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[E3 2012]CryENGINE 3.0の正統派第二次世界大戦FPS。City Interactive新作「Enemy Front」のレポート
この作品は,このところあまりゲームの題材として扱われなくなっている,第2次世界大戦時のヨーロッパ戦線をテーマにしたシューティングゲームだ。プレイヤーはナチス軍の占領地域へと潜入して,戦況を変えていくという任務を負った米軍のコマンドーという役柄だ。今回のデモで紹介されたのは,ノルマンディー上陸作戦からしばらく経った後のルール川周辺の渓谷地帯のミッションで,ほとんど廃墟となった山村での戦闘が描かれていた。
Enemy Frontの特徴は,「Hope」「Honour」「Glory」という3種類のモードが用意されていることで,これらは単純なゲーム難度の差ではなく,例えばHopeであればヘルス値は自動回復,Gloryならヘルスパックを探しながらゲームを進めていく,といったように,プレイヤー好みのゲームシステムに変更できるという要素である。
また,ゲームでは必ずしもライフルやマシンガンを手にして闇雲に撃ち進んでいくだけでなく,狙撃銃や投げナイフを手にじっくりと戦っていくことも可能など,プレイスタイルに合わせて楽しめるように配慮されているとのことだ。
興味深いのは,「Call of Duty」シリーズの影響により,ここのところのミリタリーFPSでは定番になりつつある,周囲の仲間が絶叫するとか,軍曹に導かれながら進軍するといった演出がないことである。ゲームの途中では重厚なオーケストラによるBGMが流れるような局面こそあったものの,デモの途中のほとんどは音楽や人の話し声がなく,パンパーン,ダダダダダーという銃声だけが山間部にこだまするような雰囲気が,かえって背筋を寒くさせる新鮮さを感じさせた。
CryENGINE 3.0をライセンスして制作が進められているだけに,広葉樹の木漏れ日や黒煙などの質感もなかなかのもので,ゲームとしてはかなり遊べるものになりそうな気配。ジープやバイクなどに搭乗できるほか,パンターのようなナチス軍の戦車が“ボス”キャラクターとなってプレイヤーの前に立ちはだかる局面もあるとのことだ。それほどリアリズムにこだわらない昔ながらのFPSという,ふっきれた感も面白い。マルチプレイモードなどについては,今後発表されるとのことだ。
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「Enemy Front」公式サイト
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(C)2011 CITY INTERACTIVE S.A.
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