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[E3 2012]欧米での発売が2013年2月に決まった「Crysis 3」のプレイデモレポートを掲載。多彩な武器を使いこなして,敵を殲滅だ
部屋の前にできる列の長さを見れば,そのタイトルの話題性や人気度がなんとなく分かるものだが,最長の列を作っていた「Dead Space 3」(PC / PlayStation 3 / Xbox 360)に比べれば,いくぶん短めという雰囲気だったCrysis 3。もっともイギリス時間の2012年4月19日には,ロンドンでEAのプライベートイベントが開催されており(関連記事),すでにそこでプレイデモが公開されていたということも理由の一つかもしれない。
ともあれ,今回のデモに登場したのは,ダムのような施設とその周辺。前作「Crysis 2」でエイリアンの攻撃を受けたニューヨークには,クライネット社が作った巨大施設「ナノドーム」が建っている。住民をエイリアンから守るためという名目だが,もちろん事実はそうではなく,民間軍事組織「C.E.L.L.」を擁するクライネットは,何かあまりよくないことを企んでいるという。
主人公を務めるのは,シリーズ第1作「Crysis」でラプターチームを率いたプロフェット隊長だ。「Crysis 2」をプレイした人は,なんで隊長が? という気分になるかもしれないが,Crysisにおける彼の印象深いセリフ「ははは。オレがそんなことで死ぬと思ったか?」を思い出せばいいんじゃないでしょうか。
これまでの記事にも何度か書かれているように,ナノドームの内部は熱帯雨林になっている。廃墟になったビルとジャングルという組み合わせが不思議な雰囲気を生み出していて,デベロッパであるCrytekが独自開発したゲームエンジン「CryENGINE 3」が描き出す情景は,目をこらすと水辺をカエルが泳いでいるのも分かるほどで,さすがに見事だ。
残念ながらカエルをつかみ上げることはできないが,製品版では可能になっているかもしれないとのこと。ちなみに今回のライブデモでは,PC版が使われていたようだ。
プロフェットの任務は,このダムに爆弾を設置することだ。途中,仲間と連絡を取り合う場面が見られたが,話の相手はサイコこと,サイクス軍曹。彼はCrysisの外伝的作品である「Crysis Warhead」の主役を務めた男であり,プレイヤーにとっては久々の再会となる。個人的には,Crysis Warhead以降,姿を見せないノーマッドの生存も確認したいところである。
前進すると,当然ながら敵が出現する。今回の相手はもっぱらC.E.L.L.の兵士達で,プロフェットは最初にナノスーツの機能であるサーチモードであたりを偵察し,次にナノスーツをクロークモードにして接近する。
彼のメイン武器であるコンポジットボウは威力が高いが,次弾の発射に時間がややかかるところが欠点だ。C.E.L.L.の兵士程度なら大抵は一撃で済むのだが,たまに当たりどころが悪くて二発目が必要なときは,少々手間取ることになりそうだ。
そうこうしているうちに敵がようやく気づき,戦場はたちまち乱戦状態に。本来は,一人ずつこっそり血祭りにあげていく戦略的な戦い方がCrysis 3のセールスポイントの一つであるはずなのだが,こうしたデモプレイでは,どうも最後は乱戦になってしまことが多かったりする。ロンドンイベントのときもそうだった。ただこれは,本作で登場した新たな武器を見せる必要があるから,なのかもしれない。
さて,そこでプロフェットが持ち替えたのは,毎秒500発を撃ち出すという新武器,タイフーン。まさに弾丸を雨あられと降らせる銃でものすごい威力だが,遠距離の敵にはあまり効果がないようにも見えた。ナノスーツによる強靱な支えがなければ,反動でうしろに飛んでいきそうだ。
さらに,倒したエイリアンが落とした武器を使うシーンも見られ,この武器はプラズマを発射する強力なものだった。
コンポジットボウから射る矢の先端を交換することも可能で,例えば時限信管のついたものは,敵に命中してしばらくすると爆発する。これが当たると,わあ,取って取ってと敵がじたばたし,その後に爆発するので,来場者から笑い声が聞こえた。すぐに爆発するものにも交換でき,こちらの威力もなかなかのようだった。
PC専用に制作されたシリーズ第1作,Crysisは(少なくとも前半の3分の2までは)広いフィールドを自由に動き回り,ナノスーツの機能を使ったさまざまな戦略が楽しかった。ハイレベルなグラフィックスも話題になり,登場時のインパクトはかなりのものだった。
マルチプラットフォーム展開が取られたCrysis 2は,前作に比べていろいろとこなれていたが,そうした自由度は低くなり,ちょっと残念な部分も。というわけで,シリーズのファンとしてはこの最新作に期待を寄せたいところだ。
マルチプレイなど,新情報はあまりなかったものの,グラフィックスはいつ見ても素晴らしく,ゲーム全体のムードも悪くない。今後の情報にも注目していきたいタイトルだ。
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