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最後の予選通過者は誰だ? 「ARC REVOLUTION CUP」最終予選・エリア決勝レポート。聖地・秋葉原で行われた激闘の2日間を写真と共にお届け
本稿では,その最終週となった4月20〜21日に,格闘ゲームの聖地・秋葉原で開催された予選大会の模様をレポートする。いまだ決勝大会への切符を手にできていない選手達が集結し,猛者同士の熱い戦いを繰り広げた会場の模様を,写真と共にお伝えしていこう。
「ARC SYSTEM WORKS FESTIVAL」公式サイト
「ARC REVOLUTION CUP」公式サイト
「BLAZBLUE CHRONOPHANTASMA」部門
全国大会優勝経験がある猛者を含む,全51人の蒼の戦士達が集結した「東京レジャーランド秋葉原1号店」だったが,ベスト4まで勝ち残ったのは,「いりえ」選手(カルル),「ぶれあ」選手(ノエル),「朧ノエル」選手(ノエル),「運ゲーマー」選手(テイガー)の4名となった。そして最終的にこのトーナメントを制したのは,ヒロインの一人ノエルを操る「朧ノエル」選手だ。彼がエリア決勝進出への切符となる,銀色の賞状を手にした。
店舗大会終了後は,いよいよ「ARC REVOLUTION CUP」本戦への出場をかけたエリア決勝大会。ここでゲーム・ワン代表「エイト」選手(タオカカ),アドアーズ門前仲町店代表「オラ」選手(アマネ),東京レジャーランド小岩店代表「Wikiの人」選手(ヴァルケンハイン)が登場し,これに先ほどの「朧ノエル」選手(ノエル)を加えた4名による総当たり戦の火ぶたが切って落とされた。
総当たり戦のルールは,もっとも勝利数が多い人が本戦へ駒を進められるというシンプルなものだが,さすがここまで進出してきた猛者達だけあって,勝敗は一進一退に。「エイト」選手,「wikiの人」選手,「朧ノエル」選手の3名が2勝1敗で並ぶという結果となった。再度3名での総当たり戦が行われることとなったが,ここでは狼状態の立ち回りをうまく展開して一方的な勝利を収めた「wikiの人」選手が,晴れて優勝し決勝大会へ進出することとなった。
■東京レジャーランド小岩店代表「wikiの人」選手 ミニインタビュー
決勝大会進出おめでとうございます。今日のエリア決勝を振り返ってみていかがでしたか?
wikiの人選手:
ありがとうございます。ぶっちゃけてしまうと,出場者にいわゆる“全一”(全国トップ)クラスのプレイヤーがいなかったので,もしかしたら優勝できるんじゃないか,とは思ってました。
4Gamer:
エリア決勝の相手はノエル,タオカカ,アマネでしたね。
wikiの人選手:
その中ではタオカカが強くて,エイトさんに負ける可能性はありました。実際1回負けてしまいましたけど,ほかのキャラクターは得意だったので,大丈夫でしたね。
4Gamer:
ちなみに「wikiの人」という選手名の由来は?
wikiの人選手:
タオカカの攻略まとめwikiを作っていまして。掲示板に「wikiの人ありがとニャス!」ってコメントを書いてくれた人がいて,それがきっかけで付けた名前です。初心者をはじめ,いろいろな人に格闘ゲームに触れてほしくてやってます。
4Gamer:
決勝大会へ向けての意気込みをお願いします。
wikiの人選手:
大会もそうですが,全国各地から本戦に集まってくる人達と会えるのが楽しみです。今はネット対戦が発達していて,友人,知人が地域に関係なくできるのがいいですね。とりあえず,昔から対戦している「かず」さんに勝つのが目標です。
「ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ」部門
まずは11:00からP4Uの店舗予選が「秋葉原HEY」でスタート。ここでは先に行われたアメリカの大会で優勝した「きりさめ」選手(千枝)や「戦国BASARA X」全国優勝者の「はやし」選手(陽介)など,最終日にふさわしい選手が集結し,ハイレベルな戦いが繰り広げられた。
だが,この店舗を制したのは美鶴使いの「アニマムンデイ」選手だった。都内近郊のゲームセンターでは,あまり名前を聞かない選手ではあったが,コンシューマ版のネット対戦で実力をつけてきたプレイヤーのようだ。ゲームセンターの猛者達を次々と撃破し,銀色の賞状を獲得した。
続けて行われたエリア決勝大会では,先ほどの「アニマムンディ」選手(美鶴)に加え,セガ神楽坂店代表「カワ」選手(千枝),ハイテクセガ渋谷店代表「なきり」選手(完二)を交えた,三つ巴の戦いが幕を切って開けた。
ここは強キャラと評判高い美鶴,千枝が本戦出場かと思いきや,圧倒的な力で優勝を決めたのは,なんと完二使いの「なきり」選手だった。相手のジャンプ逃げを読んだ掴めっ!を3回連続で決めるなど,怒涛の1点読みを炸裂させ,1ラウンドも取られることなく「アニマムンディ」選手,「カワ」選手を撃破。まさに“投げキャラ”の強さを見せつけ,「ARC REVOLUTION CUP」本戦への扉を,自らの手でこじ開けた。
最終予選とあって,すでに本戦進出を決めたプレイヤー達も観戦に。秋葉原では盛んに対戦が行われていることもあって,本戦通過者の腕前を確かめに来店したのかも |
勝利の瞬間,雄叫びを上げた「なきり」選手。キャラクター的には不利とされるなか勝ち取った勝利は,格別なものに違いない |
■ハイテクセガ渋谷店代表「なきり」選手 ミニインタビュー
最後の予選通過,おめでとうございます!
なきり選手:
めっちゃ興奮しています,まだ腕の震えが止まりません……。
4Gamer:
ものすごい試合でした。完二は決して大会向きのキャラクターではないと思うのですが,なぜ選ばれたのでしょうか。
なきり選手:
起き攻めが強力だと稼働当初から言われていて,そこに魅力を感じてこのゲームを始めたんです。それからずっと完二一筋なんですよ。
4Gamer:
エリア決勝では,冴えた読みを見せましたね。
なきり選手:
大会では,一点読みを通すしかないと考えていたんです。それが成功したことで,相手の心を砕けましたね。
4Gamer:
まさに投げキャラ使いの鑑ですね(笑)。本戦に向けたの意気込みを聞かせてください。
なきり選手:
今日と同じように,相手の心を打ち砕く一点読みで,キャラ差を跳ね返してやりたいと思います。このような大規模な大会に出るのは初めてですので,恥をかかないように練習して挑みたいと思います!
「GUILTY GEAR XX ΛCORE PLUS R」部門
古くから活躍するプレイヤーが数多く参戦するなか,この店舗大会を制したのは,すでにP4Uでもアイギスを使用して本戦出場を決めている「コイチ」選手(イノ)だ。過去に4回エリア決勝で敗北し,涙を飲み続けていた氏だったが,この日は連続技の精度が非常に高く,持ち前のアグレッシブな行動で相手を攻め立てていた。
ファウスト,ジャスティス,そして苦手とするジャム,そして決勝で再びファウストを撃破し,勢いを味方につけたままエリア決勝へと勝ち進んだ。
そして迎えたエリア決勝。参加選手は「コイチ」選手(イノ)に加え,「のれん」選手(スレイヤー),「ミツルギ」選手(アクセル)の3名となった。
この三つ巴の総当り戦では,まず鎖のリーチを活かした見事なけん制で,「ミツルギ」選手が「のれん」選手のスレイヤーを寄せ付けず1戦目を勝利。続く2戦目は「コイチ」選手が,画面中を駆け回る動きで「のれん」選手を圧倒し勝利。「ミツルギ」選手と「コイチ」選手が1勝同士で並ぶこととなる。
事実上の決勝戦となった「コイチ」選手vs.「ミツルギ」選手の一戦は,「コイチ」選手のキャラ対策が光る試合に。リーチに優れたアクセルのけん制を,大木をさする手をはじめとした突進技を使い分けてかいくぐるイノ。ともに1ラウンドずつ獲得しあった最終ラウンドを「コイチ」選手が危なげなく勝利し,「コイチ」選手が念願のGGAC+Rでの本戦出場を勝ち取った。
注目プレイヤーが出場するとあって,参加者だけでなく過去に同シリーズをプレイしていた人も多く見物に訪れていた。アーケードならではの,人と人の結びつきを感じる光景だ |
古くから活躍する名物プレイヤーが念願の大舞台へ。今まで一緒にプレイしてきた仲間達も,彼の優勝を祝福していた |
■秋葉原セガ1号店代表「コイチ」選手ミニインタビュー
念願の本戦進出,おめでとうございます。まさにラストチャンスの予選大会でしたが,緊張はされましたか?
コイチ選手:
ありがとうございます。店舗予選5回優勝という,ある意味本戦出場より難しいことをやってしまったので,緊張はまったく。「俺が一番強い」ってことを,確信してますから。
4Gamer:
今日のトーナメントはいかがでしたか。
コイチ選手:
普段勝てない「遠藤」選手(チップ)が早い段階で負けてくれて,さらに「ちびた」選手(紗夢)を倒せた時点で,店舗大会はいけると思いました。エリア決勝はもう“気持ち”で。エリア決勝は,実力より勢いなんだって,4回の負けで分からされましたからね。
4Gamer:
これでP4U,GGAC+Rと,2種目での出場になりました。本戦への自信のほどは?
コイチ選手:
GGAC+Rは本当に苦労して掴んだ切符なので,正直優勝の自信があります。ライバルになるのは関西勢。あとは,オレに勝って本戦に出場した「キシタカ」と「ハーケン」にリベンジしますよ。
2013年2月16日から4月21日までの2か月間,全国188店舗で開催された「ARC REVOLUTION CUP」予選大会は,この日をもって幕を閉じた。願い叶わず散ったプレイヤーのためにも,本戦進出を決めた猛者達の,本戦での素晴らしい勝負を期待したいところだ。
アークシステムワークス20周年を記念する「ARC SYSTEM WORKS FESTIVAL」は,2013年5月19日,神奈川のパシフィコ横浜で開催される。その場所でどんな戦いが,そしてどんな情報が飛び出すのか,筆者もアークファンの一人として,期待せずにはいられない。「ぶるらじ」を楽しみにする声優ファン,格闘ゲームファンは,その日を刮目して待っておこう。
「ARC SYSTEM WORKS FESTIVAL」公式サイト
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(C) ARC SYSTEM WORKS
(C)Index Corporation 1996,2011 Produced by ATLUS
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