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[E3 2012]Bethesdaブースで「The Elder Scrolls Online」のプレイデモ初公開。シロディールをめぐるPvPモードにも期待
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印刷2012/06/07 14:09

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[E3 2012]Bethesdaブースで「The Elder Scrolls Online」のプレイデモ初公開。シロディールをめぐるPvPモードにも期待

画像集#001のサムネイル/[E3 2012]Bethesdaブースで「The Elder Scrolls Online」のプレイデモ初公開。シロディールをめぐるPvPモードにも期待
 Bethesda Softworksの人気RPGシリーズをMMORPG化した,「The Elder Scrolls Online」PC / Mac)のデモがE3 2012会場内の同社特設シアターで行われた。デモは30分ほどのゲームプレイを録画したもので,「The Elder Scrolls V: Skyrim」の雰囲気を継承した世界において,プレイヤーがいくつかのクエストを行う様子を中心に紹介するものとなった。

 The Elder Scrolls Online(以下,TES Online)は,Skyrimの時代よりも1000年も前の「第2期」と呼ばれる時代を背景としており,舞台はタムリエル全域にわたっている。その多くは,過去5作品で一度も訪れたことのない地域であり,アルゴニアンの故郷であるBlack Marshのように,エキゾチックな場所もしっかりフィーチャーされている。

画像集#002のサムネイル/[E3 2012]Bethesdaブースで「The Elder Scrolls Online」のプレイデモ初公開。シロディールをめぐるPvPモードにも期待

 ストーリーは,アルトマー,ボスナー,カジートの種族からなるAldmeri Dominion,ブレトン,レッドガード,オークで構成されるDaggerfall Covenant,そしてダンマー,アルゴニアン,ノードの3種族を中核にしたEbonheart Pactという3勢力が,空位となっている皇帝の座を目指して血で血を洗う抗争を繰り広げる中,デードリック王子モラグ・バルがタムリエルを征服しようとアンデッド軍を蘇らせるというものだ。

 今回のデモを見た限り,グラフィックスはCreation Engineレベルに達しておらず,Skyrimに非常によく似た建物や地勢になっているものの,雰囲気は「World of Warcraft」のものに近い感じだ。
 実際,デモを行った担当者は「5年前に購入したパソコンでも十分に遊べるくらいの要求スペックの低さを目指している」とのことで,SkyrimでTES信者になった新規ファンよりも,古参のゲーマーやカジュアル層のユーザー獲得を目指しているのかもしれない。

画像集#008のサムネイル/[E3 2012]Bethesdaブースで「The Elder Scrolls Online」のプレイデモ初公開。シロディールをめぐるPvPモードにも期待

 今回紹介されたクエストは,Daggerfallの街から北東方向にあるCamlornという,小さな居住地をベースにしたものだ。プレイヤーキャラクターが,幽霊達が佇む集落を目指して進んでいくと,黄色いオーラを全身にまとったような,ひと際目立つ幽霊キャラクター“Alana Relin”がいたのだが,これがクエストを与えてくれるNPCになっている。TES Onlineではプレイヤーが道を進んでいくと,ランダムにクエストが発生するという興味深いシステムを搭載しているのである。
 今回のクエストの名称は「Vision of Alana Relin」というもので,ウェアウルフに乗っ取られたCamlornを解放するのが目的となる。彼女の話では,過去にウェアウルフにCamlornの町が占領されてしまったことで,成仏できない幽霊達が徘徊しているらしい。プレイヤーはクエストを承諾することで,幽霊の誘いによって時空を超えて過去のCamlornへと戻り,この町への侵攻を企むウェアウルフのボス“Faolchu”を倒すため,専用のインスタンスマップへと入っていくという手順になっていた。

 このように,TES Onlineのメインクエストは基本的にソロでゲームを進めていくように構成されているとのこと。パブリックエリアで発生するクエストならば,通りがかりの見知らぬプレイヤーに加勢してもらっても自分の取り分が減ることなく,一定量の報酬が,ヘルプしてくれたプレイヤーにも与えられるような仕組みになっているという。
 また,TESシリーズらしく,ダンジョンや廃墟なども豊富に用意されており,5人向けから25人向けまで,複数のメンバーがパーティを組んで楽しめるとのこと。

 さらに,デモの最後では50人ずつに分かれた3つのチーム,合計150人のキャラクターが,中央にある小さな神殿のような建物の周囲で戦うPvPモードも紹介されており,タムリエルの中心にあるシロディール(Cyrodiil)の征服を目指して,大人数でのPvPモードが楽しめるようになるのは間違いなさそうである。

画像集#009のサムネイル/[E3 2012]Bethesdaブースで「The Elder Scrolls Online」のプレイデモ初公開。シロディールをめぐるPvPモードにも期待 画像集#010のサムネイル/[E3 2012]Bethesdaブースで「The Elder Scrolls Online」のプレイデモ初公開。シロディールをめぐるPvPモードにも期待

 画面インタフェースは,一般的なMMORPGと比較すると非常にミニマムな作りになっており,ヘルス,マジカ,スタミナの3つのバーに加え,ホットキーとして画面下部に用意されているスロットは6つのみ。最初の2つは武器であり,その次の3つがクラスごとに異なるスキルの中からプレイヤーが自由に選択できるもの,そして最後の6つめが“究極スキル”になるとのことだが,これについては今回詳しく説明されることはなかった。

 TES Onlineのゲームプレイを初めて紹介した今回のデモだが,ユニークなクエストシステムやPvPモードは期待を持てた一方で,グラフィックスやコンバット部分はかなり地味に感じたのは確かだ。カメラ視点はかなり引いた3人称視点ということもあり,TESシリーズのゲームというよりも,「TESの世界観を利用したMMORPG」と解釈したほうが納得してプレイできるはず。
 その熱狂的なファン層を背景に,「WoWキラー」に成長できるかどうかが見ものとなりそうだ。

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画像集#006のサムネイル/[E3 2012]Bethesdaブースで「The Elder Scrolls Online」のプレイデモ初公開。シロディールをめぐるPvPモードにも期待

「The Elder Scrolls Online」公式サイト

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