各地域で蓄積していき,そのポイントが最も多い地域の勝利というシステムになっています。ですから,バトルに強い地域が勝つというよりも,より熱心にプレイする人の多い地域が勝つイメージですね。

    グローバルスポンサーはSennheiser(ゼンハイザー)。ゲーマー向けヘッドセットやイヤフォンが褒賞として用意されるという
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     Rise of Continentsには,もちろん賞品が出ます。イベントで優秀な成績を収めたプレイヤーは,自動的に2週間のプレミアムアカウント期間と,500ゴールド(※ゲーム内の課金トークン)が授与されます。
     それだけでなく,グローバルスポンサーから提供いただいた,豪華賞品もあります。こちらもイベントでの成績優秀者に授与されることになっています。
     なお,アジア地域のスポンサー様から,日本だけの賞品もご提供いただけることになりました。まだ具体的に「これ」というお話はできないのですが,大いにご期待いただいていいと思いますよ。

     ちなみに,Rise of Continetsのような「リージョンごとの団体戦」とイベントは,Wargaming.netでは初めての試みとなります。
     ですので実を言いますと,各リージョンのプロデューサーも随分熱くなっておりまして,自分のリージョンの勝利を目指し,互いに自分たちのスペシャル・プランを隠し合っている状態です。
     もっとも,勝ったからといって,そのプロデューサーの給料が上がったりはしないんですが(笑)。

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     お話を続けましょう。
     Rise of Continentsは大きなイベントとなりますが,これはBlitzのアイデンティティを作っていくイベントでもある,とご説明しました。Rise of Continentsはあくまで,その試みの1であって,これ以外にも,多くの企画が進行しています。
     というかですね,はっきりと言いますと,2016年のWargaming.netは,モバイルに大きく注力していきます

     Blitzに関してお話すると,今後は,PC版ではまずあり得ないような,遊び心に富んだ戦車を,これまたPC版ではあり得ないような手法で提供していく予定です。こちらは12月頃を予定しております。
     また,クラン機能はすでに実装されていますが,いよいよクラン戦機能も実装していきます。練習モードのような,e-Sportsへ向けての要素も導入を進めます。「Blitzの大会」を開けるようになるわけです。

     Blitzの開発やプロモーションには,モバイルゲームを作ってきた人達が大勢関与しています。それでよってたかって,よりモバイル体験を重視した楽しさをご提供できるように,日々努力しているところです。
     今後より一層,モバイルゲーマーが納得できるコンテンツとアクティビティを増やしていけるよう,頑張っていきたいと考えています。

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    コチョール氏に,さらに突っ込んだ話を聞く


    4Gamer:
     プレゼンありがとうございました。
     Blitzはモバイルゲームということで,実際に店舗や会場にプレイヤーが集まってゲームを楽しむといった,いわゆるオフラインイベント――本当に「オフライン」だとプレイできませんが(笑)――にも向いていると思うのですが,そのいうイベントの計画や予定はあるのでしょうか。

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    オザン・コチョール氏:
     Wargaming.netのイベントポリシーとして,たとえば東京ゲームショウへの出展などといった形で公式のオフラインイベントを行う場合は,弊社が提供しているすべてのタイトルを用意するというのがあります。ですので,Blitzだけのイベントというのは,現状では予定にありません。

    4Gamer:
     そういうルールがあるのですね。

    オザン・コチョール氏:
     ただ,Blitzを使ったe-Sportsの大会は開催したいと思っていますし,またBlitzを中心としたコミュニティイベントには顔を出したいなとも思います。

    4Gamer:
     コミュニティイベントに顔を出すというのは,Wargaming.netがブースを構えるという意味ですか?

    Blitz Action!の告知
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    オザン・コチョール氏:
     いえ,ざっくりいえば,Blitzプレイヤーである皆さんが主催するイベントを,弊社がスポンサーするというものです。「Blitz Action!」と言うのですが,Blitz Action!の告知ページから飛べるオンラインの投稿フォームで,イベントのご提案をしていただけるようになっていますので,イベント開催に興味のある人は,ぜひそちらからご連絡ください。

     ご連絡いただいたイベントは弊社で選考させていただきますが,それにパスした場合,Blitz公式のWebサイトで告知を行い,かつ,トーナメント形式のイベントの場合,ゲーム内アイテムを賞品として提供します。

    4Gamer:
     非常に興味深いお話なのですが,規模感はどんなものなのでしょう。たとえば,私がネットカフェのスタッフで,かつBlitzのプレイヤーだとして,いちスタッフとしてBlitz Action!経由で店舗イベントを申請する,といったレベルでもいいのでしょうか。

    オザン・コチョール氏:
     もちろんOKです。ご提案をいただくにあたって,規模や,イベントのプロかどうかといったことは問われません。
     いま実は(漫画家の)小林源文先生とBlitzのイベント企画を進行させていたりもしますが,必要であれば,弊社スタッフの派遣なども行いますので,Blitzをより楽しめるイベントの企画があるなら,どんどんご提案ください。

    4Gamer:
     それは可能性が広がりますね。それも,2016年の「モバイルへの注力」に向けた助走のようなものだと理解していますが,Blitz以外にもモバイル環境での動きがあると理解していていいでしょうか。

    World of Tanks Generalsより
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    オザン・コチョール氏:
     そのとおりです。
     まず,「World of Tanks Generals」(Browser / Android / iOS)のリリースが迫っています。こちらは年内のグローバルリリースを目指しています。iOS版から先に出てくる予定です。

     すでにご存じだと思いますが,ゲームとしては,World of TanksともBlitzともまるで違った,じっくり考えてプレイするターン制,かつデッキ構築も重要になる,カードゲームとボードゲームを融合させたようなタイトルになっています。ですので,これまでWorld of Tanksのようなアクションゲームはちょっと,と考えてこられた方にも,良い機会として考えていただけるのではないかと思いますね。

    4Gamer:
     まだ発表されていないタイトルというのもあるのでしょうか。

    オザン・コチョール氏:
     はい。モバイル向けの新しいタイトルを準備中です。まだ具体的なお話はできませんが,戦車や軍艦以外のゲームも提供していく予定になっています。より地域性を重視したタイトルのリリースも計画中です。

    4Gamer:
     地域性を重視したタイトルというのが気になりますね。

    オザン・コチョール氏:
     楽しみにしていてください(笑)。
     付け加えると,Wargaming.netは,パブリッシャとしての事業を本格的にスタートさせているので,デベロッパさんのタイトルも出てきます。日本のゲームデベロッパさんのタイトルもパブリッシングする予定ですよ。


    Wargaming.netの2016年は「モバイルの年」


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     と,いうところで規定時間は終了と相成った。
     Blitzは,モバイルのUIに最適化されているとはいえ,やはり「PC版のWorld of Tanksをモバイルでも楽しめる」という側面のあるタイトルだ。そういう部分が否めない,とも言えるだろう。

     それに対し,明確に「モバイルの年」と位置づけられる2016年には,よりモバイルのUIに特化した,モバイルならではのゲームをリリースしていきたいというWargaming.netの意気込みは,とても興味深いものだ。
     そしてそれと同時に,Wargaming.netのような,世界的に見ても巨大なゲーム企業が,モバイルゲーム市場に向かって,市場に(しかも各地域に)特化した作品を作っていくというのは,2016年のモバイルゲーム市場を占うにあたって重要な発表であるともいえるだろう。

     まずは,Wargaming.netがどんなモバイルゲームを用意しているのか,楽しみに待つことにしたい。

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