［Gamescom］Ubisoftが都市建設シミュレーションのF2P版「Anno Online」の制作を発表。公式サイトでβテストの受付も開始に

　Ubisoft Entertainmentは，Gamescom 2012で開催したプレスカンファレンスにおいて，Free-to-Play型オンラインゲーム「Anno Online」の制作を発表するとともに，公式サイトを通じてβテスターの募集を開始した。

　発表によると，Anno OnlineはFlash 11ベースのブラウザゲームで，クライアントソフトをダウンロードすることなく，ブラウザ上で本格的な都市建設シミュレーションゲームが楽しめる。農作業に従事する人から，足場が組み立てられて徐々に完成していく建物にいたるまで，細かな描写もしっかりとフィーチャーされている印象。Annoシリーズのファンも満足できそうな作品だ。

　開発元であるUbisoft Blue Byteのマネージングディレクター，Odile Limpach氏によると，本作は基本プレイ料金が無料のF2Pゲームながら，最初からすべての機能がアンロックされているということだが，現状のところ課金要素については詳しく説明されていない。
　また，プレイヤーが運営できるのは1つの街だけでなく，船団を率いて近隣の島々を見つけ出し，新たな植民地を建設できるという要素も存在し，都市間での輸出入も可能とのこと。オンラインゲームならではの，ほかのプレイヤーとのインタラクションも気になるところである。


　Annoシリーズは，さまざまな時代を舞台にしたパッケージ作品が存在しているが，昨今のゲーム業界の動きを考えると，今回のオンラインゲーム化は当然の流れといったところかもしれない。Ubisoft Blue Byteは，2010年から「The Settlers Online」も運営しており，今年中には10か国語でのサービス展開を予定するなど，F2Pビジネスの開拓に成功している。同社ディレクターのChristopher Schmitz氏は，「Anno Onlineはカジュアルゲームではない」と，その本格的なゲーム内容を維持していることを強調しており，熱心なAnnoシリーズファンのβテストへの参加を求めている様子だった。

「Anno Online」公式サイト