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[Gamescom]Larian Studiosが会場でのPC盗難事件を乗り越え「Divinity: Original Sin」のデモを実施。やはり要はCo-opモードだ
なお本作の発売時期は,2013年第1四半期。E3 2012時点で発表されていたとおり,レベルエディタもリリースされる予定となっている。
プロデューサーのデヴィッド・ウォルグレイヴ(David Walgrave)氏は,「いま“Divinity: Original Sin”で検索すると,盗難ニュースばかりが話題になっている」と,盗難について質問する筆者に,メディアのセンセーショナリズムを批判するかのような口調で答えていた。
ちなみに今回は,バックアップ機でDivinity: Original Sinのデモ自体がちゃんと行われたので,ほっと胸をなで下ろしつつ,しっかりと取材させてもらった。
さて,外伝的位置付けの「Beyond Divinity」を除くとシリーズの3作めとなる本作は,三人称視点という今どきのアクションRPGとなった前作「Divinity II: Ego Draconis」(PC / Xbox 360。邦題:ディヴィニティII ドラゴンナイトサーガ)のアンチテーゼとして,第1作「Divine Divinity」と同じ,Diabloライクな斜め見下ろし視点へと変更が行われている。とはいえ,戦闘をターン制で描くことにより,ストラテジックな戦闘を楽しめるようになるなど,ゲームそのものは第1作とは大きく異なるようだ。
本作の舞台は,強大な“パワー”の魔法を背景に持つオークに蹂躙される,自由国家「Rebellion」。何らかの理由でこのパワーに覚醒した男女が,協力しながら悪と戦い,パワーの謎を解明するべく旅を続けていくというストーリーが描かれる。2人1組での行動が基本となるが,NPC(最大4人)を雇用したり,ドロップイン型のCo-opモードで,ほかのプレイヤーと2人で一緒に遊ぶことも可能だ。
ゲーム内では,周囲にあるオブジェクトをさまざまな状況の下で利用できるようになっている。
例えば,1人のプレイヤーが水の入った樽を敵の足元で破壊し,もう1人のプレイヤーがそこに電撃魔法を加えて感電による強力なダメージを与える,毒キノコをナイフに塗って攻撃にポイズンダメージを付加する,といった具合だ。
また今回のデモでは,クエストとして“ブードゥー人形”のような特殊なアイテムも製作可能になっていた。
ストーリーを進めるうえでのNPCとの会話は,基本的には選択式となっている(Co-opモードの場合でも,プレイヤーそれぞれで好みの選択肢を選べるとのこと)。相手を怒らせて戦闘になる場合もあれば,数時間後に感謝の意味を込めてレアアイテムがもらえたりするなど,中には時間が経過しないと選択の正否が分からないような選択肢もあるらしい。主人公2人の間で意見が食い違った場合は,それによって異なるエンディングへつながることもあるという。
さて,今回のGamescomでは「Transport Pyramid」という名称のアイテムが公開された。――ファンなら“Pyramid”でピンときたかもしれないが――これは世界に2つ存在するアイテムで,プレイヤー2人がそれぞれ所有していれば,瞬間移動によって相互に往来できるという便利なものだ。本作をプレイヤー2人で遊んでいる場合は,かなり役に立つだろう。
なお,本作がターン制バトルを採用していることはすでにお伝えしたが,面白いことに,戦闘中,キャラクターが“戦闘している場所”から1画面ほどズレて出ると,リアルタイムで行動できるようになる(“戦闘から抜ける”ような状態)。つまり,プレイヤー2人でプレイする場合,マップの別の地点で,2人がそれぞれ異なるバトルに遭遇する可能性があるわけだ。Co-opにおいては,シングルプレイに比べて敵のレベルが引き上げられるため,単独行動は慎重に行ったほうがよさそうだ。
バケツをヘルメットにしたり,ハンマーでトマトを叩き割ってケチャップを作ったりと,ヨーロッパらしいクスっとする程度のジョークも随所に散りばめられた本作。またもやRPGファンの心を掴むタイトルとなりそうだ。
「Divinity: Original Sin」公式サイト
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