Deep SilverがアクションRPG「Sacred 3」を正式発表。スクリーンショットや，ゲームの詳細などが明らかに

　Deep Silverは，日本でも知名度の高いアクションRPGシリーズの最新作「Sacred 3」の開発を正式に発表した。対応機種はPCのほか，PlayStation 3とXbox 360が予定されており，発売時期については未発表だ。

「Sacred 3」公式サイト

　2004年にリリースされた「Sacred」は，ドイツのAscaronが開発し，同じくドイツのKoch Media（Deep SilverはKoch Mediaのゲームブランドの1つ）からリリースされた作品だ。
　2008年の「Sacred 2: Fallen Angel」まではAscaronが開発していたが，その後同社が倒産したため，Sacredシリーズの権利はKoch側に渡っている。新作となるSacred 3を開発するのはフランクフルトに本拠を置くKeen Gamesで，これまで携帯機向けのゲームなどをもっぱら制作してきたメーカーだ。


　シリーズ従来作と比べたSacred 3の特徴は，これまでのようなオープンワールドタイプではなく，直線的にストーリーが進行していく「Diablo」タイプのゲームになったことだ。現時点でゲームの詳細は公表されていないが，前作同様にドロップインタイプのCo-opの楽しさの追求されており，2人のプレイヤーが短いチャプターを協力して進んでいくというデモがGamescom 2012やPAX Prime 2012で公開されていた。ただし製品版では，最大4人のプレイヤーが協力してゲームを楽しめるという。

　現時点で明らかになっているクラスは，Safiri BerserkerとAncarian Lancerの2つで，シリーズファンにはなじみのある地名が含まれているが，具体的にどのような職種であるのかは分からない。
　また，Keen Gamesの開発者によると，「一緒にプレイすると，特典が得られる」というCo-opには，“コンバットアート”と呼ばれるコンボ技が用意されており，敵を倒すごとに「Coop Kill」や「Team Takedown」などという文字が次々と浮かび上がってくる，アクションゲーム風な演出になっているという。より激しいコンボ技を発生させたり，それをつなげたりしていくことで，得られる経験値も変わるようだ。


　AIにも焦点が当てられ，クラスによっては敵もコンボ技を繰り出してくるという。一般的な敵であるGrimmocは，単に特攻してくるものもいるが，シールドやグレネードを手にじわじわと接近してくるものもいて，なかなか手強そうだ。

　1つのチャプターが終了すると，キャラクターがどれだけの経験値を得たか，あるいはモンスターを倒したかなどの情報が表示され，さらにアンロックした業績/トロフィーなども確認できるようになっている。
　また，特定の特技を持ったキャラクターしか進めないシークレットルームもいくつか用意されているとのことで，オープンワールドではないものの，ひたすら一本道というわけでもなく，シングルプレイを一通り終わらせるだけでも100時間はかかると開発者は話している。

　ゲーム画面は，かなり高い位置からの見下ろし型になっているが，ときおりカメラがキャラクターにグッと近づいたり，キャラクター越しに建物や風景を見せたりといった演出も施されている。

　より洗練されたAIやCo-opの面白さなどをウリに，激戦区のアクションRPGでどれだけ存在感を確立できるのか，これからも注目していきたい。