Galaxyの2024年ハイエンドモデル「Galaxy S24」シリーズが4月11日発売。Snapdragon 8 Gen 3搭載でAI機能を強化

　2024年4月3日，Samsung Electronics（以下，Samsung）の日本法人であるサムスン電子ジャパンは，「Galaxy」ブランドにおける新型スマートフォン「Galaxy S24 Ultra」と「Galaxy S24」の国内向けモデルを発表した。NTTドコモとKDDIが取り扱う通信キャリア向けモデルに加えて，Samsung公式ストアでもSIMロックフリーモデルを用意し，いずれも4月11日に発売するという。

Galaxy S24 Ultra。NTTドコモ版とSIMロックフリー版は，チタニウムバイオレット，チタニウムブラック，チタニウムグレーの3色展開だ

Galaxy S24。NTTドコモ版とSIMロックフリー版のカラーバリエーションは，アンバーイエロー，オニキスブラック，コバルトバイオレットの3色となる

KDDI版は，カラーバリエーションはそれぞれ2色ずつ。左からアンバーイエローとオニキスブラック，チタニウムグレー，チタニウムブラックとなる

　SIMロックフリーモデルの税込価格は以下のとおり。

●Galaxy S24 Ultra

• 内蔵ストレージ容量256GB：18万9700円
• 内蔵ストレージ容量512GB：20万4100円
• 内蔵ストレージ容量1TB：23万3000円

●Galaxy S24

• 内蔵ストレージ容量256GB：12万4700円
• 内蔵ストレージ容量512GB：13万9000円

　今回発表となった製品は，Samsungが2024年1月にグローバル市場へ向けて発表したものだ（関連記事）。グローバル市場では，Galaxy S24 UltraとGalaxy S24＋，Galaxy S24という3製品をラインナップするが，日本国内では，Galaxy S24 UltraとGalaxy S24のみの展開となった。

　国内版のGalaxy S24シリーズは，グローバルモデルをベースに，おサイフケータイへの対応といったカスタマイズが行われている。
　上位モデルのGalaxy S24 Ultraは，ディスプレイに約6.8インチサイズで，1440×3120ドット，最大リフレッシュレート120Hzの有機ELパネルを採用したスマートフォンだ。パネルの輝度は最大2600cd/m²に向上しており，屋外でもメリハリのある表示を実現するとのこと。

Galaxy S24 Ultraのディスプレイ

Galaxy S24 Ultraの背面パネルは，従来製品とそれほど見た目が変わらない。アウトカメラは4眼式だ

Galaxy S24 Ultraの右側面には［電源/スリープ］ボタンと音量調整ボタンを備える。中央付近にある細長い凹みは，おそらくミリ波の送受信に利用するアンテナ部分だろう

Galaxy S24 Ultraの左側面にはインターフェースがない

上側面にあるのはマイク孔のみ

下側面には左から，専用スタイラス，スピーカー孔，USB Type-Cポート，マイク孔，SIMカードスロットが並ぶ

　搭載SoC（System-on-a-chip）は，Qualcomm製の2024年ハイエンドモデル「Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy」を搭載する。AI処理に使うNPU（Neural network Processing Unit）の性能が大幅に向上しており，後述する生成AI機能を高速に実行できるという。
　また，2023年モデルの「Galaxy S23 Ultra」と比べて，内蔵するベイパーチャンバーの面積が約2倍に広げて，冷却性能を高めたそうだ。

前世代製品であるGalaxy S23 Ultra（左）と，Galaxy S24 Ultra（右）に搭載するベイパーチャンバー

　一方のGalaxy S24は，ディスプレイに約6.2インチサイズで，解像度1080×2340ドット，最大リフレッシュレート120Hzの有機ELパネルを搭載する，比較的コンパクトなスマートフォンである。SoCには，Galaxy S24 Ultraと同じSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyを採用し，こちらも従来製品と比べて大型のベイパーチャンバーを採用するとのこと。

Galaxy S24

Galaxy S24の背面

右側面には［電源/スリープ］ボタンと音量調整ボタンが並ぶ

Galaxy S24の左側面もなにもない

Galaxy S24も，上側面にあるのはマイク孔だけだ

下側面には，左からSIMカードスロット，マイク孔，USB Type-C，スピーカー孔を備える

Galaxy S24のベイパーチャンバーも，前世代製品のGalaxy S23（左）比で大きくなっている

　Galaxy S24シリーズは，Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxyの性能を生かしたAI機能である「Galaxy AI」を搭載するのが見どころだ。通話やチャットにおける翻訳機能はもちろん，ボイスレコーダーアプリで録音した音声の文字起こしや内容の自動まとめといった機能を使える。さらに，Google Pixelの特徴であった，写真や画像の調べたい部分を囲むと自動で検索できる「かこって検索」（海外では「Circle to Search」）を利用できるのもポイントだ。

　また，Samsungは，Galaxy S24シリーズにおいて，7世代分のOSアップデートと7年間のセキュリティアップデートを提供すると予告している。ハイエンドスマートフォンの買い替えサイクルが長期化している状況にも，対応していくというわけだ。

　Galaxy S24シリーズの予約開始に合わせて，通信キャリアやSamsungの予約促進キャンペーンも実施するとのこと。いずれもスマートフォン本体と純正アクセサリの同時購入で，dポイントやau Payギフトカードのプレゼント，購入価格の割引といった特典を用意する。
　なお，キャンペーンの実施期間は，2024年4月3日〜10日までと短いので，Galaxy S24シリーズの購入を検討している人は早めにチェックしたほうがよさそうだ。

SamsungのGalaxy S24 Ultra製品情報ページ

SamsungのGalaxy S24製品情報ページ