「Total War: Rome II」の新たなプレイアブル勢力「Iceni」発表。あの，首投げバーバリアンユニットも復活するのか

　イギリスのデベロッパであるThe Creative Assemblyは，欧米で2013年のリリースが予定されるストラテジー「Total War: Rome II」のプレイアブル勢力として，新たに「Iceni」（イケニ族）が登場することを発表した。

「Total War: Rome II」公式サイト

　紀元前1世紀から紀元後1世紀にかけて，イギリス南東部で勢力を誇ったイケニ族は，前作では「Britons」としてまとめて描かれていたケルト系種族の一派。青いボディペイントや刺青を全身に施した勇猛な部族で，前作「Rome: Total War」では，殺した敵の首を投げつけるBretonsの「Head Hurlers」というユニットがかなりの異彩を放っていた。

　トルクと呼ばれる金や銅の装身具をつけ，近隣の部族とは貨幣で通商するなど，「バーバリアン」的なイメージと異なり，かなり進んだ文化も持っていたらしき彼らだが，歴史に詳しい人なら，赤く長い髪を振り乱して戦ったという女王「ブーディカ」を知っているかもしれない。ローマに対して蜂起し，カムロドゥヌムやロンディニウムなど，ローマの直轄領を次々に攻略したものの，最後はワトリング街道の戦いに破れて自決したという人物だ。


　今のところ，Total War: Rome IIに，ブーディカの家系が登場するのか，あるいは前作のHead Hurlersを思わせるユニットが再登場するのかどうかまでは明らかにされていないものの，Total War公式Wikiでは，製鉄品の交易を中心に国家を運営し，イギリス全島の制覇に続いて，ガリア（フランス）やイベリア（スペイン）といった地域を統一するキャンペーンモードが用意されるようだ。これまでにも，ローマ，カルタゴ，マセドン（マケドニア）といったメジャーなプレイアブル勢力が発表されているTotal War: Rome IIだが，イケニ族によるヨーロッパ統一も面白そうだ。