イベント
[TGS 2014]PS4向けホラーアドベンチャー「Until Dawn - 惨劇の山荘 -」の国内発売が決定。物語は2000とおり以上の運命を辿る
本作は,gamescom 2012のプレスカンファレンスで発表されたホラーアドベンチャーゲームだ。山荘に集まった8人の登場人物が正体不明の殺人鬼に襲われるという,スリルに満ちた惨劇が描かれる。
登場キャラクターのモーションは,ヘイデン・パネッティーアさんやブレット・ダルトンさんといったハリウッドで活躍する俳優が演じており,その表情のわずかな変化までリアルに描かれている。まさにPS4ならではのグラフィックスといえるだろう。
本作のローカライズを担当するソニー・コンピュータエンタテインメントWorldwide Studiosのアソシエイトプロデューサー 片見龍平氏が,実機デモを交えながらプレゼンテーションを行った |
こうしたストーリーの分岐システムは,「バタフライエフェクト」と名付けられている。カオス理論でいう同名の用語と同様に,プレイヤーの一つ一つの行動がキャラクターの生死や物語の結末に影響を与えるという意味があるようだ。実際,プレイヤーはさまざまな選択を迫られるのだが,それらには正解も不正解もないという。片見氏は「ゲームオーバーの概念はない」という言い方をしていたが,誰かが命を落としたとしても,ストーリーは幾重にも分岐しながら進んでいく。そして,たとえ全滅した場合でも,それはゲームオーバーではなく,単に結末の1つなのだ。
今回披露されたデモプレイは,1組の男女(クリスとアシュリー)が薄暗い山荘を探索するシーンからスタートした。姿を消した仲間を探すため,山荘の奥に向かうことなるのだが,突如幽霊が画面いっぱいに現れたり,仮面を被った殺人鬼が襲ってきたりと,まったく気が抜けない雰囲気が漂う。
ゲームプレイの基本は,画面に表示されるアイコンの場所を調べたり,アイテムを入手したりしながら,探索していくことになる。
アクションゲームの要素は薄いが,殺人鬼に遭遇した際には,QTEの要領で瞬時に操作しなくてはならない場面もあった。この成否が,その後の展開を左右するというわけだ。
今回は殺人鬼の襲撃を退けることができず,気を失ってしまった。目を覚ますと,2人はイスに座らされ,手枷で固定されている状態に……。クリスの手には拳銃が握らされており,殺人鬼は「自分を撃つか,アシュリーを撃つか」という選択を迫ってくる。頭上には回転するのこぎりがあり,拒否すれば殺されるという状況で,プレイヤーはどんな決断を下すのか。このような「究極の選択」が,さらに物語を緊迫したものにしていくのだろう。
ちなみに,DUALSHOCK 4自体を動かす(傾ける)ことで画面上のカーソルを移動したり,キャラクターが持っている懐中電灯の向きを変えたりといった操作のほか,タッチパッドでファイルのページをめくるといった使い方もできる。
なお,今回のデモは日本語音声だったのだが,英語音声/日本語字幕にも対応予定とのことだ。
片見氏によると,エンディングに辿り着くまでの分岐パターンは2000とおり以上存在するという。これまでになかったプレイ感覚――プレイヤーが物語を作る――が楽しめるタイトルとしてぜひ注目してほしい。
4Gamer「東京ゲームショウ2014」特設サイト
- 関連タイトル:
Until Dawn - 惨劇の山荘 -
- この記事のURL:
キーワード
(C)Sony Computer Entertainment Europe. Developed by Supermassive Games.